黒竹(クロチク)とは?簡単な育て方や増やし方を詳しく解説!

ガーデニングでは華やかな花を咲かせる植物が好まれがちですが、緑が映える黒竹(クロチク)も素敵です。黒竹は竹といってもコツさえ掴めば小さなスペースや鉢植えで育てることもできます。黒竹を上手に育てて和風なガーデニングに挑戦してみませんか。

黒竹(クロチク)とは?簡単な育て方や増やし方を詳しく解説!のイメージ

目次

  1. 1黒竹(クロチク)の基本情報
  2. 2黒竹の上手な育て方【準備】
  3. 3黒竹の上手な育て方【育成】
  4. 4黒竹の上手な育て方【手入れ】
  5. 5黒竹が枯れる原因
  6. 6黒竹の工芸品
  7. 7黒竹を上手に育てて和風ガーデニングに挑戦しよう

黒竹(クロチク)の基本情報

黒竹(クロチク)はイネ科マダケ属の常緑タケ類に分類される植物です。英名ではBlack Bambooと呼ばれ、原産地は中国になります。60~120年周期で開花するものの、その期間が大幅に広いのでめったに見ることができません。

ガーデニングに利用されるだけでなく、建築や装飾の他に工芸品の素材としても知られています。日本での主な産地は高知県中土佐町や和歌山県日高町となっています。

黒竹の特徴

黒竹最大の特徴はその名前からわかるように、幹部分が黒くなっていることです。幹の黒に対して葉は鮮やかな緑なので、コントラストを楽しめる植物としてもおすすめです。一般的に想像できる竹よりも小ぶりなので小さなスペースや鉢植えで育てることもできます。

黒竹の由来について

黒竹は淡竹(ハチク)の変種であり、ニタクロチクの別名があります。名前の由来はイネ科植物の茎にあたる部分の桿(かん)が時間をかけて黒紫に変色することからきています。

黒竹の種類について

黒竹は竹の種類の一種であり、淡竹の変種でもあります。繊維が細く、全体的に細身なのが特徴的ですが、条件さえ良ければ直径5~6センチに成長することもあります。

よく似た種類として淡竹の仲間で熱を加え布で拭くと虎模様が浮かび上がる虎斑竹(トラフダケ)や、桿の高さが3~5メートルあり節と節の間が短い真竹の変種である布袋竹(ホテイチク)があります。

竹の種類ではありませんが、長い年月をかけてススにまみれ、独特な色が付き近年希少価値の高い煤竹(ススダケ)も類似種として紹介されることも少なくありません。

黒竹のタケノコは食べられる?

基本的には観賞用として植えることが多い黒竹ですが、タケノコとして食べることも可能です。よく自宅の庭で育てている黒竹からタケノコが生えてきたが食べれるのか、と疑問を持たれることも多々あります。

タケノコとして食べる場合は新芽を収穫することになるので、取りすぎてしまうと減ってしまいます。地植えの場合は手入れで不要なタケノコを収穫したら食用にするのもおすすめです。鉢植えの場合は食べることができるまで成長しないので不向きです。

新芽が出てきて増えてきたら新芽を採って、普通のタケノコ同様に調理すれば美味しくいただけます。一般的なタケノコのような太さはなく細身ですが、旬の野菜として食卓におすすめです。食用に収穫するならできるだけ若いうちに採るようにしましょう。

黒竹はいつ黒くなるか

黒竹は最初から黒いわけではありません。桿が黒くなるのは2年目以降、若竹のときは緑ですが冬になるとメラニン色素が増えて黒くなるのです。黒くなった桿は伐採したあとも黒を保ちます。

そのため生えてくる葉は鮮やかな緑色、この黒と緑のコントラストが観賞用としても人気になっているのです。

黒竹の上手な育て方【準備】

黒と緑が映える黒竹を上手に育てるには適した環境を用意しなければいけません。竹はなんとなく育て方が難しい、と思うかもしれませんがコツやポイントをおさえることで上手く育ちます。

黒竹の育て方①環境

育てるために適した環境は日当たりの良い場所になります。元々丈夫な植物なので、少しぐらいなら日陰になっていても問題ありませんが、美しさを最大限に引き出すなら日当たりの良い場所がおすすめです。

地植えなら日当たりの良い場所で水はけがよく、水持ちの良いところが適しています。鉢植えの場合は移動させることができるので、日が当たる場所に置くといいでしょう。

黒竹の育て方②土作り

黒竹は水はけと水持ちの良い土壌を好みます。そのため上手に育てるには植える場所の土作りから始めましょう。地植えの場合は堆肥や腐葉土を混ぜておきます。鉢植えは赤玉土と腐葉土を8:2の割合で混ぜましょう。

面倒なときは市販の山野草専用培養土を利用すると便利です。元々丈夫な植物なので土作りはあまり神経質にならなくても大丈夫です。

黒竹の上手な育て方【育成】

上手な育て方として植え付け方法や水やり、肥料などの育成の仕方をご紹介します。土作りから1~週間ほど経過すれば植え付けできるようになります。市販の培養土を使う場合はすぐに植え付けできるので便利です。

