2019年07月23日公開
2020年04月20日更新
ロードバイクのメンテナンス方法を解説!正しい整備や点検方法とは?
ロードバイクは、メンテナンスや手入れ次第で長く乗ることができます。初心者の方でも簡単にできる整備や修理・点検の方法をたくさんご紹介していますので、ぜひ参考にメンテナンスをして、ロードバイクを長く大切に使用していただければ幸いです。

目次
ロードバイクは長く乗るためにメンテナンスを
ロードバイクは、一般的な自転車とは違い価格も高価なものが多いです。そのため少しでも長く乗りたいと考える方は多いのではないでしょうか?ロードバイクを長く大切に使用するためのメンテナンスについて、ご紹介します。初心者の方でも簡単に行えるものばかりです。ぜひ参考になさってください。
ロードバイクの汚れは不具合の原因に
ロードバイクのメンテナンスを考えるなら、まず初めにやっていきたいことはロードバイクの掃除です。メンテナンスと聞くと難しい印象を受けますが、まず何よりも大切なメンテナンスはロードバイクを綺麗に保つことです。汚れをそのままにしておくと、汚れが溜まりサビてしまうなど故障の原因となります。乗るたびにサッと拭いてあげるだけでも充分です。難しいメンテナンスに挑戦する前に、まずは基本の掃除から取り組んでみましょう。
メンテナンスによって寿命も延びる
ロードバイクは購入したときが一番いい状態で、使用するごとに徐々に走行性能は落ちていきます。パーツの汚れなどで避けられないことではありますが、メンテナンス次第で性能を維持していくことは可能です。ロードバイクのメンテナンスには、上述した掃除のように手軽で簡単にできることもたくさんあります。できることから始めていけば、ロードバイクを長く大切に使用できるはずです。
初心者でもできるロードバイクメンテナンス【日常のお手入れ】
簡単なメンテナンスでも、ロードバイクを長く大切にするためには重要だということが知ることができたと思います。それでは実際に初心者でもできるロードバイクメンテナンスを解説していきます。まずは手軽に行うことのできる、日常のお手入れをご紹介します。
使用後はこまめに拭く
まずは初心者でもできるロードバイクメンテンナンスの日常のお手入れをご紹介します。1つ目は、使用後はこまめに拭くという事です。今日から始めることのできる手軽で簡単なメンテナンスです。帰ってきたら、ウエスなどでサッと拭いてあげましょう。軍手をつけた手で撫でるように拭いてもいいでしょう。毎日こまめに行うことで、綺麗な状態を維持することができるのです。
汚れてきたら専用クリーナーで掃除
日常のお手入れ2つ目は、汚れてきたら専用クリーナーで掃除です。日々の拭き上げだけでは落ち切らない汚れには、専用のクリーナーを使用しましょう。油汚れにはディグリーザーなどの道具がおすすめです。また、車体を傷つけないようにケミカルクリーナなどの使用もおすすめです。
初心者でもできるロードバイクメンテナンス【自転車本体】
簡単に行うことのできる日常のお手入れをご紹介しました。それでは続いて、少し本格的な要素も出てくる自転車本体のメンテナンスについて解説していきます。初心者でもできる自転車本体のメンテナンスとはどういったものなのでしょうか?
