2020年04月07日公開
2020年04月07日更新
マクラメ編みとは?基礎知識から簡単な編み方レシピまでご紹介!
ひもを使って美しい編み目を作るマクラメ編みはインテリアやアクセサリーにおすすめです。マクラメ編みの基礎知識や初心者にもできる編み方レシピ、マクラメ編みの使い方などを紹介します。材料は100均でも購入可能、空き時間を使ってマクラメ編みに挑戦してみましょう。
人気沸騰のマクラメ編みとは?
ハンドメイドで人気沸騰のマクラメ編み、ひもを使うだけでおしゃれな編み物ができる編み方です。マクラメ編みで代表的なものはミサンガ、学生の頃にミサンガを作った方も少なくありません。使用するひもの素材やカラーによってさまざまなアイテムを作ることができます。
マクラメとは?
マクラメ編みの「マクラメ」とは装飾技術のひとつで、アラビア語の格子編み「ムクラム/ムカラム(macrame)」やトルコ語のタオルを意味する「マクラマ」から由来していると言われています。
レース編みの一種で中世時代のイスラム文化圏にはすでに存在していたものです。マクラメ編みには複数の種類があり、代表的な編み方に平結びやねじり結び、つゆ結びなどがあります。
日本のマクラメの歴史
日本にマクラメ編みが伝わった時期は明確にされていませんが、日本では古来よりひもを結んだことでできる紋様を五穀豊穣の祈りや魔除け、呪術具などに用いられてきました。マクラメのブームは昭和初期にはじまり、70年代、80年代と何度も流行が訪れています。
1978年にはマクラメの技術向上や普及活動を目的とした日本マクラメ普及協会が設立しました。1993年頃にはミサンガによって、2010年頃にはパワーストーンと組み合わせたことでマクラメ編みが浸透しています。
マクラメ編みの使い方
いろいろな編み方があるマクラメ編みは仕上がる紋様によってさまざまな使い方ができます。ひもを使って装飾や平面デザイン、袋状など出来上がる形もさまざまです。マクラメ編みおすすめの使い方を紹介します。
使い方①プラントハンガー
観葉植物を飾るプラントハンガーをハンドメイドでマクラメ編みするのもおすすめです。プラントハンガーはプランターをぶら下げて飾るもので、市販されているものもあります。マクラメ編みでプラントハンガーを作るならカラーやサイズが自由に決めることが可能です。
プランターの置き場所に困ったときにもおすすめで、マクラメ編みのプラントハンガーは見た目にもおしゃれな空間が出来上がります。複数の編み方を混ぜたり、ウッドビーズを組み合わせることで市販品に負けないおしゃれなプラントハンガーが作れます。
使い方②テーブルランナー
ダイニングをおしゃれに装飾できるテーブルランナーもおすすめです。ナチュラル素材を使ってマクラメ編みしたテーブルランナーは立体感がありゴージャス感がアップします。マクラメ編みでハンドメイドすることで長さや幅も調整が可能、好みのテーブルランナーにできます。
使い方③パーテーション
部屋の仕切りや視線を遮断できるパーテーションもハンドメイドでマクラメ編みにしてみましょう。パーテーションは上から吊るすタイプだけでなく、木製の枠に使うことで空間の間仕切りとしても使うことができます。
使い方④オーナメント
プラントハンガーやパーテーションなど、大きなサイズのマクラメ編みが大変、という方はオーナメントにする使い方もあります。いろいろなマクラメ編みを組み合わせてクリスマスツリーやインテリアオブジェにしてもおしゃれです。
マクラメ編みしたオーナメントにさまざまなパーツを合わせてもいいでしょう。小さいサイズのオーナメントには細いひもがおすすめです。
使い方⑤キャンドルポット
マクラメ編みの使い方にキャンドルポットもおすすめです。ガラスボトルにキャンドルを入れたキャンドルポット、シンプルなデザインのものはマクラメ編みでおしゃれでゴージャスなアレンジができます。
キャンドルポットにマクラメ編みすることで、隙間から差す光に癒やされるインテリアオブジェにもおすすめです。
使い方⑥バッグ
マクラメ編みでバッグを作ったり、かごバッグをリメイクすることも可能です。使わなくなったかごバッグやデザインに飽きたらひもを巻きつけてマクラメ編みしてみましょう。ボヘミアンスタイルのバッグに仕上がります。