黒竹の育て方③植え付け

植え付けに適した時期は3~5月頃、地植えと鉢植えでは若干方法が異なるので注意してください。植え付けで気をつけなければいけないのは、根を傷付けたり乾燥させないことです。植え付けするときはできるだけ時間をかけずに行うようにしましょう。

鉢植えの場合

鉢に植え付けるときは苗よりも一回りほど大きな鉢を用意します。鉢の底に鉢底石を敷き、肥料を加えた土を3分の1程度入れます。ポットから取り出した苗は土を崩さないように鉢に入れ、周りに土を被せていきましょう。

背丈があるので支柱を立て、鉢の底から水が流れるくらいたっぷりと水やりします。根元だけでなく霧吹きなどを使って葉にも水分を与えましょう。

地植えの場合

地植えの場合は土に苗を植えるだけですが、植え付ける前にひと手間必要になります。黒竹は他の竹より繁殖力は落ちるものの、竹ではあるので広範囲に渡って根が伸びます。地植えするときは防根シートや防竹シートを使って地中で根が広がらないようにします。

土管を地中に埋めてそこに黒竹を植える方法もおすすめです。根の広がりを予防しておかないと、隣の敷地に侵入したり根上がりによって建築物が傾くなどの竹被害、他の植物に悪影響を及ぼす場合もあります。

苗を植え付ける前に防根シートや防竹シート、トタン板や土管などで囲いを作って根の広がり対策をしてから苗を植え付けるようにしましょう。植え付けたあとはたっぷり水やりすればOKです。

黒竹の育て方④水やり

水やりでは土が乾かないように注意しながらも、そこまで神経質にならないくても大丈夫です。植え付けたあとにはたっぷり水やりをして、見栄え良く育てるなら葉っぱにも水を与えることをおすすめします。

霧吹きを使って葉っぱに水を与えることで葉や幹の色ツヤが良くなります。地植えなら自然に降る雨だけで水やりしなくても成長します。
 

夏の水やり

気温が高くなる夏は水やりが必要な場合もあります。地植えでも雨が降らない日が続いたときは水やりします。鉢植えの場合は土が乾燥したら水やりするようにしましょう。

特に直射日光が当たるような場所にあるときは葉水を与えるようにします。葉が乾燥気味になりパリッとしてきたら葉に水をかけるようにします。

冬の水やり

冬になると水やりが必要ない植物も多くありますが、乾燥に弱い黒竹は夏場同様に雨の降らない日が続けば水やりします。鉢植えも夏の水やりと同じように土が乾燥したら水やりするようにしましょう。

黒竹の育て方⑤肥料

肥料は特に必要ないと思っても構いません。植え付けのときに緩やかに効く緩効性化成肥料を少しだけ使う程度で十分です。あとは成長過程を見守りつつ3月や5月、9月に即効性化成肥料や液肥を与えるようにします。

あまり肥料を与えなくても枯れる心配のない植物なので、基本的に肥料を施すことをしなくてもいいでしょう。

黒竹の上手な育て方【手入れ】

繁殖力の強い黒竹は定期的に手入れが必要になります。そのまま放置しておくと鬱蒼とした竹林になってしまうこともあります。

また、増えすぎてしまうと風通しや日当たりが悪くなって生育が悪くなります。上手な育て方のコツとして定期的な手入れは必ず必要になってくるのです。

黒竹の育て方⑥植え替え

あっという間に成長してしまうので、植え替えして手入れすることが重要になります。特に鉢植えの場合は植え替えしなければ鉢のなかで根詰まりを起こし枯れることもあります。

適した時期は3月頃、植え替えの目安は大きさなどにもよりますがだいたい2年目以降と言われています。まずは植え替えしたい個体を取り、根が乾燥したり傷付かないように素早く作業を行います。植え替え方法は植え付け方を参考にするといいでしょう。

黒竹の育て方⑦剪定

根元の日当たりや風通しが悪くなってくる前に剪定を行います。剪定はする場所によって時期が異なるので注意してください。まだ緑の幹の場合は3~4月、黒い幹は6~7月に剪定します。剪定方法は全体のバランスを見ながら行います。

交差している枝は枝の根元から、高さを調節する場合も同様です。枝の隙間から日光が差し込むぐらい剪定すればOKです。上から剪定し始め、下になるにつれて少し長めに切ることでバランスが整います。

見た目をよくするための剪定は桿をたどり、先端を見つけて枝分かれした場所で切ります。剪定したあとの先端に新芽があれば、手で引き抜いておくときれいな形を保つことができます。

黒竹の具体的な剪定方法について動画で解説!

