2020年03月31日公開
2020年03月31日更新
自分で車を塗る!?初心者でもできる自家塗装の方法を紹介【レポート】
車の塗装はプロじゃないとできないと思っていませんか?実は、自家塗装にはいろんな魅力があるんです。今回は、DIY初心者の筆者が試したタカラ塗料を使った塗装方法、かかった費用やメリット、デメリットについてご紹介していきます。

自家塗装とは
車の塗装と聞くと傷をつけてしまった時やイメージチェンジをしたい時にプロに頼むことを想像すると思いますがDIYとしてする塗装も身近な選択肢の一つとしてあります。
プロに頼む方がいいのか自分でやる方がいいのかそれぞれのメリット、デメリットをご紹介していきます
メリット
一番のメリットは圧倒的に安く済むことです。車の大きさやサイズ塗料の種類によっても変わりますが業者に頼む全塗装の場合最低30万円、傷の補修などのパーツ塗装でも2万〜5万円程はかかってしまいます。
自家塗装の場合は道具と材料を揃えるだけで手間賃はかからないので費用は大幅に抑えることが可能です。
次にDIYとして楽しむことができることです。なかなか自分の車を塗るなんて貴重な経験はできませんよね。自分で塗ることでさらに車に愛着が出てきます。
デメリット
デメリットとしてはやはり失敗してしまう可能性があることです。自分で塗装して失敗してしまうとプロに直してもらえなくなってしまう可能性もありますので注意が必要です。
また、自分でやるので手間がかかり道具の準備や作業できる場所の確保も必要になってきます。全塗装をする場合などは作業が何日もかかってしまい途中で雨が降ってきても良いよう屋根も必要となってきます。
最初は慣れないため順調に行かないことも想定して余裕を持ったスケジュールを立てるようにしましょう。
自分で塗る方法の種類
自家塗装にはいくつかの方法がありそれぞれに適した場面、メリットデメリットがあるので自分の車にはどれがいいのかも考えてみましょう。
種類①缶スプレー
もっとも身近にある塗装方法でとてもお値段も500円〜800円程と安く済むので挑戦しやすいのが缶スプレーを使った塗装です。
缶スプレーはホームセンターやカーショップで手に入れることができ場所も取らないので買ってすぐに塗装ができます。
コンパクトなので小さな傷やパーツの塗装などに向いています。しかし、塗料の霧の調節や色の調節ができないのでムラができてしまう恐れがあり全塗装のような広範囲への作業には向いていません。
種類②スプレーガン
スプレーガンはプロも使う道具でより本格的に塗装することができます。スプレーガンは力の調節ができ広範囲に作業ができるので缶スプレーよりもやりやすく綺麗に仕上げることができます。
しかし、スプレーガンやコンプレッサーを必要とするので初期費用も10万円以上と高く人体にはあまりよくない塗料を撒くので周りに迷惑がかからないよう広い場所を必要とするデメリットがあります。
種類③刷毛、ローラー
刷毛、ローラーでの作業はタカラ塗料という会社が出してる専用の塗料を使う塗装方法です。マッドで味わい深い色が魅力でマッドなためムラや汚れが目立ちにくく挑戦しやすいです。値段も道具や塗料が入ったキットが2万円からとお手軽に挑戦することができます。
しかし、マッドで光沢がないので従来のような色が良い人には向いていません。また、刷毛とローラーで塗るためスプレーガンよりも時間と手間がかかってしまうデメリットがあります。
おすすめの「タカラ塗料」とは
特徴
今までの自家塗装は安く仕上げよりプロに近い塗装を目標としてきましたがタカラ塗料のカーペイント塗料はマッドな塗料を刷毛とローラーで塗るというまた違う魅了を持った塗装方法です。
今までにない刷毛とローラーという手段を可能にしたのは艶がなくムラや汚れが目立ちにくいマッドな塗料によるものです。
刷毛とローラーを使う作業は早さこそないが多くの人が挑戦でき家族や友人と楽しむ思い出を作ることができるのもまたこの塗料の魅力の一つです。
渋いけど鮮やかな可愛さを持ったタカラ塗料はこれまでに約13,670台の塗料を売り上げておりキャンプ場など様々なシーンで見るようになってきました。
タカラ塗料には3種類の塗料があり目的やレベルによって選ぶことができそれぞれの特徴について説明していきます。
タカラ塗料の種類
水性塗料
一番人気でムラも出来にくいため簡単に塗ることができる。水で薄めるので匂いもきつくなく小さな子供と作業できるなど安全な塗料です。
水を5%いれ薄めて使用します。
油性ウレタン塗料
一般的に車で使われる塗料。乾燥も早く耐久性もあるが一度で使いきらなくてはならないなど扱いも少し難しい塗料です。
ウレタン塗料を20%〜25%いれ薄めて使用します。
油性ラッカー塗料
主にスプレーに使われる塗料。価格も安くウレタン塗料に比べると扱いやすいが他の塗料に比べ劣化は早い塗料。
ラッカー塗料を80%〜100%入れ薄めて使用します
自家塗装参考アイデア
タカラ塗料は個性的で誰もが手軽に塗装できる塗料作りを目指した職人さんが調色した塗料を全23色ラインナップしています。
こちらはクラヤオールドブルーシーを使って塗装した車です。
こちらは世田谷ベースカラーを使って塗装した車です。
こちらはビスケットカラーを使って塗装した車です。
こちらはマットホワイトを使って塗装した車です。このように部分的な塗装でもマッチします。
紹介した例以外にも多くの色がありどの色も従来の車の色にはない魅了を持っているのでお気に入りの色を探してみてください。
塗装前の準備と必要な材料は?