マクラメ編みに慣れてきたら、巾着バッグなどを編むことも可能です。編み方やひもの種類、カラーを変えることでオリジナルデザインのおしゃれなバッグが楽しめます。
マクラメ編みの基本と編み方の種類
マクラメ編みでハンドメイドにチャレンジするなら、まずは基本と編み方を知る必要があります。マクラメ編みの基本を知ればデザインや編み方のアレンジ、ハンドメイドの幅も広がります。
マクラメ編みに必要な材料と道具
マクラメ編みに必要な材料と道具はひも、素材は綿や麻、アクリル、レーヨンなど好みのものでOKです。作るものや大きさによって太さや素材を選ぶといいでしょう。マクラメ編み用のひももあるので利用するのもおすすめです。
作るアイテムによってウッドビーズやリングなど、さまざまなパーツを使ったものもあります。結び目を固定するためのコルクボードやピンもあると便利です。
結び始めのひものつけ方
マクラメ編みを始めるには結び始めのひものつけ方をチェックしましょう。まず結びひもを二つ折りにして輪になった部分を芯となる棒やリングの下から上に折り、輪の部分に二つ折りした2本のひもを通します。輪に通した2本のひもを引っ張ればOKです。
編み方の種類①平結び
編み方の種類のひとつ、平結びはマクラメ編みの基本的な編み方で平編みとも呼ばれ、編むことで平らなひも状になります。ひもは芯となるひも2本と編むひもを2本用意します。中心に芯のひも2本を置き、左右に編むひもを並べます。
左側のひもを4の字のように芯ひもの上を通って右側のひもの下に置きます。次に右のひもを左ひもの下から芯ひもの下を通り、左ひもの上から出して引き締めます。
今度は反対の編み方をします。右にあるひもを芯ひもの上を通り、左にあるひもの下を通り、右にあるひもの上から出し左右のひもを引っ張って編み目をしめます。
これで一目が出来上がり、あとは繰り返すことで平結びが完成します。平結びを棒やリングに付けない場合は、コルクボードなどにピンやマスキングテープを使ってひもの端を固定しておきましょう。
編み方の種類②ねじり結び
ミサンガやブレスレットなどのアクセサリーとして使われるねじり結びはねじり編みとも呼ばれる種類の編み方で、シンプルなのに動きのあるデザインになります。編み方はほとんど平結びと同じです。
平結びと異なるのは、反対の編み方をせずに左のひもを編んだらそのまま同じ方向に編みます。平結びが左右のひもを交互に編むのに対して、ねじり結びは左側だけを編んでいきます。
もちろん右側から編んでもいいですが、必ず同じ方向のひもを上にして編むようにしましょう。同じ方向で編むことによってひもがねじれたようになり、素材やカラーの選び方で男前系などのかっこいいインテリアにも合うでしょう。
編み方の種類③七宝結び
七宝結びは平結びの応用編で、平結びができたら挑戦するのもおすすめです。七宝結びは主にバッグに使われる編み方ですが、ミサンガやブレスレットにも使えます。七宝結びは4本で1セットなので、ひもを4の倍数で用意してください。
編み方は平結びと同じなので平結びを参考にしていき、棒やリングを使うときはひもを吊るした状態で始めます。端から4本ずつ区切り、ひとかたまりごとに平結びしましょう。
次に少し幅をあけて左右2本ずつを抜かした状態で4本ひとかたまりにして平結びします。これを繰り返すことでネット状になり、透け感のある紋様が出来上がります。
編み目の高さや幅を均一にすることで上手に編むことができ、幅の広さやひもの太さを変えたりビーズなどのパーツを挟むことでさまざまなデザインに挑戦できます。
編み方の種類④フレーム結び
パワーストーンなどの天然石やジュエリーを包み込むフレーム結びはブレスレットやペンダントにおすすめです。フレーム結びは最初に芯となるひもを半分に折り、結びひもを芯ひもの右に置きます。
結びひもを左側にある芯ひもの上から後ろに巻き、結びひもの上を通って左の芯ひもの下から上に巻き、輪になった結びひもの部分に通して引き締めます。
これはタッチング結びと呼ばれるもので、次に左側の芯ひもに同じように巻いて引き締めます。右に巻きつけるのを右タッチング結び、左を左タッチング結びと呼び、芯ひもの幅が均一になるように結びながら繰り返します。
長さはフレームで包み込むストーンの周囲に合わせるといいでしょう。
