山スキーの基礎知識と揃えておきたい道具を徹底紹介!

山スキーは、自然のままの山を滑るアウドドアスポーツです。整備されたスキー場にはない楽しみがありますが、同時に危険も伴います。安全に山スキーを楽しむために揃えるべき道具や、雪山やスキーの基本的な知識はどんなことでしょうか。

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目次

  1. 1山スキーの種類
  2. 2山スキーの道具と選び方【板・ストック・シール】
  3. 3山スキーの道具と選び方【ブーツ・ビンディング・アイゼン】
  4. 4山スキーに持っておきたい便利アイテム
  5. 5山スキー用ウェアの選び方
  6. 6山スキーの注意点
  7. 7山スキーは下調べと揃える道具が大事!

山スキーの種類

冬のアウトドアスポーツ「山スキー」は、整備されたスキー場ではなく、自然の山を自分の足で登り、圧雪されていない雪の斜面を滑走するというスキーの楽しみ方です。山スキーの種類や、必要となる道具、注意するべきことなどを学びましょう。

山スキーの種類①テレマークスキースタイル

スキーの原点といわれるテレマークスキーの起源は中世ノルウェー。歴史は古く発祥の地であるノルウェーのテレマーク地方が名前の由来です。スキージャンプの着地姿勢「テレマーク姿勢」もそこから来ています。

テレマークスキーは、靴のつま先だけを固定、滑降時でもかかとをスキー板に固定しません。クロスカントリースキーのように歩行でき、アルペンスキーのように滑走にも優れているのが特徴です。

2本の板を前後にさせる「テレマークスタイル」で滑るは難しいですが、取得するとターンの面白さが堪能できます。軽量で靴が自然に曲がるので歩きやすく、用具も軽いので山に適したスタイルのスキーです。
 

山スキーの種類②アルペン(アルパイン)スキースタイル

アルペンスキーは、一般的なスキーのスタイルです。山スキーで使用するときは、かかとを、固定・非固定に切り替えられるビンディングを使います。歩行時は、かかとをフリーにし、滑降時には靴とスキー板を固定します。

アルペンスキーの滑降性能は極めて高く、ハードな山岳地帯での滑降に適しています。テレマークに比べて道具が重いことが欠点ですが、近年は軽量化が進んでいます。
 

山スキーの道具と選び方【板・ストック・シール】

山をスキーを楽しむためには、スキー板とストックのほかに、歩行用の「シール」と呼ばれる滑り止めを用意する必要があります。スキー板やストックはゲレンデ用を使うこともできますが、山スキーに適したモデルはより快適に山を楽しむことができます。
 

山スキーの道具と選び方①スキー板

山スキーに適したスキー板は、軽くて丈夫で滑降性能が良いことです。山スキーの板は、ゲレンデ用スキーと異なるところもあり、山スキー専用の板もありますが、ゲレンデ用アルペンスキーの板と併用も可能です。軽いアルペン板を持っている場合は、ビンディングだけ山スキー用に替えることもできます。

 

選び方

山スキーに適したスキー板は、軽量・短め・幅広板を選んでください。横滑りや制動を利かせたターンを行うため、カービングが強くないスキー板がよいでしょう。

極端にセンターを絞ったスキー板よりは、幅広なセミファットタイプの方が深雪、悪雪への対応範囲が広いでしょう。フリーライド用カービングタイプを山用に使用できます。基本は自分のスキー技術に合った板を選ぶことが大切です。

山スキーの道具と選び方②ストック

山スキーの場合ストックは、リングが大きなものを使います。ゲレンデ用のリングを取り替えて使うこともできます。山スキーに特化した、軽量なタイプ、2〜3段式の長さ調節式のものや、2本つないで雪崩埋没者捜索用ゾンデになるストックなどもあります。

選び方

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ストックは、ラッセル用にリングの大きなものが必要です。使い慣れたストックのリングだけ大きめのものに取り替えて使用してもよいでしょう。ストックの長さは身長の70%程度目安です。

