夏はキノコ狩り!食べられる美味しい夏キノコをご紹介【レポート】

キノコといえば秋!…のイメージがありますが、実は発生数が一番多いのは最も湿気の多い夏なのです。この記事ではそんな夏に発生する美味しいキノコを紹介するとともに、夏キノコ狩りの注意点などについても触れています。

夏はキノコ狩り!食べられる美味しい夏キノコをご紹介【レポート】のイメージ

目次

  1. 1キノコ狩りの準備と装備
  2. 2夏の山での注意点
  3. 3キノコが生えやすいポイント
  4. 4美味しい夏キノコまとめ
  5. 5虫や地形に気をつけて夏キノコ狩りを楽しもう!

キノコ狩りの準備と装備

意外なことに、年間を通してキノコの発生数が一番多い夏ですが、毎年この時期にはキノコ狩りに出かけた方が怪我をして戻ってこれなくなったり、遭難したりするケースが見られます。

楽しむべきレジャーでこのような凄惨な事故を起こしてしまわないように、キノコの紹介よりも先に必要な装備・準備品について触れておきたいと思います。

どれも普通のお店で買えるものばかりですので、必ず一式そろえてから入山しましょう。

①肌の見えない服装

まず夏の山を散策するというキノコ狩りの特性上、長袖・長ズボンの肌の見えない服装は必須です。特に足元はヘビやヤマビルに狙われても気づきにくいため、完全防備で臨むべきでしょう。

また、首元にタオルを巻いたり、帽子をかぶったりすれば、直射日光も避けられて、熱中症対策にもなるので効果的です。

ヒル対策には塩水に漬けて乾燥させた靴下を履くと良いでしょう。

②水筒

キノコ狩りだけではなく、夏に山や公園を散策する場合、水分補給は必須です。「現地でペットボトルを買えばいいか」と考える方もおられるかと思いますが、田舎の里山などには自動販売機が無い場合もあるため、水筒を持っていきましょう。

魔法瓶に氷と、薄めに作った生理食塩水を入れておくのがオススメです。他に、市販のスポーツドリンクを少し薄めたものも良いですね。

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③ナイフなど

キノコ狩りになぜナイフ? と、思われるかもしれませんが、多くのキノコには根元に菌根(きんこん)と呼ばれる、植物でいう「根っこ」にあたる器官があり、手で引っこ抜いてしまうと次から生えなくなってしまうのです。

そのため、キノコを採取する際にはあらかじめ採取用のナイフなどを持っていきましょう。もちろんカッターナイフやハサミなどでも構いませんが、ナイフであればもしもの時にも色々と役に立つので、アウトドア好きなら一本は持っておきましょう。

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④腰かご・背負いかご

自然の蔓を使って自分で編むのも楽しい。
自然の蔓を使って自分で編むのも楽しい。

当然のことながら、採取したキノコを入れておくための籠も必須です。どうしても家にないという場合にはビニール袋などでもよいのですが、可能な限り竹や蔓で編まれた隙間のある容器を使用しましょう。

これは何故かというと、キノコは採取した後も胞子を発生するのですが、普通の袋だとそれがうまく外にばらまけないからです。100均にあるようなものでもよいので、1つは持っていきましょう。

⑤図鑑

著者愛用の図鑑。山と渓谷社「日本のきのこ」
著者愛用の図鑑。山と渓谷社「日本のきのこ」

キノコの同定は専門家でも間違えると言われるほど困難です。同じ種類でも環境によって色が違ったり、味が違ったりしていて、さらに成長しきったもの(老菌)にもなると簡単には判別がつきません。

こんな時のために必ず2~3冊程度は図鑑や専門書を持って行っておき、その場で確認が出来るようにしておきましょう。

持って帰ってからまとめて確認するという方法もあるのですが、毒キノコと混ざってしまうと分からなくなる可能性もあるため、可能な限り現地で同定するのが無難です。

夏の山での注意点

夏の山には普段の生活では出会うことのない危険がたくさんあります。以下の見出しでは、特に注意すべき点やその対応策などをご紹介いたします。

危険① 毒虫・毒蛇・毒草

夏山にはアブ・蜂・ヒルなど、人間に害を及ぼす虫や、マムシ・ヤマカガシなどの毒蛇、ウルシなどの毒草が至る所に生えており非常に危険です。

上で紹介した服装はもちろんですが、体が弱い方や蜂毒にアレルギーのある方は藪の中を出来るだけ避け、開けた場所を歩くようにし、可能であれば毒を吸い出すためのポイズンリムーバーや、ヒル対策の塩・ライターなどを持っていくようにしましょう。

また、蜂などが近くに来た際には間違っても手で振り払ったりせず、動かずに息をひそめて向こうの方から離れてくれるのを待ちましょう。

危険② 地形

このような尾根沿いはキノコが多く発生する一方、雨後は滑りやすいため注意が必要。
このような尾根沿いはキノコが多く発生する一方、雨後は滑りやすいため注意が必要。

夏場は湿気が多いこともあって、地面が滑りやすく、キノコ狩りに夢中になって斜面を歩いていると滑落の恐れもあります。

特に落ち葉の積もった雨後の斜面などはキノコが多く発生するポイントでもあるため、「キノコばかりを見ていて滑り、頭を強打する」、などということも起こり得ます。

十分に注意することはもちろん、滑り止めや防水機能の付いた靴を履くなどの準備をしておきましょう。

危険③ 熱中症

山は平地よりも気温が低く、感覚的には少し涼しいように思うでしょうが、その分湿度が高いため、汗の揮発によって深部体温を下げる、という、人間が本来持っている体温を下げるための機能が働きづらいです。

