2020年06月28日公開
2020年06月28日更新
便利な冷却スプレーの使い方とは?基礎知識からおすすめ商品までご紹介!
日本の夏も年々暑くなっており、猛暑と呼ばれる日も多くなりました。外に出れば沢山の汗をかきますが、そんな時に使いたいのが冷却スプレーです。熱中症対策にも効果的な冷却スプレーについて、冷える原理やおすすめのモデルなどをご紹介していきます。

冷却スプレーとは?
日差しが強い夏は、外に出ていれば何もしなくともどんどん汗をかいてしまいます。こうした時期には、冷却スプレーが熱中症対策アイテムの1つとして役立ってくれます。まずは、冷却スプレーがどんなアイテムなのかを解説しましょう。
冷却スプレーはどうして冷える?
冷却スプレーは、汗をかいたり濡れた箇所に吹きかける事で、冷えを感じられるアイテムです。汗というのは、蒸発する時に気化熱によって人間の体温を下げてくれますが、実は冷却スプレーもこの気化熱を利用する事で冷たく感じられるのです。
肌や衣服に冷却スプレーを吹き付けると、エタノールという物質が付着します。このエタノールは揮発性が高い為、蒸発するのは人間の汗よりも早いのです。汗をかいていなくとも、肌などに吹き付ければすぐ蒸発し、その際体温も気化熱で奪ってくれます。
これに依って体温は少し下げられる訳ですが、ただそのままではまた暑い中で直ぐに体温が上昇してしまいます。そこで、メントールという物質が作用します。これは冷感作用を有しており、錯覚によって肌に「冷たい」と感じさせます。
冷却スプレーの成分
主に冷却スプレーには3つの成分が含まれており、その内の1つがLPGです。これは体に吹き付ける成分ではなく液化石油ガスの事で、制汗スプレーや殺虫剤などスプレー類にも使われています。冷却成分を噴出する際に必要なものです。
そして、後の2つの成分はすでにご紹介したエタノール、そしてメントールです。エタノールは気化熱に依って体の体温を下げてくれるアルコール類の一種で、メントールは冷感の錯覚作用を及ぼします。

冷却スプレーの使い方は?
冷却スプレーで冷たく感じられる原理などについて、簡単にではありますが解説しました。これがあれば、汗をたくさんかく夏でも冷えを感じられます。実は、このスプレーはただ冷感に使うだけではなく、その他の使い方も出来るのです。
けがの応急処置に
例えば、怪我をした際の応急処置の際に使えます。打撲、ねん挫など出血はしていないけれど怪我をしてしまった場合には、放っておくと患部が炎症を起こしてしまいます。この際に冷却スプレーを利用出来ます。
体温を下げる効果を狙うのではなく、冷たさを感じる効果が役に立ちます。ねん挫などになってしまった際には患部の炎症を抑えるべくアイシングが必要ですが、冷却スプレーを持っていれば吹きかけるだけでその効果を発揮してくれます。
熱中症対策にも効果的
日差しが強い屋外はもちろんの事、屋内でも長時間過ごしていると熱中症を引き起こしてしまう可能性が十分に考えられます。立ちくらみ、吐き気、筋肉のけいれんなどを起こし、重症化すると救急車での搬送も必要になってしまいます。
こうした熱中症にならない為の対策にも、冷却スプレーは一定の効果を期待出来ます。特に脇や首といった太い血管の通っている場所は、熱中症になった際にも優先して冷やす必要がありますが、ここに冷却スプレーを使えば効果的に体温を下げられるでしょう。
おすすめの冷却スプレー【スポーツ用】
以上、冷却スプレーを使う事による効果、そしていくつかの使い方について解説しました。1本あれば夏場に困る事は無いでしょう。ここからは、おすすめの冷却スプレーをご紹介します。まずは動き回るスポーツ用モデルからです。
おすすめ①エアーサロンパス アイシングスプレー
1点目はエアーサロンパスの「アイシングスプレー」です。スポーツをしてからの筋肉のクールダウン、怪我をしてしまった際のアイシング、そして暑さ対策などに利用出来、夏はもちろんの事それ以外の季節でもスポーツで火照った体を冷やしてくれます。
本体重量 | 40×40×193mm |
本体容量 | 490ml |
注意 | 火器、高温 |
用途 | スポーツ時アイシング、応急処置等 |
おすすめ②ドーム コールドスプレー
2点目はドームの「コールドスプレー」です。瞬間的に冷却してくれる、体温低下ではなく応急処置用の冷却スプレーです。500ml近い大容量でたっぷり利用出来、いつ起こるか分からない怪我に対して早急にアイシングで対処できます。
本体サイズ | 65×221mm |
本体容量 | 480ml |
用途 | 軽度の打撲、捻挫の応急処置 |
キャップ | ワンタッチタイプ |
おすすめ③Zett スポーツ用 コールドスプレー
3点目のZett「スポーツ用 コールドスプレー」は、スポーツをされる方向けの冷却スプレーです。フロンを使用しないノンフロンタイプで、瞬間的に冷却します。レビューの中では、服の上から吹きかけるとちょうど良く冷やせるという声がありました。
本体容量 | 420ml |
タイプ | ノンフロン冷却スプレー |
使用箇所 | 衣服、タオル等 |
価格 | ¥455 |
おすすめの冷却スプレー【暑さ対策】
スポーツ向けの冷却スプレーでおすすめのモデルをご紹介しました。どれもしっかり筋肉を冷やしてくれ、また応急処置用に使えるモデルもあります。続いては、暑さを和らげてくれる熱中症対策向きの冷却スプレーのご紹介です。
おすすめ④ギャツビー アイスデオドラントスプレー
1点目はギャツビー「アイスデオドラントスプレー コールドオーシャン」です。ギャツビーのアイスデオドラントスプレーシリーズの1つで、男性向けの冷却スプレーになります。冷感はもちろん、匂いの元となる成分の発生も抑えてくれます。
本体サイズ | 50×50×193mm |
本体容量 | 135g |
用途 | ボディケア・消臭・デオドラント |
価格 | ¥1,419 |
おすすめ⑤熱中対策 タオルに氷をつくるスプレー
桐灰化学「熱中対策 タオルに氷をつくるスプレー」は、その名前の通り衣類やタオルなどに吹きかけて使うタイプの冷却スプレーです。マイナス30℃の細かい氷が吹き付けられ、その後にはハッカオイルの清涼効果で冷たく感じられます。
本体サイズ | 52×52×226mm |
本体容量 | 230ml |
噴射口 | ジェット噴射 |
成分 | LPG、PPG-8セテス-20、ヒドロキシエチルセルロース、メチルパラベン等 |
おすすめ⑥熱中対策 服の上から体を冷やすスプレー
ラストも桐灰化学の「熱中対策 服の上から体を冷やすスプレー」です。用途は分かりやすく、衣服の上から吹きかけて使うタイプの冷却スプレーで、マイナス20℃の冷気を噴射しクールダウンさせます。無香料で消臭成分も配合されています。
本体サイズ | 60×220×60mm |
本体容量 | 330ml |
香料 | サマーシトラス・無香料 |
本体重量 | 約930g |

