家庭菜園の天敵ヨトウムシ(夜盗虫)とは?駆除や予防する方法とは?

様々な野菜を食い荒らすヨトウムシ(夜盗虫)は、家庭菜園の天敵と言える害虫です。どこからともなく発生するヨトウムシの駆除方法や、好む植物、予防対策などをまとめてみました。しっかりと駆除して、せっかく育てた野菜が食害に合わないよう気を付けましょう。

家庭菜園の天敵ヨトウムシ(夜盗虫)とは?駆除や予防する方法とは?のイメージ

目次

  1. 1ヨトウムシ(夜盗虫)とはどんな害虫?
  2. 2ヨトウムシの被害について
  3. 3ヨトウムシの駆除方法
  4. 4ヨトウムシの予防方法
  5. 5ヨトウムシ対策をしっかり行って元気な作物を育てよう

ヨトウムシ(夜盗虫)とはどんな害虫?

ヨトウムシはヨトウガというヤガ(夜蛾)の幼虫ですが、多くの野菜に被害を及ぼす害虫として知られています。ヨトウガの幼虫以外にも数種類の食害性害虫があり、これらをまとめてヨトウムシ類と言います。

ヨトウムシ類の中でも特に野菜を食害する虫として、ヨトウガ・ハスモンヨトウ・シロイチモジヨトウの3種類があげられます。

『ヨトウムシ』は漢字で『夜盗虫』と書きますが、成長した幼虫は日中、土の中に身を隠して主に夜活動し、野菜や花、果樹など幅広く食い荒らします。

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ヨトウムシの被害について

ヨトウムシが好む植物

ヨトウムシ類が好む植物としては、雑食性なので家庭菜園の野菜に限らず、ガーデニングの花や葉、ブドウや柑橘類など果樹の葉・花・果実まで食害があります。トータルで、27科77種の植物に被害が出ているというデータがあります。

野菜では、白菜やキャベツなどの葉野菜から大根やゴボウなどの根菜、トマトやスイカなど実のなる野菜、エンドウやソラマメなどの豆類まで、とにかく何でも食べてしまうのです。

ヨトウムシの被害が出やすい時期

ヨトウムシ類の被害はいつ頃発生するのか、ヨトウガ・シロイチモジヨトウ・ハスモンヨトウの3種類について卵から成虫までの特徴を、わかりやすく表にまとめてみました。

 

種類 特徴 時期
ヨトウガ【卵】 直径約0.6mmの扁平な球形、産卵直後は淡黄色、ふ化直前は紫黒色 羽化してすぐに交尾・産卵
ヨトウガ【幼虫】 1cm以下から5cmほどまで成長、若齢は頭が黒褐色・体が淡緑、老齢は頭が黄褐色・体が灰黒色 5~6月、9~11月、1カ月でサナギ
ヨトウガ【成虫】 約2cm、ハネは灰褐色・黒褐色、1匹で2千~3千個産卵 4~5月、8~10月
シロイチモジヨトウ【卵】 直径約0.4mmの球形、黄白・灰白の毛で包まれている 3日
シロイチモジヨトウ【幼虫】 1cm以下から3cmほどまで成長、若齢は淡緑色、老齢は淡緑・褐色で個体差がある 17日、8~10月が多い
シロイチモジヨトウ【成虫】 約1.2cm、1匹で千個産卵、ハネは灰褐色、オレンジ色の斑紋 サナギ9日、羽化後2日で産卵
ハスモンヨトウ【卵】 直径約0.5mmの扁平な球形、黄土色の毛で包まれている 4日
ハスモンヨトウ【幼虫】 1cm以下から4cmほどまで成長、若齢は淡緑色・頭部後方に黒い紋、老齢は褐色・黒褐色で個体差がある 19日、8~10月が多い
ハスモンヨトウ【成虫】 1.5~2cm、1匹で千~3千個産卵、ハネは灰褐色、雄は斜めに白い帯模様 サナギ14日、羽化後2日で産卵

ヨトウムシ類の卵は、数十個から数百個の塊を数回に分けて産卵されます。ヨトウムシは幼虫の時期ですから、ヨトウガは5月から6月・9月から11月の年2回、シロイチモジヨトウ・ハスモンヨトウは年5回から6回の発生で8月から10月に最も多くなります。

高温で乾燥している時期に大量発生し、いずれも寒くなると活動がなくなり幼虫やサナギの状態で越冬(土の中)し、暖かくなると土中で羽化します。地域の気候や栽培環境によっても多少の誤差はありますが、一般的に5月から11月までが被害の出やすい時期と言えるでしょう。

ヨトウムシはどこから出てくる?

ヨトウムシ類は、成虫が植物の葉に卵を産みつけ、ふ化すると食害が始まります。ふ化したばかりは集団で行動しますが、成長すると昼は土の中で過ごし夜に大きな被害を出します。食べるものがなくなると移動し、ハウスの中まで被害を及ぼすこともあります。

先ほどの表からもわかるように、食害する幼虫の時期は半月以上といちばん長く、土の中でサナギになり羽化して地表に出て卵を産むことを繰り返します。

ヨトウムシの被害に遭うと?

ヨトウムシ類の被害にあうと、ふ化したばかりの幼虫は葉裏から食害し、薄く残った葉が白く見えます。成長が進むと1匹でも大きな穴をあけるようになり、夜に土中で過ごす幼虫は葉だけでなく花や実まで食害します。

ヨトウムシを駆除しないと?

