ディアウォールでテレビを壁掛けに!準備から取り付けまでわかりやすく解説!
壁掛けテレビは大きな工事をしなくてもホームセンターでも購入できるディアウォール使って簡単に作れます。ここでは、ディアウォールとは何か、取り付け方法、ディアウォールを使った壁掛けテレビにする方法まで書いてあるので参考にしてください。

目次
ディアウォールの基礎知識
ディアウォールとは
ディアウォールは柱のないところに柱を作ることができるとても便利なDIYの材料です。背の低い人でもディアウォールとツーバイフォーの木材のふたつの材料を用いて簡単に柱を作ることができます。
ディアウォールはネジや釘といった工具を使わず壁や天井や床に穴をあけることがなく、傷の心配もないので安心して作ることができます。また、ディアウォールは身近にあるホームセンターでも購入することができ、簡単に手に入れることができます。
上の画像に写っているものがディアウォールです。ディアウォール自体はそこまで大きな物ではないですが、中にばねと板が入っており、ざっくりと言ってしまえばつっかえ棒の力を強くしたような柱を作ることができます。また、ディアウォールには天井と床に接するもの以外にも中間ジョイントと呼ばれる木材と木材をつなげるものや、棚受けと呼ばれる棚を増やすものもあります。
これが棚受けというものです。棚を付けたいところを決めて棚受けを両サイドの柱に取り付けます。そのあとで、木の板をのせたら棚ができます。今回はディアウォールを使って、自作のテレビ台を作っていきますが、テレビ台に棚などが欲しい場合や高さが欲しい場合、中間ジョイントや棚受けといったものも取り入れるとよりオリジナルで便利なテレビ台にすることができます。
ディアウォールシリーズにも上下につけるものから中間ジョイントがある物もあるので、自由が利き、とても便利です。ディアウォールはラブリコと似ている部分はありますが、ラブリコはディアウォールでいうバネの部分がネジになっており少しやりづらいです。ディアウォールは簡単に取り付けることができ、突っ張るような感じになるのでしっかりと固定できます。
このようにディアウォールにはディアウォールとツーバイ材とのセットになっていて柱が1本できるものもあります。ディアウォールとセットで販売しているのでホームセンターなどでディアウォールとほかの材料などを別々で購入するよりも楽にディアウォールなどの材料が入るので初心者にもお勧めです。
ディアウォールは4種類!
ディアウォールには4つの種類があります。色はホワイト、ライトブラウン、ダークブラウン、ブラックの色があり、ディアウォールのサイズはR(レギュラー)タイプとS(シンプル)タイプの2種類があります。Rタイプにはツーバイフォー材やワンバイフォー材にも使うことができます。また、Sタイプにはツーバイフォー材はもちろん、ツーバイシックス材やワンバイシックス材(高さ制限あり)にも使うことができます。
ディアウォールにも4種類の色があるので、部屋の雰囲気に合わせて選んだり好みなどでも選べます。ディアウォールの値段は上下パッドセットでも1080円ほどで購入できるので手軽にディアウォールを使ってDIYを楽しめます。ホームセンターでもディアウォールを購入できますが、ネットショップはそれ以上のディアウォール単品やディアウォールと木材のセットなどの品揃えがあるのでお勧めです。
ディアウォールでテレビを壁掛けできる?
ディアウォールの耐荷重
耐荷量ははっきりと明記されてはいませんが、耐荷量(たわみ)を調べる計算方法があるので参考にしてみてください。例えば本棚に本をたくさん置くとたわみます。そのたわみの計算方法は荷重×スパンの3乗を4E×幅×板の厚さの3乗で割ると計算できます。Eはヤング係数で必ず計算式に入れてください。
上の画像にあるように、木の部分が下に少し下がっているのが分かります。これがたわみです。ディアウォールで簡単に自作のテレビ台を作ることができますが、ディアウォールに付属の説明書には耐荷量ははっきりと明記されていないそうなので注意が必要です。特にテレビは壁掛けにしても大丈夫ですが、ディアウォールで作った壁に物をかけすぎないことも重要です。
ディアウォールを使って自作壁掛けテレビ台を作ろう【準備編】
【準備編】①具体的なイメージを固めよう
ディアウォールを使って壁掛けテレビ台を作る前に、壁掛けテレビ台を部屋のどこに置くのか、テレビ台はどのようなデザインにするのかディアウォール突っ張った時のイメージや木の長さなどを先に設計図に書いておくとディアウォールを使って作る時に作りやすいです。
【準備編】②必要な金具を探そう
設置場所やデザインが決まったら次にやることは、必要な金具を確認することです。ディアウォールには上でも紹介したように4つの種類の色があります。さらにテレビを壁掛けにするときにディアウォールと合わせて使いたい金具がブラケットと呼ばれる金具で、テレビを壁に固定するために必要な金具です。テレビの後ろに出っ張った部分がある場合はその間隔を保つためにスペーサーという金具も必要です。
これらの金具はネット通販や、身近にあるホームセンターで購入することができます。例えばホームセンターのカインズホームでは壁掛けテレビ用のブランケット金具を9800円で購入することができます。テレビの種類によっては形や型が違う場合があるので購入する際はよく見て買うようにしてください。
