深海の王「オンデンザメ」!知られざる深海生物のその正体とは

オンデンザメは深海の王として伝えられているサメの一種類です。しかし、普段からその存在を目にする機会はあまりありません。そこで今回は、深海にすんでいる巨大なオンデンザメの生態を、寿命や飼育していた場所なども含めてご紹介していきます。

深海の王「オンデンザメ」!知られざる深海生物のその正体とはのイメージ

目次

  1. 1深海の王「オンデンザメ」とは
  2. 2オンデンザメの生態
  3. 3オンデンザメは食べられる?
  4. 4オンデンザメはどこで見ることができる?
  5. 5貴重なオンデンザメの迫力の剥製を見に行こう

深海の王「オンデンザメ」とは

出典: https://www.zukan-bouz.com/

サメと聞くと非常に獰猛で怖いというイメージを持つ方や、ジンベイザメのように優雅に泳いでいるイメージを持つ方、またフカヒレ料理などをイメージされる方など様々なイメージが存在しています。イメージが分かれる理由の一つにサメの種類の多さがあります。

サメは、世界中で500種類以上も存在しています。今回は、数の多いサメの中でもオンデンザメについてご紹介をしていきます。オンデンザメは深海の王と呼ばれるサメの一種なのですが、まずはその特徴についてご紹介をしていきます。

推定で最大7mという巨大な深海のサメ

オンデンザメは日本の北部やカリフォルニア、ベーリング海の深海に生息するとされているサメの一種類です。その一番の特徴は体長が推定7m近くにまで成長する、非常に巨大なサメであるという点です。その大きさから古代魚のメガロドンと間違われた事例もあります。

先程ご紹介した様に、サメは500種類以上が確認されていますが、7mまで成長するような巨大なサメは5種類程度しかいません。また、オンデンザメはどんなものでも餌にしてしまうと考えられています。そのため、深海の生物の中では一番強い生物だと考えられているのです。

オンデンザメの分類は?

オンデンザメは分類すると、ツノザメ目オンデンザメ科という種類に分類されます。ツノザメ目に分類されるサメは約100種類とサメの中でも非常に多いのが特徴です。また、このツノザメ目のサメのほとんどが深海に生息しているという点も特徴です。

ツノザメ目の見た目の特徴としてはしりびれがないという点です。その特徴はオンデンザメにも当てはまります。併せて、後ほど詳しくご紹介しますが、種類によっては肝油の原料とされ重宝されている種類でもあります。

オンデンザメの名前の由来

続いてはオンデンザメの名前の由来についてご紹介していきます。オンデンザメの正式な名前の由来は明らかにされてはいませんが、一説によると隠田という言葉が由来とされています。この言葉は、農民が隠して作った田んぼという意味があります。

隠田は、税金の徴収から逃れるために目立たないところにひっそりと作られていました。オンデンザメも普段は深海にいるため目立たず、人目に付きにくいという特徴があります。その特徴から同じような意味合いを持つ言葉を当てはめたと考えられているのです。

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オンデンザメの生態

オンデンザメがどういったサメであるのか、その特徴はご紹介した通りです。しかし、特徴をお伝えしただけでは実際にどんなサメであるのかというのを知るのは難しいのが現状です。そこで、続いてはオンデンザメの生態についてご紹介していきます。

生息域や寿命、何を食べているかといった詳しい生態が分かれば、なぜオンデンザメが深海の王と呼ばれているのかという理由もご納得頂けるはずです。ぜひ確認してみて下さい。

オンデンザメの生態①生息域

まずは、オンデンザメがどの様な地域で生息しているのかをご紹介していきます。先程も簡単にお伝えしたように、この巨大な深海ザメは太平洋の冷たい海水の地域に生息しています。また、深海の王の名前の通り、約2,000m位の深さの場所で観測されています。

海の深い場所に生息しているオンデンザメですが、時折海面付近まで上昇してくる場合もあります。上昇してくる条件は海水の温度に関係しています。海面付近でも温度が非常に低い場合は、船上からでもその姿が見える位の位置まで上昇してくる事もあります。

オンデンザメの生態②寿命

続いてはオンデンザメの寿命についてご紹介します。一般的に、サメの寿命は30年から60年程度であると言われています。しかしながら、オンデンザメの寿命は300年から500年程であると推定されています。驚くほどに寿命の長いサメなのです。

非常に寿命が長いため、オンデンザメは大人になるまでにもとても時間がかかると言われています。巨大ザメの仲間でもあるジンベイザメは成体になるまでおよそ30年と言われていますが、オンデンザメは成体になるまで150年近くかかると言われているのです。