マクラメの基本の編み方を動画で確認
こちらの動画ではマクラメ編みの基本となる結び方を紹介しています。「ひと結び」「平結び」「タッチング結び」の結び方やコツなどを確認できます。マクラメ編みを始める前に参考にするのもおすすめです。
マクラメ編み作品の作り方レシピ
平結びやねじり結びなど、いろいろな種類の編み方ができるようになったら、マクラメ編みを使った作品を作ってみましょう。こちらで紹介するのはほんの一例なので、参考にしながらさまざまなものを作ってみてください。

作り方レシピ①ミサンガ
マクラメ編みで簡単なものといえばミサンガです。もっともポピュラーなのが平結びを使った編み方で、好きな色のひもを使って作ってみましょう。
材料は130cmのひもを3本、刺繍糸があれば作りやすくなります。ひもが細いものであれば2本取りで6本使い、あとはマスキングテープやはさみを用意します。
【作り方】
①3本の糸を合わせて半分に折り、輪っかを作ります。
②芯ひもを中心に平結びしていきましょう。芯ひもは引き気味にすることできれいに編むことができます。
③本体部分の平結びができたら最後の編み目をしっかり引き締め、仕上げ部分をみつあみにして完成です。
作り方レシピ②ペンダント
お気に入りの天然石を使った、初心者にもできるペンダントのレシピです。材料は大きすぎず小さすぎない石、ナイロン素材のコード8本、はさみです。石が小さすぎると目立たず、大きすぎるとバランスが悪くなるので注意してください。
【作り方】
①コードをひとまとめにし、端5cm程度を残して結び、2本ずつ4グループに分けます。
②結び目の下を少し間をあけてそれぞれのコードを固結びしましょう。あける幅は石の大きさに合わせてください。
③結んだコードを隣のグループの端と端を固結びします。結び目と結び目の間は少しあけるようにしておきましょう。
④同じように編んで石が入るサイズになったら下部分でコードをまとめて結べば完成です。首にかける部分は2つに分けて長さを調整して結ぶといいでしょう。
作り方レシピ③ハンガー
太めのひもを使ったプラントハンガーならあっという間に編み上がります。材料は好みの太さのひもとはさみ、接着剤、引っ掛けるためのリングがあればOKです。リングを使わなくてもひもの先を輪っかにすればかけることができます。
【作り方】
①リングを使う場合はひもをリングに通し、ひもの真ん中でまとめて固結びします。
②ひも2本を合わせ、同じ長さのところで固結びします。
③固結びしたひもの隣にあるひもを2本組にして間をあけて固結び、これを繰り返していきます。
④適したサイズになったら全部のひもをまとめて固結びすれば出来上がりです。ボンドは結び目に塗ることでしっかりと固定されます。
作り方レシピ④バッグ
七宝結びを使うことでおしゃれなフリンジつきのバッグもできます。透け感のある七宝結びは夏のファッションにもピッタリです。ひもの素材で印象が変わるので、スタイルに合わせたバッグを作ることができます。
材料は深さ約24cm幅約22cmのバッグの場合、コットンコードを結びひも140cm36本、まとめ用結びひも40cm9本に分けたものと木製ハンドル1セットを用意します。
【作り方】
①結びひもの半分を2つに折り、結び始めのひもの付け方を参考に木製ハンドルに取り付けます。
②4本1セットにして隙間を作らずに平編み2回と七宝結び3段を編みます。
③3cmほど隙間をあけて平編み2回、七宝結びを4~8段まで編み、もうひとつの木製ハンドルにも同じように編んでいきます。
④編んだものを2つ横並びにして隣同士にあるひも2本ずつを3cmの隙間をあけながら平編み2回、七宝結びを4~8段編みます。
⑤つなげた部分を外表にして同じように編んでいきましょう。
⑥側面すべてがつながったら舌部分のひもを8本まとめ、1cm間をあけてまとめ用ひもでまとめ結びします。ひもの端を8cm残してカットすれば完成です。
マクラメの編み方を覚えておしゃれな作品を作ろう!
色々な種類の編み方があるマクラメ編みを覚えることで、おしゃれなオリジナル作品を作ることができます。簡単な作品ならひもがあればOK、おしゃれな小物雑貨やアクセサリーなどを作ってみませんか。
その他の関連記事はこちらから