テレビにつけるスペーサーはこの丸い部品です。これがあることにより出っ張りがあるテレビでも偏りなくディアウォールで作った壁に取り付けることができます。もしテレビにスピーカーなどの出っ張りがある場合はスペーサーもテレビと一緒に使えば水平に取り付けが出来ます。
【準備編】③長さを測って木材をカットしよう
木材はツーバイフォー材を使用します。メーカーによると長さは45mmと言われていますが、40mmにカットしている方もいます。もし家にのこぎりがない場合でも、ホームセンターやネットでもカットしてもらうことができるので、小さな子供がいる家庭でも安心して作ることができます。
ディアウォールを使うときに、短くないといけないというディアウォールのサイズの物もあるので最初にディアウォールについている説明書のようなものを読んだりなどディアウォールについて少し知った上で木材を切る必要があります。
ディアウォールを使って自作壁掛けテレビ台を作ろう【工程編】
【工程編】①柱を立てよう
ディアウォールを使って自作の壁掛けテレビ台を作ります。初めにやることは柱を立てることです。ディアウォールとツーバイフォー材を準備します。木材の上下それぞれにディアウォールをはめます。はめたら天井に上のディアウォールを押しながら固定し、そのあと下のディアウォールを天井部と同じ位置まで押しながら調節していきます。
【工程編】②テレビに金具をつけよう
次に柱を立てたら、テレビをつけていきます。テレビをつける前に専用の金具をつけていきましょう。上でも紹介したようにテレビにはブラケットという金具やテレビの種類や形によってはスペーサーという金具が必要です。テレビの種類によっては、スペーサーとブラケット両方つける必要があります。
テレビにつけるブラケットの金具の写真です。金具がテレビ側と壁側で分かれているのが分かります。テレビ側につける金具は少し小さめになっていますが壁側につける金具はしっかり固定できるような大きな金具になっています。文章だけだと分かりにくいのでこちらの写真を参考にしてください。
これが、テレビにブラケットをテレビに付けた写真です。これで工程としてはテレビに金具を付け終わった状態です。次はテレビをかけるために、ディアウォール側に金具を付けていきます。
【工程編】③柱に壁掛け金具を取り付けよう
柱に金具を付けていきます。まずは、柱に金具を止めるための穴をあけます。あけるときは高さやバランスなどに注意してあけていきます。次に金具をネジで止めていきますが柱に止める金具がかなり重たいそうなので、2~3人で行うとやりやすいかもしれません。2人で金具を支え、1人がネジで止めていきます。テレビなどがぐらつかないように金具をしっかり止めるようにしてください。
壁側の金具はテレビについている金具をひっかけるための穴がいくつかあいています。次の工程はテレビをひっかけて壁に掛けた状態にしていきます。テレビが斜めにならないように壁側の金具はできるだけ水平に近いようにつける必要があります。
【工程編】④柱の金具を引っかけよう
壁掛け金具をしっかりととめたら、テレビに取り付けた金具を壁掛け金具に引っ掛けていきます。テレビにつけたブラケットを引っかけその後にネジでしっかりと固定したら、壁掛けテレビの完成です。しかし、テレビの配線がぐちゃぐちゃしている状態なのですっきりさせる方法を次で紹介していきます。
テレビの配線をすっきりさせたい方はこれ!【応用編】
壁掛けテレビ台を作ったのですが、配線が気になります。テレビにはいくつもの配線が繋がれておりテレビ周りがぐちゃぐちゃしていて少し残念な感じがあります。しかし、今から応用編でテレビの配線をすっきりさせる方法を3つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。身近なものやホームセンターやネットショッピングで揃えてから取り掛かるものまで、これからご紹介します。
【応用編】①すのこ
ディアウォールで壁掛けテレビが完成しましたが配線をすっきりとさせてさらにおしゃれな空間を作れるようにしていきます。まずは、100均でも売られているすのこが役に立ちます。そのままでも色を生かすことができますが、ホワイトやブラウンにしたい場合は塗料やハケを使って色を塗り、乾かしてからディアウォールに釘で固定します。2人でやると1人が固定しもう1人は釘を打つことができるのでやりやすいです。
すのこの後ろにテレビの配線を持っていき、見た目をすっきりとさせることができます。見た目もとてもおしゃれなのです。すのこは100均やホームセンターでも購入が可能です。100均は安いのでたくさん購入することができるのと、テレビの高さにもよりますが、すのこが大きすぎることがないので自分で好きな大きさに切らなくてはいけないという手間がありません。
ホームセンターには100均よりも大きさの種類が多く、テレビの大きさなどに合わせて購入できます。またホームセンターには塗料も色の種類が多く選ぶのも楽しくなりますが、価格は100均より少し高めです。工程はテレビの金具類を付ける前にすのこをテレビ辺りまでつけておくと楽です。テレビを付け終わったら、テレビの配線に気を付けながら下のすのこを釘で固定したら上の写真のようにテレビ周りの配線をすっきりさせることができます。