オンデンザメの生態③食性

次はオンデンザメの食性についてご紹介します。こちらも先程簡単にご紹介した様に、オンデンザメは雑食であり、なんでも食べてしまうという特徴を持っています。既に死んでいるものはもちろん、生きている生物でも口に入れる事が出来れば食べてしまうのです。

そのため、小魚などはもちろん、硬い殻をもったエビやカニといった生物、またイルカや子クジラといった比較的大きな生物も餌にすることが出来てしまうのです。この様に何でも食べることが出来てしまう点も、深海の王と呼ばれている所以の一つです。

オンデンザメの生態④生殖方法

最後にオンデンザメの生殖方法についてご紹介していきます。実は、現在まで卵を持っているメスのオンデンザメが捕獲されたという例が存在していません。そのため、詳しい生殖方法はいまだ謎に包まれているというのが現状です。

しかし、サメの一種であることには変わりがないので卵胎生と呼ばれる生殖方法がとられていると考えられています。この方法は母親の身体の中で卵をふ化させて子供を産むという方法です。多くのサメがこの生殖方法を行っています。

オンデンザメは食べられる?

ここまでオンデンザメの生態について詳しくご紹介してきました。基本的には深海で生活しているこのサメですが、アイスランドなどの一部地域では海面近くまで浮上してきたこのサメが年に数万頭、水揚げされるというケースも報告されています。

先程からご紹介しているように、オンデンザメは成長すれば7m近くにもなる巨大サメです。もし食べられるとしたら1頭でも非常に多くの食料になります。そこでここからは、オンデンザメは食用として利用できるのかをご紹介していきます。

オンデンザメは美味しくない

オンデンザメの身は、非常に美味しくないと言われています。その理由は大きく分けると2点です。一つ目は身の食感です。深海魚の特徴として、高い水圧から身を守るためにブヨブヨとした触感の魚が多いのですが、このサメもその感触を持ち合わせているのです。

また、もう一つの理由は身に独特の臭みがあるという点です。臭みの理由については後ほど詳しくご紹介しますが、そのままではとても食べることは出来ない程の臭みがあるのです。そのため、オンデンザメは捕獲されても食べることはほぼ出来ないのです。

美味しくない原因はアンモニア臭

先程も簡単にお伝えしましたが、オンデンザメが美味しくないと感じる大きな原因の一つに独特の臭みが挙げられます。この臭みの原因はアンモニア臭です。しかし、この特徴はほとんどのサメ類に共通している特徴でもあります。

サメの身体の仕組みとして身体全体がアンモニア臭を発生してしまうのですが、現在では適切な処理を行えばこのアンモニア臭を消し去る事も出来るようになってきています。ただ、オンデンザメは日本ではほぼ捕獲が出来ないので食用にするにはやはり難しいと言えます。

肝油の原料としては使われていた

出典: https://www.amazon.co.jp/

独特と臭みがあり中々食べることが出来ないオンデンザメですが、食品の原材料として使われていたことはあります。その食品とは肝油です。現在は目にする機会があまりない食品の一つですが、昔は健康に良い食品として非常に人気だったのです。

この肝油の原料は肝臓から搾り取られる油です。サメだけではなく、タラやエイといった魚たちからも取ることが出来ますが、どの肝油でも栄養価が非常に高いのが特徴です。オンデンザメも肝油として人々に摂取されていたのです。

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オンデンザメはどこで見ることができる?

オンデンザメは先ほどからご紹介しているように、深海にすむ強大なサメの一種類です。そのため、日常生活の中では中々目にする機会に恵まれる事は少ないです。中々出会えないとなると、余計にその姿を見てみたいと思う方もいらっしゃいます。

そこで、最後にどこに行けばオンデンザメを見ることが出来るのかをご紹介します。ぜひ一度足を運んでみるようにして下さい。

オンデンザメを飼育していた水族館

残念ながら、現在オンデンザメを生きたまま飼育している博物館は世界中のどこにもありません。しかし、以前一度だけ日本の水族館で飼育されていたことがあります。それは、沼津港深海水族館です。この水族館では以前7日間だけ飼育していたことがあります。

飼育されていたオンデンザメは、現在ははく製として沼津港深海水族館に展示されています。興味のある方は是非足を運んでみるようにしてみて下さい。

オンデンザメを動画で見てみよう

オンデンザメが実際に泳いでいる姿は、水族館などでも見ることは出来ません。しかし、実際に深海を泳いでいる状態を記録している動画は存在しています。ぜひ、こちらのオンデンザメの動画も併せてご覧ください。

貴重なオンデンザメの迫力の剥製を見に行こう

オンデンザメは、はく製になっていても非常に迫力のあるサメです。また、昔から人々の健康を守る食材でもありました。深海で泳いでいる巨大なオンデンザメの姿を想像しながら、ぜひ水族館にも足を運んでみて下さい。

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この記事のライター
松本 美那子

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