タコノマクラってどんな生き物?その生態を詳しく解説!

海に暮らす「タコノマクラ」という生き物を知っていますか?お花のように可愛らしい模様が印象的で、海辺で見かけたことがある方もいるかもしれません。ちょっと不思議な見た目の「タコノマクラ」とはどのような生き物なのでしょうか。その生態や特徴について詳しくご紹介します!

タコノマクラってどんな生き物?その生態を詳しく解説!のイメージ

目次

  1. 1タコノマクラってどんな生き物?
  2. 2タコノマクラの生態と特徴
  3. 3タコノマクラの名称について
  4. 4タコノマクラとスカシカシパンの違いは?
  5. 5タコノマクラを拾ったら漂白してみよう!
  6. 6タコノマクラは食用できる?
  7. 7タコノマクラを見つけたら鑑賞してみよう!

タコノマクラってどんな生き物?

出典: http://www.chiba-muse.or.jp/

『タコノマクラ』という名前は知らなくでも、丸い形で表面に棘があり、可愛いらしいお花の模様が付いた貝殻のようなものを海辺で見かけたことはありませんか?それがタコノマクラです。

海辺で見つけて、その独特な見た目と可愛さに拾って帰るという方も多いようです。今回は、そんな不思議な海の生き物『タコノマクラ』の生態に迫り、特徴やよく似た生物「スカシカシパン」との違いなどを詳しく解説していきます。

また、拾って帰ったタコノマクラを、インテリアにする意外な方法もご紹介します。是非最後までご覧下さい!

タコノマクラはウニの仲間

「タコノマクラ」は、タコノマクラ目タコノマクラ科に属し、食用として有名なウニを始めとする、ヒトデ、ナマコなどの棘皮動物の仲間です。

殻径は約10cm程で、丸味を帯びた五角形をしており、体の表面は細かい棘でびっしりと覆われています。背面にはお花のような模様があり、ウニの仲間ではありますがその姿は大きく異なります。

タコノマクラの姿を見てみよう

不思議な海の生き物「タコノマクラ」の姿を動画で見てみましょう。ウニの仲間としては平べったく、棘も短く細かいです。動画では他のウニ同様、管足を出してるのが分かります。タコノマクラは、この短い管足をたくさん出して砂底を移動します。

タコノマクラの生態と特徴

出典: https://www.ice.or.jp/

ここからは、タコノマクラの生態と特徴をご紹介します。とてもユニークな見た目をしたタコノマクラとはどのような生き物なのでしょうか。早速見ていきましょう!

タコノマクラの生息地

出典: http://www.hachijo-vc.com/

タコノマクラは、日本では本州中部以南、九州南部まで分布し、水深3mくらいの浅いところから20m辺りの砂泥地に生息し、海草や微生物を食べて生活しています。

普段は岩の間に隠れていたり、砂に潜っているのでとても見つけにくいです。露出時は、背面に砂粒や海藻、貝殻などを付け、見つからないようにカモフラージュするという習性を持っています。

流されて海辺で見かけることもあり、潮干狩りや磯遊びで見つけたり、散策していると手のひらより大きいサイズのタコノマクラが岩に紛れて転がってることもあります。

タコノマクラの模様

出典: https://kotobank.jp/

タコノマクラの最大の特徴は、背面にある独特の模様です。5枚の花びらのようなとても可愛らしい模様で、初めて見た方は自然の不思議さに感動するでしょう。花びら模様の中心が口なり、口の裏側の平らな部分にある穴が排泄孔になります。

このユニークな模様の殻は、コレクションとして大変人気があります。しかし、なかなか見つけることは難しく、「浜辺のお宝」とも言われています。

タコノマクラの棘

出典: http://fukuejima.la.coocan.jp/

タコノマクラは、ぱっと見、棘がないように見えますが、よく見ると体の表面は細かく短い棘でびっしりと覆われています。この棘がウニと同じ仲間だという証拠と言えるでしょう。

では、何故ウニのように長い棘ではないのでしょうか。それは、タコノマクラの性質から棘が短くなったと言われています。

タコノマクラは、普段砂に潜ったり、岩の間や海藻に隠れて敵から身を守る性質があります。長い棘では隠れる際の邪魔になってしまうことから、棘を短くするという選択をとったようです。

タコノマクラの触りごこち

出典: https://www.seaeggdivers.com/

タコノマクラの殻は触ると、固くザラザラしています。棘は細くて鋭いので、見つけた嬉しさで気を抜いて拾ってしまうとかなり痛いので注意しましょう。

普段は赤色、もしくは褐色ですが、生きているタコノマクラを傷つけたり、真水に浸けると緑色に変わる特殊な性質を持っています。

チクチクするタコノマクラですが、棘をキレイに取り除き漂白すると、まるで美しい陶器ような触りごこちになります。後ほどタコノマクラの漂白方法も解説してるので、是非参考にして下さい。

タコノマクラの名称について

ところでタコノマクラという変わった名称も気になりませんか?タコノマクラはニックネームではなく、正式名称になります。名前の由来は、実際のところはっきりとしたことは分かっていません。

タコが枕に使っていたなどタコに絡んだ諸説が多いようです。もし本当に、タコノマクラ=タコの枕だとしたら、適度な遊び心も感じられる素晴らしいネーミングではないでしょうか。

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最初タコノマクラと呼ばれたのはヒトデだった!?