【応用編】②アクセントクロス風
あまり聞きなれないおしゃれな名前ですが、アクセントクロスとは部屋の一部分の壁を全体色とは別の色でおしゃれにするものです。アクセントクロスはシンプルかつおしゃれに見せることができるのでお勧めです。ワントーンだけでなく柄物まで使うことができ、部屋の雰囲気に合わせてテレビ台を作ることができます。作るときは、先に板に塗料を塗っておくとやりやすいです。
上の画像で分かるように、部屋の一部の壁が青色になっています。このようにパッと目を引くのがアクセントクロスの特徴です。ディアウォールを使って自作のアクセントクロス風の壁掛けテレビ台を作ります。必要なものは、アクセントクロスのイメージにもよりますが、壁紙や塗料などイメージしたものによって必要なものが変わってきます。
ワントーンで仕上げるのなら、ハケや塗料が必要ですが、壁紙を使用する場合は専用の道具なども必要になってきます。工具はホームセンターやネットでも購入することができます。今回はテレビの配線をすっきりと見せたいのでテレビの上下に加工した板をネジを使って取り付けていきます。脚立などがあるとより作業しやすくなります。テレビ周りがすっきりし、安っぽくない見た目になるのでお勧めです。
【応用編】③ヘリンボーン
ヘリンボーンをよく見てみると魚を開いたような模様になっています。ヘリンボーンとはニシンの骨という意味を持つ模様の一種です。
ヘリンボーンスタイルは自作の物を作ろうと思うとかなりの時間などがかかるので、壁紙を使うと自作のヘリンボーンスタイルのテレビ台を作ることができます。壁紙を使うときはセンチ用の道具も必要になってくるので準備が必要です。柄が大きいのでテレビを付けても柄が主張せず、おしゃれに見えます。
ディアウォールで自作壁掛けテレビ台を作った人の口コミ
自作壁掛けテレビをディアウォールを使って作る方法を紹介してきましたが、ここからは実際に壁掛けテレビ台を作った人の口コミを紹介します。
自作壁掛けテレビ台の口コミ①
ディアウォール壁掛けテレビはいいよ
— しう (@shiu_eclair) April 9, 2018
他所の家に来た気分になるよ(笑)
テレビが壁掛けテレビになり、アレンジをすればテレビの配線などもすっきりと隠すことができ、まるで自分の家ではないような感覚にもなります。
自作壁掛けテレビ台の口コミ②
DIY第二弾!前回のディアウォール壁掛けテレビで余っていた木材使って自作スピーカースタンド!色々と粗はあるけど、シンプルで統一感も出てなかなか満足な仕上がり😊
— Nap taker@YZFR25 (@chabudebu) June 29, 2019
あとは配線を隠せればとりあえず完成かな!#DIY #ディアウォール#自作スピーカースタンド pic.twitter.com/mWwIMcyuRV
応用編をやらなければ壁掛けテレビ台を作ったところで完成ですがテレビ周りの配線など、見た目が気になる人は応用編の3種類のすっきりさせる方法がおすすめです。
ホームセンターでディアウォールを買って壁掛けテレビ台を自作しよう!
ディアウォールは柱ではなく柱の上下についている小さな工具です。DIYに最適で、壁があれば作りたいところに棚や今回紹介したような自作のテレビ台を作ることができます。ディアウォールは小さい工具ですが支える力や突っ張る力はバネが入っているため非常に強いです。自作のテレビ台を作る場合は設計図があると準備などが楽になります。ディアウォールには何ミリ短く切るなど、注意事項の記載がある場合がありますので、そういうのをあらかじめ記入しておくのをお勧めします。
テレビ台を作るには、女性のみの場合は2~3人いるとお互いが楽になり取り付けやすくなります。特にテレビに金具を付けるのと、ディアウォール側に金具を付けるときが重たいので1人でやるよりも、少し大人数でやると簡単に楽しくDIYできるかもしれません。テレビを取り付けることができるだけでなく、棚受けなどを使えば棚としても使うことができます。アレンジの仕方はたくさんあるのでディアウォールを使ったDIYはとても便利です。
テレビの配線はこれだけたくさんあります。見るだけで結構な数があり、見た目もぐちゃぐちゃしてしまいます。ディアウォールでテレビ台を作るときに配線をすっきりと見せたら見た目もおしゃれになりますね。配線をすっきりとさせ、隠しておくためにはすのこやアクセントクロス風が初心者の方にお勧めです。どちらも100均で買えるものやホームセンターで購入できるものがほとんどなのですぐに始めることができます。
これもディアウォールを使った壁掛けテレビの写真です。配線が完全に見えずにテレビ周りをすっきりとさせることができます。テレビの配線をすっきりとさせる方法をいくつか紹介しましたが、このようにディアウォールを使えば自由自在に空間をアレンジすることができます。壁掛けにしたらテレビの下にも棚を作ることができ、テレビ周りがすっきりと見えます。イメージ次第で部屋に合ったオリジナルの棚や、壁掛けテレビ台まで作れてしまうのでディアウォールはお勧めです。