2020年06月04日公開
2020年06月04日更新
ポプリって何?基礎知識から簡単安く作れる方法まで徹底解説!
意外と知らないポプリの基礎知識から、ドライポプリとモイストポプリの作り方まで紹介します。更に自作したポプリをアレンジして使う方法や飾り方についても徹底解説します。香りと色合いを楽しむことができるポプリを作って楽しんでみましょう。
ポプリとは?
ポプリとはハーブやスパイス更には香料を混ぜ合わせて瓶やポットの中で熟成させた室内向けの香のことです。ハーブやスパイスの他にも香りが良い木や樹脂などを使って作ることもあります。
数種類の材料を混ぜ合わせてブレンドすると香りが更に複雑化して深みが増す効果があります。ポプリという言葉はフランス語の「POT-POURRI」が語源となっており、料理や混ぜるという意味を持った言葉が始まりです。
ポプリとサシェの違い
ポプリもサシェも原料となるのはドライフラワーですが、ポプリとサシェの違いは何でしょうか。サシェはドライハーブや香料を入れた小袋という意味で、小さな布袋に入れている使い方がポプリとの違いです。
サシェは袋に入れるためにドライフラワーを砕いて使用する特徴がありますが、ポプリは砕かずにそのまま使用することが多い点も両者の違いと言えます。基本的には同じドライフラワーなので、ポプリを小袋に移してサシェにする人もいます。
ポプリの選びのポイント
ポプリは雑貨屋をはじめ100均ショップやネット店舗などで販売されています。種類も豊富で価格も様々ですが、ポプリの選び方のポイントについて整理します。 ポプリには乾燥したドライポプリと半乾きのモイストポプリがあります。
ハンドメイド雑貨などの材料として使用する際は華やかな色合いのドライポプリがおすすめです。バスソルトの目的でポプリを使用する場合はモイストポプリがおすすめです。
ポプリの選び方でポイントとなるのが香りです。ラベンダーやシクラメンなど様々な香りのポプリがあるので、お気に入りの香りのポプリを見つけておくと良いでしょう。
インテリアとしてポプラを楽しむ場合はデザインも選び方のポイントになります。ドライポプリをそのままボックスに敷いた物もあれば、リース状にしたタイプなど多くの商品が販売されているので飾り方も楽しめます。
ポプリの種類
香りが良い花や香草、果物などを乾燥させてエッセンシャルオイルやポプリオイルと混合してポプリを作りますが、ポプリの種類について大きく2つに分けることができます。
種類①ドライポプリ
ドライポプリはイギリス風のポプリとも言われ、花びらやハーブなどをそのまま乾燥させたものです。季節によって多少変わりますが一般的には7~10日間程、乾燥させて完成させます。
ドライポプリは花や果物の形がそのまま残るので、芽でも楽しむことができる鮮やかなポプリです。アロマワックスやハンドメイドの材料として使いやすいのがドライポプリです。ポプリ初心者の方にもおすすめです。
種類②モイストポプリ
モイストポプリはフランス風のポプリとも言われ、半乾きの花やハーブなどの材料を塩と一緒に密閉容器に入れて作るものです。1ヶ月程度冷暗所で熟成させると、蓋を開けた時に良い香りが広がります。
ドライフラワーとしては販売していない花についてもポプリとして使えるメリットがあります。蓋を開けた時だけ香りを楽しむことができ、常に部屋に香りを充満させたくない方にはおすすめです。

ドライポプリの作り方
作り方①用意するもの
ドライポプリの作り方を説明する前に、事前に用意するものを紹介します。ポプリの元となる花やハーブの他に香りを長持ちさせるための精油や熟成させる密閉容器などを準備してから作業に進みましょう。
花やハーブ
ドライポプリを作る時にまず準備するものは、ドライポプリにしたい花を買ったり庭に咲いた花を摘んできて準備します。プレゼントでもらった花をドライポプリとして残したい時にも材料として使えます。
保留剤
保留剤というのは、香りを長持ちさせるために使用するものです。保留剤に精油を混ぜてポプリの材料と一緒に混合すると、香りが長持ちして長期間楽しむことができます。
保留剤を使用せずにポプリを作ると数日で香りがなくなってしまうため、できれば保留剤を準備することをおすすめします。保留剤としては乳香やシナモン、ナツメグなどがあり、それぞれに特徴があるので色々試しても良いでしょう。
精油
精油はエッセンシャルオイルとも言われ、植物から産出される揮発性の油のことです。特有の芳香を持っており、主に食品などの香料として活用されています。ラベンダーやローズなど様々な種類を選ぶことができます。
ラベンダーはウッディーベースの上品で鮮やかな優しい香りで非常に人気があるエッセンシャルオイルです。オレンジスイートはオレンジの皮をむいた時に広がる甘くて爽やかな香りを発してくれます。
密閉容器や透明の保存袋
花やハーブを乾燥させて香りを付けるポプリは、密閉できる容器や空き瓶などを準備し、入れ物として活用します。瓶がなければ透明の袋などでも代用できます。
熟成したポプリを入れておく容器として、アンティーク調の陶器など人気があります。おしゃれな空間を作るためには透明のガラス瓶などが色合いも良くおすすめです。容器の選定や飾り方を工夫すれば更におしゃれにポプリを楽しめます。
作り方②手順
ドライポプリの作り方は、まず材料の花を乾燥させます。花びらを1枚ずつばらして重ならないように広げて風通しが良い日陰で1週間ほど乾燥させます。花びらが完全に乾燥してパリパリになるまで十分に乾燥させることが大切です。
続いて保留剤に好みの精油を数滴落として、保留剤と一緒に混ぜながら香りを馴染ませます。オイルが行きわたったら密閉容器に移して、直射日光が当たらない暗所で1ヶ月ほど香りを熟成させたら完成です。