ストックには長さが変更できる伸縮式のものは、自分に適切な長さに調整できるメリットがあります。斜面に合わせて長さの調節ができる機能も便利です。最近ではカーボン製の軽量なストックが1万円以下手に入れることができます。

山スキーの道具と選び方③シール

山スキーは雪山を滑るだけではなく、登ることも魅力のひとつです。スキーを履いたまま山の斜面を登るためには、「シール」と呼ばれる滑り止めを装着する必要があります。スキーにシールを装着すると、効率的に雪山を登ることができます。

選び方

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アザラシの毛皮で作られていたためその名「シール」がついた滑り止めは、山スキーには無くてはならないものです。毛の生えている向きが一定方向で、前には滑るが後には滑らないという仕組みです。

シールを選ぶ時は、素材、幅、固定するトップとテールのパーツをチェックします。現在のシールの素材は、モヘヤ、ナイロン、モヘヤとナイロンのミックスなどで、雪質や季節に合わせてセレクトします。

シールを固定するパーツは、トップだけにフックがついたものと、トップとテールの両方にフックがついたものの2種類があります。

スキー板とのサイズ合わせも必要です。自分の技術やスタイルにあったシールを選びは難しく、取り扱いにもコツがあるので、初心者は専門のショップに相談するのがよいでしょう。

山スキーの道具と選び方【ブーツ・ビンディング・アイゼン】

スキー板、シールの次に、山スキーに必要なものは、ブーツ、ビンディング、アイゼンです。これらは山での行動の快適性や安全性に大きく関わる部分ですので、自分の技術と条件に合ったものを慎重に選びましょう。

山スキーの道具と選び方④ブーツ

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山スキーで使うブーツは、歩行がメインの山スキー専用ブーツ、滑降性能を重視したアルペンスキー用ブーツ、山スキーとアルペンスキー兼用のツアーブーツがあります。テレマークブーツは、もともと歩行にも適したブーツなので、そのまま使用することができます。

スキーブーツは山での行動を左右する重要なアイテムです。自分の山スキースタイルを決めて選ぶことも大切です。

選び方

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どんなスタイルの山スキーを指向するかで、いくつかの選択肢からブーツを選びます。まず、歩行に重点を置いて積雪期用の登山靴を山スキーに使う方法。登山靴で滑走するには技術が必要です。

滑りを重視する場合は、アルペンスキーのブーツを使用します。山スキーのエキスパートの人たちには支持されていますが、長時間の歩行には向いていません。

山スキーとアルペンスキーを兼用できる、ツアーブーツが現在は主流になっているようです。歩行重視のモデル、滑降重視のモデルがあるので、自分の楽しみ方に合わせてセレクトできます。

山スキーの道具と選び方⑤ビンディング

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ビンディングは、スキー板にブーツを取り付けるための器具で、滑りと安全性を左右する重要なパーツです。基本的に山スキー用ビンディングとは、歩行モードと滑降モードの切り替えが出来る作りになっているもので、ツアービンディングとも言われています。

歩行モードではかかと上がり、スキーを履いたまま斜面を登ることができます。滑降モードではかかとを固定しアルペンスキーのように滑ることができます。

テレマークの場合は、シールさえあれば登れますが、登りをサポートする機能がついたタイプだとスムーズに登ることができます。以前主流だった登山靴に装着できるタイプは、メーカーの製造販売が終了しており、ツアーブーツの使用が主流になってきています。
 

選び方

出典: https://www.amazon.co.jp/

ビンディングは、メーカーにより機能や軽さが異なります。さらにビンディングとブーツの規格とビンディングがマッチするかどうかの問題があります。

ブーツの規格はソールの形により分かれています。ほとんどのブーツで使われいるアルペン規格、マウンテン用 テックビンディング対応、登り中心に設計されたのツアー規格、歩行のしやすいWTR、グリップウォークなどです。