古くは江戸時代から「タコノマクラ」という呼び名はありましたが、それは現在のタコノマクラを指す言葉ではなかったようです。

図鑑などで調べてみると、旧タコノマクラは棘皮動物門に属する生物の総称で、ヒトデやクモヒトデ、カシパンなど5放射の特徴を持つ生物のことを指した呼称だということが分かりました。

その後、明治時代に出版された教科書に現在のタコノマクラ単体を示す名称として掲載されたことから、「タコノマクラ」という名称が単体として定着したのではないかと言われています。

タコノマクラとスカシカシパンの違いは?

出典: https://www.seaeggdivers.com/

タコノマクラとよく似た「スカシカシパン」という海の生き物も存在します。スカシカシパンは、タコノマクラ目スカシカシパン科に属する、タコノマクラと同じウニの一種です。

タコノマクラと非常に見た目が似ていますが、体に大きめの穴が開いていることが、タコノマクラとの大きな違いです。

いわゆるカシパン類(棘皮動物門ウニ綱タコノマクラ目に属する生物の総称)で、他にもハスノハカシパンやヨツアナカシパンなどたくさんの種類が存在し、どれもタコノマクラとよく似た姿をしています。

タコノマクラを拾ったら漂白してみよう!

出典: https://www.creema.jp/

タコノマクラのユニークな模様の殻は大変人気があり、死んでしまったタコノマクラを持ち帰ってコレクションやインテリアに使用する方も多いです。

持ち帰ったタコノマクラを棘をキレイに取り除き漂白すると、美しい陶器のような白い肌と花びら模様がくっきり現れます。とってもキレイなのでタコノマクラを拾ったら、是非持ち帰って漂白してみて下さい!

出典: https://www.creema.jp/

用意するもの ・タコノマクラ ・割り箸 ・入れ歯洗浄剤 ・タコノマクラが納まる器

【タコノマクラの漂白方法】

拾ってきたタコノマクラを水で丁寧に洗う。
器に水をはり、タコノマクラを漬けて腐らせる(2週間程度)。
※夏場は腐りやすいので、数日おきに水替えをする。
タコノマクラの表面の棘がポロポロ取れるくらいまで腐ったら
取り出して割り箸で表皮の棘をこそげ落とす。
※この時に力を入れすぎて割れないように注意!
こそげ落としているうちに割り箸の先端がやや尖ってくる。
その割り箸をタコノマクラの肛門に突き刺し、かき回す。
水道水を直接タコノマクラの口に注ぎ込みよく振ってから、
砂や腐った中身を肛門から水を排出する。丁寧に何度もすすぐ。
中身を出してキレイになったタコノマクラを、入れ歯洗浄剤を入れた水に漬ける。
※タコノマクラ1つに対し、水500ミリリットル、入れ歯洗浄剤1錠が目安。
あとは入れ歯洗浄剤にお任せ。
なかなか白くならないようなら、新しい水と入れ歯洗浄剤に取り替える。
白くなったら水ですすぎ、しばらく器にはった水につけて薬抜きする。
あとは乾かして出来上がり!

割り箸で表皮の棘をこそげ落とす際、力を入れすぎてしまうと割れることがあるので注意しましょう。また、最後に乾かす時、新聞紙やチラシの上に置くとインクがうつってしまうので気を付けて下さい。白い紙やタオルの上に置いて乾かしましょう。

タコノマクラの本来の色味を残し、そのまま洗って乾かしても良いですが、中身が腐って生臭くなってくるので漂白することをおすすめします。

漂白したタコノマクラの下からライトを当たると、こんなにもキレイなインテリアになります!この漂白方法は、タコノマクラに限らず他のカシパン類、貝殻でも代用できるので、是非素敵なインテリアに仕上げてみて下さい!

漂白剤に漬け過ぎると割れてしまうので注意

漂白剤に漬け過ぎたり、濃度が濃いと殻がもろくなり割れやすいので注意しましょう。塩素系漂白剤やオキシドールでもできますが、濃度が濃いので入れ歯洗浄剤の方がおすすめです。

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タコノマクラは食用できる?

タコノマクラがウニの仲間であれば、食用できるのでは?と思う方もいるでしょう。しかし、残念ながらタコノマクラは食用には向いていません。貝の中は柱がたくさんあり、食べる部分がほとんどないのです。タコノマクラは、眺めて楽しむのがいちばんです!

タコノマクラを見つけたら鑑賞してみよう!

出典: http://www.fop.co.jp/

もし海辺でタコノマクラを見つけたらとてもラッキーです!タコノマクラは、探してもなかなか見つけることは難しく「海のお宝」とも言われています。

タコノマクラを発見したら、じっくりと観賞してみて下さい。きっと自然の不思議さと可愛らしさに魅了されるでしょう。そして気に入ったら是非持ち帰って漂白し、素敵なインテリアを作ってみましょう!

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この記事のライター
kayo7110

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