こちらの動画では大名竹(ダイミョウチク)と呼ばれる剪定方法を紹介しています。剪定するときは清潔なハサミを使うのが基本です。カットする場所や剪定の仕方の参考にしてみてください。

黒竹の育て方⑧増やし方

増やし方は一般的に株分けで行います。適した時期は3月、新芽が出る頃がいいでしょう。株分けする黒竹の根を探し、芽(タケノコ)のある場所を見つけたら長さ50センチ以上を目安に切り取ります。

あとは植え替えを参考にして植え替えますが、しっかりと根が張るまで水やりを欠かさないようにしましょう。丈夫な植物なので株分けでの増やし方も比較的簡単に行うことが可能です。

黒竹が枯れる原因

丈夫な植物と言われていても、何らかの原因で枯れることもあります。枯れる要因はいくつかあるので、原因が分かれば早めに対策することで枯らすことなく育てることができます。

原因①病害虫

病害虫による被害で枯れるときは、素早い駆除や対処が必要になります。黒竹全体に病害虫が発生してしまうと、個体すべてがダメになることもあります。特に気をつける病害虫をチェックしておきましょう。

病害虫対策をするときは肥料を与えすぎない、肥料をきらさないなどになります。黒竹の場合はあまり肥料がいらない植物なので、肥料を与えすぎると病害虫が発生しやすくなるので気をつけましょう。

病気

枯れる原因となる病気は主にテングス病やさび病、すす病の3つになります。そのなかでも一般的に多い病気が胞子によって蔓延するテングス病で、広がる速度が速いためすぐに対処しなければいけません。

症状としては一箇所の枝から小さな枝がたくさん生え、巣のような状態になります。そうなれば花芽はつかず、貧弱な葉しかつきません。発病した部分がコブ状になって生育を阻害します。

テングス病にかかったら巣状態になった小枝を見つけ、コブ状の箇所を含めて切り落とします。さび病はカビの一種で葉の表面にクロや褐色、淡黄色、白などの斑点が現れ苗の生育を阻害します。

さび病になった葉はすぐに取り除き、発生初期なら薬剤による防除も可能です。すす病もさび病同様にカビの一種ですが、害虫が原因のものと寄生性の2タイプがあります。名前のように煤をかぶったみたいに枝葉が真っ黒になる病気です。

 

害虫が原因の場合は葉の表面だけに、寄生性は裏表の両方に広がります。すす病が発生したときは拭き取ったり発病箇所を切り取るといいでしょう。また、薬剤によって防除する方法もありますが、害虫が原因の場合薬剤が効きにくいこともあります。

黒竹の病気はカビや胞子で発生することが多く、完全に防ぐことは難しくなっています。枯らさないようにするには、発生箇所をすぐに切り落とすことが一番です。

害虫

竹の種類につく害虫でもっとも多いのがタケノホソクロバになります。体長2センチほどの蛾の幼虫で、黄色に黒い斑点があります。駆除する場合はトゲに毒があるので気をつけて作業しましょう。トゲに触ってしまうとかぶれと痛みが生じます。

ベニカミキリたタケスゴモリハダニ、カイガラムシなどの害虫にも注意してください。カイガラムシはすす病の原因にもなる害虫です。害虫被害にあったら殺虫スプレーを使って駆除しましょう。

原因②水不足

乾燥を嫌う植物は水不足でも枯れる原因になります。特に鉢植えの場合は水不足に陥りやすいので注意してください。水が足りなくなると葉が巻いた状態になったりパリッとしてきます。このような症状が現れる前にしっかり水を与えましょう。

土の表面が乾いたら鉢の底から水が流れるくらい水やりをします。また、夏場は根元だけでなく葉の表面にも水をかけるようにすることで水不足が解消できます。

原因③水のやりすぎ

水不足にも気をつけたいですが、水のやりすぎも枯れる原因になります。地植えの場合は水のやりすぎになることはありませんが、鉢植えで水を与えすぎると根腐れを起こします。水はけの悪い土の場合は根腐れしやすくなるので、水はけの良い土を使うようにしましょう。

原因④根詰まり

成長が速い黒竹は根詰まりしやすい植物です。竹は根詰まりすると枯れてしまうので、ある程度生育したら植え替え作業することをおすすめします。根詰まりで一気に枯れることはありませんが、鉢の底かた根が出てきたら植え替えの時期になります。

新芽が小さい、下葉が黄色い場合にも根詰まりが考えられます。また、根詰まりを起こすと水分が吸収できず水不足にもなりやすくなります。

黒竹の工芸品

黒竹は伐採後もきれいな黒色を保つため、さまざまな工芸品の素材としても利用されています。特に産地である和歌山県日高町は黒竹生産全国一であり、特産品として多くの工芸品が有名です。

花立や壁掛け、置物などはお土産としても人気が高くなっています。工芸品は他にも風鈴や茶筅、弁当箱、すのこなどがあります。

黒竹を上手に育てて和風ガーデニングに挑戦しよう

黒く美しいツヤを持つ黒竹は丈夫で生育も速く、植え付けや増やし方も簡単です。上手に育てることで和風やアジアンテイストのガーデニングも可能。繁殖力の高い黒竹なら観賞用と同時に垣根として利用するのもおすすめです。

地植えや鉢植え、プランターでも成長するので、上手に育てて美しいガーデニングに挑戦してみませんか。

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この記事のライター
-asagi-

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