自転車本体の緩みの点検
ここからは、初心者でもできる自転車本体のロードバイクメンテナンス方法をご紹介します。まず1つ目は、自転車本体の緩みの点検です。様々なパーツが組み合わさっているロードバイクは、走行しているうちにそのパーツを組み合わせているボルトが緩んでしまいます。ボルトの緩みを点検し、メンテナンスすることが大切です。
ボルトの緩みの点検方法は簡単です。ハンドルとサドルをそれぞれ持ち、20センチほどの高さから平行に落としてみましょう。その際に、前輪後輪ともに同じ跳ね方をすれば問題ありません。タイミングがずれたり、ビビり音がする場合は緩みの可能性が高いためメンテナンスが必要です。ボルトを締めて再度確認を行いましょう。
ブレーキブラケットの緩みを修理する方法
自転車本体のメンテナンス方法、2つ目はブレーキブラケットの緩みを修理する方法です。ブレーキブラケットとはハンドル先端部分に取り付けられている部分です。樹脂素材でできているため、ボトル緩みだけでなくブラケット自体が損傷していることもあります。ブラケットを左右に動かし、緩みがないか確認しましょう。
緩みを確認したときは、ブラケットを覆っているカバーをめくったところにあるボルトを締め付けましょう。簡単に、日常的に行うことのできるメンテナンスです。こまめに緩みの確認を行いましょう。
初心者でもできるロードバイクメンテナンス【サドル】
自転車本体のメンテナンスについてご紹介しました。意外にも簡単に行うことのできるメンテナンスだったのではないでしょうか?続いては、サドルのメンテナンスについて解説していきます。
サドルが自然に下がる時
ここからは初心者でもできるロードバイクのサドルメンテナンス方法をご紹介します。1つ目はサドルが自然に下がる時です。サドルが自然に下がってしまうときにできる対処は3つあります。1つ目は、シートポストを変えることです。シートポストとはサドルと自転車を繋ぐ棒状の部品です。コンマ0.1ミリの違いで変化が出るため、シートポスト自体を取り換えることでずれを解消できることがあります。
2つ目は、シートクランプを変えることです。シートクランプとは、シートポストを固定している部品です。シートポストと同じく、この部品を変えることで締め付ける力が強くなりずれを解消できることがあります。シートポストがカーボンの場合は締め付けすぎると割れてしまうこともあるため注意しましょう。シートポストとシートクランプどちらも締め付けるツインクランプ型のものを使用するのがおすすめです。サイズが合うか必ず確認してから購入しましょう
3つ目は、滑り止め防止剤を使用することです。締め付ける部分に直接塗布して使用する、とても手軽に使用できるものになりますが効果は高くおすすめです。シートポストやシートクランプを交換する前に、こちらを試してみるといいでしょう。それなりに値段はしますが、その価値はあると言えます。
サドルの緩みの確認
サドルのメンテナンス方法2つ目は、サドルの緩みの確認です。サドルの緩みを確認する簡単な方法をご紹介します。サドル部分を持ち、色々な方向に力を加えてみましょう。その際に動くようだと、サドルが緩んでいるということになります。日常的にチェックすることができるといいでしょう。
サドルの緩みの整備
サドルのメンテナンス方法3つ目は、サドルの緩みの整備です。日常的に行えるサドルの緩みの確認方法をご紹介しました。次にサドルの緩みの整備方法について確認していきましょう。サドルが緩んでしまったら、サドルの裏側にあるサドルの角度を調整するためのボルトを締め付けてみましょう。緩みやぐらつきが解消されます。
初心者でもできるロードバイクメンテナンス【ブレーキ】
サドルのメンテナンス方法についてご紹介しました。チェックの仕方も手軽で、メンテナンスも簡単に行えるものでした。ここからは、ブレーキのメンテナンス方法について解説していきます。
ブレーキの緩みの調整
次に、初心者でもできるロードバイクのブレーキメンテナンス方法をご紹介します。1つ目は、ブレーキの緩みの調整です。ブレーキは、フレームにネジで固定されています。その取り付け位置に緩みが無いかを確認してみましょう。使用していくうちに緩んでしまう部分になります。定期的な確認ができるといいでしょう。緩みの確認にはレンチを使用します。もし緩んでいたら締めなおしましょう。
ブレーキワイヤーの調整
ブレーキのメンテナンス方法2つ目は、ブレーキワイヤーの調整です。ブレーキレバーを引いたときに、引きしろ「遊び」が大きくなっているときはブレーキの張りがなくなっている証拠です。張りを調整する必要があるため、その方法をご紹介します。
まずはキャリパーレバーの後ろにあるボルトを緩めます。次にワイヤーの先をペンチでつまみ、下に引っ張ります。そのあとで先ほど緩めたボルトを締めていきましょう。最初は仮締め程度にとどめ、ワイヤーの張りを調整しながら締めていきます。実際にブレーキレバーの引きしろを確認し、微調整をすれば完了です。微調整はキャリパーレバーの上部にあるアジャスターを回せば手軽にできます。
ブレーキアーチの調整