冷却スプレーを使う際の注意点
スポーツ、暑さ対策と別々にそれぞれおすすめの冷却スプレーのモデルをご紹介しました。冷却効果を期待できるのはすべて共通していますが、その中でも消臭や冷却タオル用、怪我をした際のアイシングに使う応急処置用など、使い方は様々です。
そんな冷却スプレー、普通に体に吹きかけて冷たさを感じる為に使うなどの用途であれば、基本的には問題ありませんが、誤った使い方をすると怪我に繋がってしまう恐れもあります。最後に注意事項も解説しますので、事前によく覚えておきましょう。
注意点①凍傷や低温やけどに注意
まず、凍傷や低温火傷など怪我をしないように注意するという事です。冷却スプレーを使えば冷えるのは間違いありませんが、その中でも特に冷却効果の高い、つまり冷たく感じられる効果の大きいモデルだと、長い時間吹きかければ凍傷になる可能性があります。
安全に使いたいのであれば、吹き付ける時間は最大でも3秒程度までに押さえておきましょう。また、使用する時間を守っていたとしても、距離が近すぎたり、そもそも衣服などに吹きかける使い方をするものを直に肌に吹き付けると、これも低温火傷になりかねません。
注意点②火気厳禁
もう1つは、火器厳禁であり火器を近づけるのは禁物であるという事です。紹介した通り、冷却スプレーには冷却成分を噴出させる為のLPGが使われており、この液化石油ガスの扱いに気を付けなければなりません。
ライターなどの火器を近づけさせるのはもちろんの事、車の中など温度の高くなりがちな場所に放置するのも危険に繋がります。火器類は近づけさせず、保管する際は必ず常温の場所を選びましょう。
冷却スプレーは用法を守って正しく使おう!
年々暑さが増していく日本では、子供から大人まで熱中症対策はもはや必須といえます。冷却スプレーを1本用意しておけば、そうした対策はもちろんの事、怪我などの緊急時の処置にも活用可能です。
持ち運んでいつでも使える冷却スプレーは、暑いと思ったらすぐに使えますので夏場に持っていて損になる事はありません。是非冷却スプレーを1本用意してみてはいかがでしょうか。
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