モイストポプリの作り方
作り方①用意するもの
モイストポプリを作る時に準備するものとしては、20cmほどのローズマリーを2~3本と家で使用する粗塩も準備します。ポプリを密閉して煮沸消毒ができるような保存用容器と煮沸用の鍋も準備してください。
作り方②手順
モイストポプリの作り方は、最初にローズマリーを1cm幅でカットし、新聞紙などの上に広げて1~1.5時間ほど放置します。完全に乾燥させないで半乾きの状態でストップさせます。
密閉容器を鍋に入れて煮沸消毒を行い、塩とローズマリーを交互に容器の中に入れていきます。上から隙間なく入れながら圧縮して押さえます。交互に詰めながら一杯に詰まったら、1ヶ月程度冷暗所に置いて熟成させたら完成です。

ポプリの使い方や飾り方
使い方①リース
ポプリと100均リースの組合せで簡単におしゃれなハンドメイドリースができます。土台となる100均リースにモスを貼り付けてから、ポプリやドライフラワーをセンス良く載せれば出来上がりです。
自然な雰囲気を残しながら、オリジナルで個性を表現できるリースが作れるので是非チェレンジして欲しい使い方です。木材素材の家具との相性も良く、シックでモノトーンな部屋にも合わせやすいインテリアとなります。
使い方②メイソンジャーフラワー
生の花を部屋に飾りたいけど維持管理が大変で難しい場合には、メイソンジャーフラワーがおすすめです。ガラスの容器にドライフラワーやポプリを入れて蓋をして保存できるおしゃれな使い方です。
一般的には造花やプリザードフラワーなどを買って作りますが、自作のポプリを代わりに使ってメイソンジャーフラワーを作るとオリジナルの素敵な飾り方になります。
使い方③保存ポット
ポプリのおしゃれな飾り方として様々な素材の保存ポットと組合わせることが手軽でおすすめの方法です。部屋の雰囲気や好みに応じてポットの素材を選んで楽しみましょう。
テラコッタのポプリポット
13世紀にできたサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局では、薬剤や軟膏、鎮痛剤などを調合してきた伝統的な薬局です。メディチ家のカトリーヌがフランス王家に嫁いだ際にこの薬局で処方した香水を持参したという逸話があるほどです。
当時のレシピが受け継がれながら現在に至っている名門のメーカーから販売されているポプリを入れるのにぴったりの容器です。おしゃれな見た目も落ち着いた雰囲気も人気のポプリポットです。
陶器のポプリポット
美しい色使いと模様が人気の陶器でできたポプリポットです。蓋の取っ手部分が葡萄の軸になっているデザインで部屋に置くことでおしゃれな空間にグレードアップされます。
ポプリ以外にも小物入れとしても使えますが、ポプリを入れて部屋の片隅に置いておくだけでほのかな香りを醸し出してくれます。
ガラスのポプリポット
ガラス製の小物入れで一般的には飴やビーズ、ボタンなど小物の整理に使われますが、透明なガラスの利点を活かしてポプリを保存するとカラフルな色合いも楽しむことができます。
そのまま飾ってもおしゃれなガラス容器のデザインと色とりどりのポプリがマッチしておすすめのポプリポットです。サイズも95×95×90mmという存在感のある大きさです。
ポプリインテリアを低価格で手作りする方法
卵のからを利用でエッグポプリ
100均ショップで手軽に買える材料と卵だけで低価格で作れるエッグポプリの作り方を紹介している動画です。子供さんでも作れるので、母の日などのプレゼントとして作ってみてはいかがでしょうか。
100均アイテムでポプリリースを作る
100均ショップで買えるリースを自分でリメイクして、ポプリとの組合せでオリジナルでおしゃれなリースにバージョンアップできます。ポプリの彩りを活かした素敵なリースを手軽に作れる動画です。
ポプリを取り入れて癒された生活空間を!
プレゼントでもらった花や庭で育てた花などをポプリとして作ることで長期間楽しむことができます。色々な花を混ぜて作っても良いし、花ごとにポプリを作ってシーンに応じて使い分けても良いでしょう。
日常生活の中にポプリを取り入れることで、ほのかな香りと色合いの妙を楽しんでみましょう。100均ショップのリースなどとの組合せでオリジナルのポプリ製品を作ることもおすすめです。
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