適合しないビンディングを使用することは事故やケガの原因にもなります。専門店やメーカーに相談しながら選びましょう。

山スキーの道具と選び方⑥スキーアイゼン

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固い急斜面を登るときにシールだけではスリップしてしまう場合、ビンディングに装着するのがアイゼンです。クランポンとも言います。歯状の金具が雪面に食い込むので、スキー板の横ズレを防ぎ登りが安定します。

選び方

スキーアイゼンは、スキー板に取り付けるものと、ビンディングプレートとブーツの間に挟み込むものとの、2つのタイプがあります。スキーアイゼンは各ビンディング専用になっているため、必ずメーカーと種類を確認してから購入する必要があります。

山スキーに持っておきたい便利アイテム

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山スキーに必要な道具として必ず携帯しなければいけないのが、「ビーコン・ゾンデ・スコップ」です。雪山で万が一、雪崩に遭遇した時に使用します。自分の身を守るためと、埋没者を救助するための2つの意味があります。

ビーコン

ビーコンは実際の現場で使えるようにしておく必要があります。ビーコンのメーカーや、山スキーのショップが開催する講習会に参加するのもよいでしょう。購入する際には、使い方をしっかりサポートしてくれるメーカーを選びましょう。

ゾンデ

山スキーにおけるゾンデはとは、人が雪崩に埋まった時に、雪に突き刺して埋没場所を確定するための棒です。最近は英語名のプロープとも呼ばれています。

40〜50cmの棒がワイヤーでつながっており、使用時に素早く一本の長い棒に組み立てることができ、携帯時はコンパクトにたたんで収納できます。活動する山系の積雪量により、全長260〜300cm長さから選びます。

スコップ

山スキーで使用するスコップ(ショベル)は、柄の長さを調節したり、ブレードとシャフト分離でき、携帯性のよい構造になっています。ブレードは、四角いタイプが一般的。

斜面のピットチェック、雪崩による埋没者の捜索のほか、緊急時に雪洞を掘るなど様々な場面で活躍する、山スキーでは必携の道具のひとつです。

山スキー用ウェアの選び方

山スキー用のウェアは、雪や風を防ぎ、体温を保つ機能を備えたものを選びます。このようなウェアをハードシェルといいます。ハードシェルにも種類がありますが、特に防水性と透湿性が重要です。体が濡れないよう汗を逃がす素材が使われているものを選びましょう。

他には、軽さや、動きやすさ、雪が入り込まないような工夫、ポケットの位置や、着脱しやすさなどメーカーによって機能性を考えて作られています。

色は、好みで選んで構いませんが、雪山で仲間と確認しやすいように、オレンジ・黄色・赤・ブルーなど、悪天候でも視認性の高いカラーがおすすめです。

山スキーの注意点

山スキーの注意点①体力を残しながら滑る

ゲレンデのように整備されていない山スキーでは、常に危険を回避するための余力を残しておくことが必要です。それは、スピードを出しすぎないで滑るということです。

スピードを出しすぎると危険回避ができなくなったり、ルートを間違う、転倒するなど、わずかなミスから大きな事故へとつながる可能性になります。

山スキーの注意点②雪山について下調べしておく

山スキーのように、ルートのない山を楽しむためには目的の場所についての情報を調べて、ルートを決め、行動計画を立てる必要があります。そのためには、地図の読み方、安全なルートの取り方、気象や雪崩の知識、雪山で行動するための技術を身につけなければなりません。

山スキーの注意点③ペース配分はゆっくり

初心者によく見られるのが、他の人について行こうとしてバテてしまうケースです。速く行動するよりも、体力を残しておくことの方が重要です。グループでは、初心者やスピードが遅い人に行動を合わせるのがセオリーです。

山スキーは下調べと揃える道具が大事!

管理されていない自然の山スキーを楽しむためには、危険が伴うことを忘れてはいけません。道具はもちろんですが、山で行動するための知識や技術が必要です。スキーの滑走技術や、長時間行動するための体力も要求されます。

自然の雪山を自由に滑ることができる山スキーには、ゲレンデにはない魅力があります。一度体験すると忘れられない山スキーの世界にハマってみてはいかがでしょうか。

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この記事のライター
noccoshi design.

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