そのため、帽子をかぶって直射日光を避けたり、冷たい水を持って行ったり、また、沢が近くにある場合にはタオルを濡らして首に巻いたり、など、可能な限り対策を行い、少しでも辛いようなら木陰で休憩をとるようにしましょう。

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キノコが生えやすいポイント

キノコは一般的にジメジメした場所に生えると思われており、これはもちろん間違いではないのですが、更に種類によって生える環境がそれぞれ異なります。

普通、夏キノコ狩りで採取対象になる「イグチ科」、「テングタケ科」、「ベニタケ科」のキノコの多くは前述の条件に加えて、ブナ科広葉樹(ドングリの木)やマツ科針葉樹の混生林に生えることが多いです。

つまり、探すべきポイントの条件として「北向きのジメジメした斜面で、かつブナ・マツが生えていること」というのを目安にすれば、確実に美味しいキノコたちに出会えることでしょう。また、キノコの成長は早いので、雨が降ってすぐに探すのも効果的です。

美味しい夏キノコまとめ

ここからは夏にとれる美味しいキノコの紹介をしています。初心者の方向けに、ある程度見分けやすいものを選んだつもりですが、誤って毒キノコを食べてしまうと最悪の場合は死に至ることもあるため、十分な注意の上で同定・実食を行いましょう。

①タマゴタケ

夏キノコの代表格である「タマゴタケ」。近年はテレビなどでも紹介されているので知っている方も多いのではないでしょうか。

本種は猛毒キノコの多いテングタケ科に属する中でも、数少ない食用キノコで、非常に強い旨味を持ちながらも見分けやすく、更に生食をしても大丈夫という、まさにキノコ狩り初心者には持って来いの食菌です。

見分け方の一例としては、根元の卵のような「ツボ」と、だんだら模様の柄、条線の入った綺麗な赤色の傘を目安にすると良いでしょう。

②アカヤマドリ

アカヤマドリは傘の裏が「管孔」と呼ばれるブツブツになっている「イグチ科」のキノコで、海外では有名な高級キノコでもあります。

全体に甘味を伴った旨味があり、特に管孔の部分だけをバターと砂糖で焼くと、なぜかマシュマロのような風味がして非常に美味しいです。

成長すると径30センチにもなる大型のキノコですので、食べ応えもあって群生し、更に美味しい。ぜひ一度はメインターゲットとして探してみると良いでしょう。

③ヤマドリタケモドキ

ヤマドリタケモドキは、イタリアで「ポルチーニ」、英語圏では「セップ」などとも呼ばれる高級キノコ「ヤマドリタケ」の近縁種で、その香りと味はやや本家に劣るものの、夏キノコ狩りの対象としてはトップクラスの人気を誇るキノコです。

本種は他の多くの食菌と同じく、ブナ科広葉樹(特にナラ)・マツとの混生林に生えることが多く、平地の公園にある雑木林などでもしばしばみられます。

見分け方としては柄上部のハッキリした網目と、オリーブ色の傘、根元がこん棒のように膨らむ形状を目安にしましょう。

④キクラゲ類

中華料理や鍋でお馴染みの「キクラゲ」。実はキノコ狩りにおいては雨さえ降れば通年で採れる一般的なキノコなのです。

また、本種の中にも細かい種類があり、見出し下のものは「アラゲキクラゲ」と呼ばれるものです。これはコリコリした食感を活かして、細切りしたものがとんこつラーメンなどに入っていることが多いですね。

見た目も美しい「シロキクラゲ」
見た目も美しい「シロキクラゲ」

その他にも薬膳に使われたり、シロップをかけてデザートにしても美味しい「シロキクラゲ」や、本家の「キクラゲ」など。この仲間はほとんどが食用になるので、見分けるのも簡単でおすすめです。

本家の「キクラゲ」。雨後に発生する。
本家の「キクラゲ」。雨後に発生する。

⑤チチタケ

チチタケは傷をつけた部分から乳液が出るという特徴的なキノコで、他のベニタケ科キノコと同様、良い出汁が出ることでも知られています。

本種は歯切れは悪いものの、全体に濃厚なうまみがあり、栃木県では特にこのキノコを使用した「ちたけうどん」が、もはや全国的に有名になるほど人気があります。

これも夏に発生するキノコですが、特に真夏~初秋にかけての発生報告が多いため、その時期を狙って探してみると良いでしょう。

虫や地形に気をつけて夏キノコ狩りを楽しもう!

ここまで夏に採れる美味しいキノコたちと、キノコ狩りでの注意点などを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

何度もしつこいようですが、夏の山には危険がいっぱいで、気を抜くと近所の里山でも遭難してしまう恐れがあります。

山を楽しむ一方で、常に油断せず、気持ちを張ってまずは何事もなく下山することを目標に、キノコ狩りを満喫しましょう!

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