ふ化したばかりの幼虫は土中に潜らないので見つけやすいですが、成長した幼虫は日中、土の中にいるので発見しにくくなります。成長につれて食欲も増すので食害も大きくなり、手塩にかけて育てた野菜や花が、やがては枯れてしまいます。

成長した幼虫は見つけにくいだけでなく薬剤も効きにくくなるので、早めの予防対策や駆除が大切です。

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ヨトウムシの駆除方法

ヨトウムシの駆除①米ぬか

米ぬかはヨトウムシの好物なので、被害を見つけた野菜などの株元に米ぬかをまきます。米ぬかを食べたヨトウムシは、下痢を起こして死ぬと言われています。

株元に直接まいてもいいですが、お惣菜の入っていた浅めの容器などに米ぬかを入れ株元に置いておくと、まとめて捕獲し駆除することができます。米ぬかを使った駆除方法は、他の害虫を寄せ付けることにもなるので注意が必要です。

ヨトウムシの駆除②卵の除去

画像のように葉の裏側に数十個から数百個単位で産卵することが多いですが、それ以外の部分に産み付けたり、少数を小分けして産んでいる場合もあります。気を付けて卵の有無をチェックし、発見したら産卵カ所を切って焼く、潰すなどの駆除をしましょう。

ヨトウムシの駆除③殺虫剤

ヨトウムシ類の駆除に使う殺虫剤には、植物を植える前に使う土壌処理剤や、発生に気づいてから使うタイプがあります。幼虫が大きくなると薬剤の効果が弱まるので、発生前から予防的に寄生する葉裏にしっかり薬液が付くように使用すると効果的に駆除できます。

同じ殺虫剤を使い続けると耐性ができるので、数種類の薬剤をランダムに使いましょう。ヨトウムシ類の天敵となるカマキリ類、 クモ類、ハナカメムシ類などに影響のない薬剤を使うのが、効果的な駆除方法です。

おすすめの薬剤

【住友化学園芸 デナポン5%ベイト】
手を汚さず土にまくだけで簡単に駆除できる殺虫剤です。適用害虫にハスモンヨトウと記載があるので、それ以外のヨトウムシ類に効果があるかどうかは定かではありません。

【住友化学園芸 家庭園芸用GFオルトラン粒剤】
こちらの薬も土にまくだけで、即効性のあるヨトウムシ駆除剤です。

【住友化学園芸 STゼンターリ顆粒水和剤】
天然成分で作られた駆除剤なので、有機農産栽培の野菜にも安心して使うことができます。水で薄めて散布するタイプで、雨が降らなければ1週間から2週間、効果が持続するようです。

ヨトウムシの駆除④つまようじ

土に潜るようになった幼虫に効果があると言われているのが、つまようじを植物のまわりに数本さし込んでおくという駆除方法です。夜に出てきた幼虫がつまようじにかじりつくらしく、ツイッターなどで効果があったという声が見られます。

ヨトウムシの駆除方法を動画で解説!

こちらの動画では、薬剤を使った駆除方法が説明されています。ヨトウムシ類を見つけては駆除しているけれど、なかなか駆除しきれないという人は、動画を参考に薬剤を使ってみてください。

自分で試して駆除できない時は?

ご自分で色々試してみたけど、ヨウトムシを駆除仕切れない、敷地内にまだまだたくさんの害虫がいて困っている方は、一度害虫駆除業者に依頼してみて方がいいかもしません。

こちらは、株式会社アシストが提供する、害虫駆除サービス「ムシ・プロテック」です。全国各所に拠点があり、どこにでも駆けつけてくれます。害虫にお困りの方は是非ご相談ください。

お問い合わせ・ご相談はこちらから!→害虫駆除専門【ムシプロテック】

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ヨトウムシの予防方法

ヨトウムシの予防①耕す時のチェック

ヨトウムシ類は、幼虫後期からサナギ、成虫に羽化するまで土の中で過ごす期間が長くあります。畑を耕すときや植物の苗を植える前に、土の中に幼虫やサナギがいないかチェックを忘れないようにしてください。

ヨトウムシの予防②侵入を防ぐ

土の中をチェックして種まきや苗植えが終わったら、すぐに防虫ネットや寒冷紗(かんれいしゃ)を掛けておくと成虫の産卵を防ぐことができます。

ヨトウムシの予防③草木灰

草木灰(そうもくばい)を使うことで、予防・殺虫する効果があります。草木灰は枯れ草やワラなどを燃やした灰で、昔から肥料として使われています。薪ストーブなどを使っている人は簡単に試すことができますが、ホームセンターなどで購入することもできます。

使用方法は、土に混ぜ込む、土にまく、水に溶かしてスプレーする、葉の裏側に塗るなどの使い方があります。

土に使う場合は、まきすぎると土壌がアルカリ性になってしまうので、酸性土壌を好む植物には向いていません。また、化成肥料と一緒に使用すると、肥料の効果が相殺されてしまうので気をつけてください。

ヨトウムシ対策をしっかり行って元気な作物を育てよう

【その他の駆除方法】
・濃い目のコーヒーを植物にスプレーする。
・トウガラシのエキスを抽出してスプレーする。
・ヨトウムシの死骸をすり潰したものを水に溶かしてスプレーする。

ヨトウムシの被害にあわないためには、植物を植える前からの対策が大切です。薬剤を使いたくない人は、上記のような駆除方法も試してみてはいかがでしょうか。自分に合った予防対策や駆除方法を見つけて、美味しい作物や美しい花を育てましょう。

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この記事のライター
mamesumi
昨年まではテントキャンプでしたが、今年からは車中泊を楽しんでいます。快適!

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