プラスチックの黄ばみ原因は?簡単に落とせる方法を詳しく解説!
家の中にあるプラスチック製品の黄ばみが気になる方はいませんか?長年使っていると汚れが沈着し黄ばみが出てしまうプラスチック、こうなるとただ拭き取るだけでは落とすことができません。ここでは、そんなプラスチックの黄ばみの原因と、簡単な落とし方を詳しくご紹介します!

目次
プラスチックの黄ばみ原因は?
綺麗だったプラスチック製品が、気付いた時には黄ばんでいる…なんてことは誰しも経験していることでしょう。よく耳にするのは、コンセントカバー、パソコンのキーボード、リモコン、エアコン、食品を保存するタッパーなどです。
黄ばみが出てしまったプラスチックは、何だか古臭くて汚い感じがしませんか?黄ばみは普通に拭いても取れない汚れですが、実は身近にあるもので簡単にキレイにすることができます!
ここでは、プラスチックの黄ばみに悩んでいる方の為に、スッキリとキレイに落とせる方法をご紹介します。まずは、プラスチックの黄ばみの原因から見ていきましょう。
黄ばみの原因①プラスチックの劣化
プラスチック製品の多くにはABS樹脂という素材が使われています。このABS樹脂には、加工のしやすさや衝撃耐性に優れている「ブジエタン」という成分が含まれいますが、このブジエタンが劣化により黄色く変色してしまうのです。
樹脂の劣化と共に生じた黄ばみはなかなか落とすことが難しいですが、目立たなくする方法があるので、後ほどご紹介する方法を参考にして下さい。
黄ばみの原因②添加物による化学変化
プラスチックには、酸化防止剤が含まれています。酸化防止剤は少量の添加で驚くほど寿命を伸ばし、プラスチックの実用上、不可欠な材料となっています。酸化防止剤は、暗いところに長期間保存すると「暗所黄変」という化学変化を起こし黄ばみの原因になります。
また、太陽や蛍光灯等による日焼けが原因で、プラスチックに含まれる添加物が化学変化を起こし、表面に黄ばみが生じることも多いです。日常使っているリモコンや蛍光灯カバー、エアコン等が例に挙げられます。
これらの黄ばみは、後ほどご紹介する方法で除去することができるので安心して下さい。
黄ばみの原因③タバコや食べ物の色うつり
黄ばみの原因で最も多いのがタバコや食べ物の色うつりです。身の周りのリモコンやコンセントバー、エアコン、食品を保存するタッパー等のプラスチック製品が挙げられます。
事例が多い原因ではありますが、外的要因によるものなので、質としては軽度な汚れで、手を加えれば簡単に落とすことができます。

プラスチックの黄ばみの落とし方①プラスチックの劣化
ここからは、プラスチックの黄ばみの落とし方をご紹介していきます。プラスチックの黄ばみは原因によって落とし方が異なるので、ぞれぞれの汚れにあった落とし方を実践してみましょう。
まずは、プラスチックの黄ばみの中でも特にやっかいな経年劣化による黄ばみの落とし方から解説します。
プラスチックの劣化による黄ばみの落とし方
用意するもの
- 劣化により黄ばんでいるプラスチック製品
- スポンジ、歯ブラシ
- 住宅用洗剤
- 水性塗料
- 養生テープ
※劣化による黄ばみはキレイに落とすことはできませんが、塗装することで目立たなくすることはできます。
花王 マジックリン
油汚れ落としの定番「花王 マジックリン ハンディスプレー」です。スーパーやドラックストアでも手に入り、ご自宅で使用されている方も多いのではないでしょうか。油だけでなく、住宅のしつこい汚れを浮かせて分解して落とす、お掃除の定番アイテムです。
染めQ プライマー
スプレータイプの水性塗料です。金属から樹脂まで、幅広い素材対応でき、吹きかけるだけなので手軽に使用でき大変便利です。近年ブームになっているDIYにもよく使用されるアイテムです。
アイリスオーヤマ 養生マスカー
粘着力があるにもかかわらず、再び剥がすことができる養生テープです。アイリスオーヤマの養生テープは、大きさも多様に揃っているので幅広く活用できます。キレイに塗装を仕上げようと思うなら、養生テープは必要不可欠なアイテムです。
落とし方の手順
① | プラスチック部分を取り外す | 洗剤や塗料を使うので、金属が付いている場合は プラスチックのみ取り外します。 |
② | 洗って乾燥させる | 塗装する前に、歯ブラシやスポンジ、住宅洗剤を 使って汚れを取り、十分に乾燥させます。 |
③ | 養生テープで覆う | 塗装スプレーが他の部分に飛び散らないように 床や壁を養生テープで覆います。 |
④ | 塗装と乾燥を繰り返す | プラスチック全体に塗装スプレーを吹きかけ乾燥 させます。同じ作業を2~3回繰り返して完了です。 |
プラスチックの黄ばみの落とし方②添加物による化学変化
続いては、添加物による化学変化が原因でできた黄ばみの落とし方です。添加物の化学変化による黄ばみは、漂白活性化剤、過酸化水素水、紫外線の3つの成分が効果的に作用します。
化学変化による黄ばみの落とし方
用意するもの