今回、私が選んだ色は水性イーブルブルーグレーです。この色はその名の通り青みがかったグレーで普通のグレーよりは少し明るく渋い印象を与えます。
塗料の量は、車に合わせ1kg単位で注文でき目安の量にはその後のリペアする分も考えられて計算されています。私の車は軽バンなので塗料4kgを購入しましたが私の場合は屋根を塗らなかったので半分程で塗ることができました。
イーグルブルーグレー4kg9500円と一人用のハケセット6800円を購入し送料を含めると17500円程でした。
①塗料
塗装の時に使います。塗料の種類で薄めるものも変わってきます。
②刷毛
塗装の時に使います。毛が抜けやすい刷毛だと塗ってる最中に抜け汚れになってしまうので抜けにくいしっかりしたハケを選ぶと良いでしょう。
③ローラー
塗装の時に使います。毛が短いローラーの方が綺麗に塗り広げることができます。
④マスキングテープ
マスキングの時に使います。セットで入ってるマスキングテープは細いタイプのものなので太いタイプのものも用意するとやりやすいです。
⑤塗料を入れる容器
塗装の時に使います。セットに入っているのはボウルタイプのものなので平たい容器が良い人は別で買う必要があります。
⑥耐水サンドペーパー
足付けの時に使います。セットには#600番のサンドペーパーが入っています。
⑦ウエス
脱脂の時につかいます。ウエスがなくならない限りは使いやすいのでこちらを使うと良いと思います。
⑧シンナー
脱脂の時やウレタン、ラッカースプレーの場合は塗料を薄める時にも使います。
⑨手袋
全ての工程で使います。破れてしまうこともあるので余分にあると安心です。
これらはタカラ塗料の刷毛セットを頼むとついてきますがサンドペーパー、マスキングテープなどの消耗品は大量に使うので別に買っておくと困らないでしょう。
塗装手順レポート
手順①マスキング
マスキングはガラスなど塗料がついて欲しくない部分を保護する作業です。慣れている方は、キットに入ってるマスキングテープだけでもできますが最初は、新聞紙やホームセンターに売っているビニール付きのマスキングテープを使うことをお勧め致します。
マスキングは失敗してしまうと塗り忘れやはみ出して塗ってしまうこともあるので慎重に塗るようにしましょう。
今回、私は屋根の部分は前の塗装のまま残しツートーンにしたかったので太いマスキングテープで境界線を作りました。
手順②足付け
足付けは塗る部分に小さな擦り傷を作ることで塗料をしっかりと塗れ剥がれないようにする作業です。耐水のサンドペーパーを濡らしながら作業します。
サンドペーパーを濡らすことで削りカスを流し早く削り一枚を長く使うことができるようになります。足付けは全工程の中で1番時間がかかるのでサンダーをお持ちの方は使うと早く済ませることができます。
手順③脱脂
脱脂は、車についてる油分と足付けの汚れを拭き取る作業です。この作業も油を拭き取ることで塗装を剥がれにくくします。ウエスにシンナーを含ませ拭いていくだけですがこの際糸くずが出るような布を使用すると余計に汚れてしまうので注意が必要です。
手順④塗装
最後はいよいよ塗装です。塗料は、水やラッカーで薄める必要があり気温や時期などを考えて最適な濃度を見つけましょう。塗料は最初によくかき混ぜ塗っている最中もこまめに混ぜながら塗っていきましょう
薄めた塗料をよく混ぜ一度に大量につけるのではなくかすれるぐらいの薄さで何度も塗っていきましょう。
ムラが出ないよう均一に伸ばすことを意識して塗料はこまめにかき混ぜてください。
①塗る
↓
②乾かす
↓
③塗る
これを繰り返し理想の色を追求していきましょう。私は三度塗りで綺麗にできました。
塗装で愛車をもっと好きになろう
私は傷などのリペアではなく車に個性を出したくタカラ塗料での全塗装を行いました。DIYでの塗装は難しそうで失敗したらどうしようなどの不安も多くあると思います。
私も失敗して周りから馬鹿にされるのではないかなどずっとやるか悩んでいましたが結果的には周りからも良くなったと褒められ挑戦してよかったと思っています。
DIYは作業だけでなくその前の調べたり想像を膨らまることや悩むことも醍醐味の一つだと思います。是非、DIYでの全塗装に挑戦してみてください。