ブレーキのメンテナンス方法3つ目は、ブレーキアーチの調整です。ブレーキの緩みやワイヤーの張りの調整を行ったら、最後に調整したいのはブレーキアーチ部分です。駐輪しているときに力がかかってしまったり、ブレーキ側面に何かが接触すると固定位置がずれてしまい、ブレーキパッドの開きに左右差が出てしまうことがあります。
そういったときは、レンチをブレーキアーチの穴に差し、回しながら調整をします。右に回すと右のブレーキパッドが、左に回すと左のブレーキパッドが開きます。その開きを微調整して、左右差がない状態にしましょう。
初心者でもできるロードバイクメンテナンス【チェーン】
ブレーキの調整方法についてご紹介しました。ここまで初心者の方でもできる、本体・サドル・ブレーキとメンテナンス方法をご紹介してきました。最後に解説するのは、チェーンのメンテナンスについてです。
チェーンの汚れを落とす
ここからは、初心者でもできるロードバイクのチェーンメンテナンス方法をご紹介します。1つ目は、チェーンの汚れを落とすという事です。走行するうちに汚れてくるチェーンは、定期的に汚れを落としてあげる必要があります。大体300~400kmごとに汚れを落とすといいでしょう。そのぐらい走るとチェーンが真っ黒になってきます。走行距離がどのくらいかがわからない方は、汚れ方で判断してください。天候や路面状況によっても汚れ方は変わってきます。チェーンの汚れを落とすと走り心地も違うので、ぜひ定期的に汚れを落としてあげましょう。
汚れの落とし方は様々ありますが、チェーンクリーナーを使用して落とすのが手軽でおすすめです。チェーンにチェーンクリーナーを吹き付け、ブラシでこすって汚れを落とします。ブラシは付属しているものを使用しましょう。ディレーラーやスプロケットも同じくチェーンクリーナーを使用して汚れを落とします。スプロケットの掃除には、不要なストッキングなどもおすすめです。
チェーンの汚れを落としたら、フォーミングマルチクリーナーを使用して仕上げましょう。チェーンに吹き付けて、乾いた布で拭き上げます。自転車全体に使用できるため、チェーン掃除の流れで自転車全体を洗うことができてとても便利です。水や洗剤を使うことなく簡単に洗車できるので、おすすめです。
チェーンの緩み確認と注油
チェーンの掃除ができたら、次はチェーンの緩みを確認しましょう。チェーンが緩んでいる場合はチェーンの交換が必要です。チェーンが緩んでしまうと、ギアを変えるときにチェーンが外れてしまうなどのトラブルに繋がります。チェーンに緩みがなければ、チェーンに注油しましょう。チェーンの上部・下部の両方から注油し、ギアとペダルを回しながらなじませます。
ロードバイクのメンテナンスに必要なアイテム
ここまでロードバイクのメンテナンス方法について、様々ご紹介してきました。初心者でもわかりやすく、手軽にできるものばかりです。ぜひ実践してみてください。ここからは、実際にメンテナンスを行う際に必要なアイテムでおすすめな商品をご紹介していきます。初めてメンテナンスを行うとき、どんなものを選べばいいかわからないという方も多いと思います。ぜひ参考に選んでみてください。
アイテム①スタンド MINOURA ミノウラ ディスプレイスタンド
ロードバイクを引っ掛けて使用するスタンドです。メンテナンスの際に重宝します。樹脂製のためフレームを傷つけず、使用しないときは折りたたみコンパクトに収納可能です。
アイテム②空気入れ Panaracer パナレーサー アルミ製フロアポンプ
アルミ製のため丈夫で長持ちします。低価格ながら、とても空気が入れやすくておすすめです。カラーバリエーションもあり、好みのデザインを選ぶことができます。
アイテム③工具 BIKEHAND バイクハンド YC-728
パンク修理から、様々な部品の交換まで、これ1つで様々なメンテナンスをすることができます。ロードバイクのメンテナンスをするなら必須アイテムです。
アイテム④WAKO'S ワコーズ フォーミングマルチクリーナー
チェーンの汚れ落としの項目でご紹介したフォーミングマルチクリーナーです。水無し、洗剤無しで自転車本体丸ごと洗える優れものです。
アイテム⑤WAKO'S ワコーズ CHA-C チェーンクリーナー
こちらもチェーンの汚れ落としの項目でご紹介したチェーンクリーナーです。吹き付けてこするだけで簡単に汚れが落とせます。
愛車のロードバイクと長く付き合うためにメンテナンスを!
ロードバイクのメンテナンスについてご紹介してきました。ロードバイクは一般的な自転車よりも高価ですし、自分の手でメンテナンスをして長く大切に乗りたいものです。難しい印象のあるメンテナンスですが、意外にも手軽に挑戦できるものが多かったのではないでしょうか?まずは汚れを落として綺麗な状態を保つことから始めてみましょう。
慣れてきたら、パーツの整備や調整なども自分の手で行ってみましょう。できることはどんどん自分の手で挑戦していくことで、ロードバイクに対して今よりもずっと愛着が沸いてきます。また、メンテナンスに使用するアイテムのおすすめ商品もご紹介していますので、ぜひ試してみてください。皆さんがロードバイクを少しでも長く大切に乗るためのお手伝いができていれば幸いです。