- 化学変化により黄ばんでいるプラスチック製品
- プラスチック製品が入る透明な容器
- ワイドハイターEXパワー
※容器は、周りからも紫外線が当たるように透明なものを準備しましょう。今回は、しまってあった古いファミコンの黄ばみを除去してみます。
衣料用漂白剤 ワイドハイターEXパワー
添加物による化学変化の黄ばみを落とすには、漂白活性化剤、過酸化水素水の成分が必要です。それぞれ入れて漂白することもできますが、医療漂白剤の「ワイドハイターEXパワー」は、その両方の成分が含まれているので、これ1本ですませることができます。
落とし方の手順
① | プラスチック部分を取り外す | 電子機器からプラスチック部分をそっと取り外します。 |
② | 漂白剤に浸ける | 透明な容器にプラスチックを入れ、使用量の目安に 沿った漂白剤を容器いっぱいに入れて浸け込みます。 |
③ | 日光に1週間程あてる | 漂白剤に浸け込んだまま、日光(天日干し)にあて 1週間ほど放置します。 |
④ | 水洗いする | 1週間後、黄ばみが取れているか確認し、容器から 取り出してしっかり水洗いすれば完了です。 |
ワイドハイターEXパワーでゲーム機を漂白
ご紹介した落とし方の手順を、こちらの動画で確認することができます。電子機器からプラスチック部分を取り出す際は、壊さないように注意しながら慎重に行いましょう。
プラスチックの黄ばみの落とし方③タバコや食べ物の色うつり
最後は、タバコや食べ物の色うつりが原因でできた黄ばみの落とし方です。部屋の中でタバコを吸っていると、知らず知らずのうちの、コンセントカバーやリモコンなどにニコチンが付着して黄ばみの原因になります。
食べ物の色うつりで黄ばんでしまった、タッパーや弁当箱など、この方法でキレイに元の色に戻しましょう!
タバコや食べ物による黄ばみの落とし方
用意するもの
- タバコや食べ物の色うつりで黄ばんでいるプラスチック製品
- メラミンスポンジ
- 水
※黄ばみの中ではいちばん軽度な汚れなので簡単に落とすことができます。メラニンスポンジは水をつけてこするだけなので、洗剤いらずでおすすめです!
メラミンスポンジ レック 激落ち
今やお掃除の定番アイテムとなっている、レック㈱が販売する「激落ちくん」です。水につけてこするだけで、マジックや水垢、茶渋など、簡単に汚れを落とすことができる優れものです。プラスチックに限らず、金属やガラスなど様々なものに使用できます。
落とし方の手順
① | プラスチック部分を取り外す | 他の方法と同様に、黄ばんでいるプラスチックのみ 取り出します。 |
② | スポンジに水を含ませる | メラニンスポンジにたっぷりと水を含ませ スポンジの色が少し白色になる程度に軽く絞ります。 |
③ | 黄ばみ部分にこすり付ける | 絞ったスポンジを黄ばみ部分にこすり付けます。 タバコや食べ物が原因の黄ばみであれば、これだけで 十分キレイになります。 |
プラスチックの黄ばみ防止方法
プラスチックの黄ばみの落とし方をご紹介しましたが、少し気を配ったり手を加えることで、プラスチックの黄ばみを防ぐことができます。これからご紹介するプラスチックの黄ばみ防止方法をチェックして、黄ばみを防ぎ、できるだけキレイな状態を保ちましょう!
防止方法①空気接触を避ける
空気接触を避けることも、プラスチックの黄ばみ防止に有効な手段です。テレビやゲーム機のリモコンは専用のカバーもあるので、それらを活用すると便利でしょう。カバーに対応していないものは、サランラップなどで覆うのも効果的です。
防止方法②直射日光を当てない
プラスチックの黄ばみは、プラスチックが長時間日光に当たっていることも原因のひとつです。できるだけプラスチック製品を窓際に置かないようにしたり、布で覆う等、直射日光に当たらないよう工夫しましょう。
UVカットフィルムを使う
直射日光を遮る為に、「UVカットフィルム」を使うのもおすすめです。UVカットフィルムとは、UV (紫外線)をカットするフィルムを窓ガラスに貼り付けるものです。ホームセンターなどで手軽に手に入り、簡単に施工することができます。
防止方法③コーティング剤を塗布
黄ばみ防止で、車用のコーティング剤を使用するのもおすすめです。車のコーティング剤を使うことで、プラスチック製品を空気や紫外線からカバーし、黄ばみを防いてくれます。
よく手に触れるリモコンやキーボードには不向きですが、エアコンや蛍光灯カバーなど、直接触る機会が少ないものに効果的です。
原因を見極めて黄ばみを落としましょう
プラスチックの黄ばみの落とし方をご紹介しまた。まずは黄ばみを防止することから始めましょう。可愛らしいカバーなども販売されているので活用してみるのもおすすめです。
それでも黄ばんでしまった場合は、できるだけ早く対処しましょう。しっかりと黄ばみの原因を見極め、その汚れに合った落とし方をすることが大切です。もし、家の中に黄ばんでしまったプラスチック製品があれば、この記事を参考にスッキリと黄ばみを落としてみましょう!