赤い実が可愛いもちの木とは?特徴から育て方まで詳しく紹介!

もちの木は、小さめの赤い実がとても可愛い人気の樹木です。平凡でシンプルな樹木ですが、その分飽きがこず、古きより日本庭園に取り入れられ親しまれています。ここでは、そんなもちの木の特徴から育て方まで詳しくご紹介します。もちの木を植えて、お庭を彩ってみましょう!

赤い実が可愛いもちの木とは?特徴から育て方まで詳しく紹介!のイメージ

目次

  1. 1もちの木とは?
  2. 2もちの木の育て方【栽培管理】
  3. 3もちの木の育て方【日々の管理】
  4. 4もちの木の増やし方
  5. 5赤い実が愛らしいもちの木を育ててみませんか?

もちの木とは?

もちの木は秋につく小さな赤い実がとてもキュートで愛らしい樹木です。古きに渡り日本庭園では欠かせない植木として、モッコク、モクセイとともに「庭木の三大名木」として知られています。自宅に庭にもちの木が植えられている方も多いのではないでしょうか。

園芸分類 庭木・花木
科名/属名 モチノキ科 / モチノキ属
樹高 5~15m
開花期/結実期 4月中旬~5月中旬 / 10月中旬~12月中旬
耐寒性/耐暑性 普通 / 強い

もちの木の特徴

もちの木は庭園樹として広く栽培されており、秋に熟す小さな赤い実が特徴の植物です。4月中旬~5月中旬頃に、葉のわきにまとめて黄緑色の小さな花を咲かせますが、赤い実があまりに可愛く目立つため、花の印象はあまりあません。

赤い実が付くのは雌株のみです。実は花が終わった10月中旬~12月中旬にかけて実ります。最初は緑色の実ですが、寒くなるにつれ熟し赤くなります。

もちの木の花言葉

出典: http://morimichi.org/

もちの木の花は、うすい黄色~黄緑色で葉のわきに密集して咲きます。小さくて花色も地味なので、印象が薄い花です。

もちの木には「時の流れ」という花言葉が付けられています。古くから親しまれていることから付けられたようです。昭和、平成、令和と時代が受け継がれても、庭で家族を見守っていてくれるのでしょう。

また、もちの木からは「持つ」という言葉がイメージでき「家を持つ」「金を持つ」「嫁を持つ」「子を持つ」など、とても縁起が良い木としても知られています。

もちの木の種類

モチノキ属の植物はとても多く、その数は400種類以上あると言われています。次は、そのたくさんあるもちの木の種類の中でも、代表的な植物をご紹介します。もちの木と同じように赤い実を付けますが、やや特徴が異なります。もちの木との違いをチェックしてみましょう。

黄金モチノキ(黐の木)

「黄金モチノキ」は、葉の色が春から夏に黄金色に変化し輝くように見えるのが特徴です。モチノキよりも成長が遅く、樹高は1m~10mと低めです。庭に植えれば黄金に輝く葉がひときわ引き立ち、華やかに演出してくれるでしょう。

雌株を植えてあげると、球状の赤い実を楽しむことができます。しかし、耐寒性に弱いの寒冷地には向いていません。関東から南の暖かい地方に適しています。黄金モチノキの"黄"をとると「金モチノキ」になることから、大変縁起の良い植物として親しまれています。

タラヨウ(多羅葉)

出典: https://www.u-gakugei.ac.jp/

「タラヨウ」はモチノキ科に属する常緑の高木で、よくお寺や神社で植えられています。赤い実が鞠のように群れを成し、ぼってりと硬くて分厚い葉が特徴です。

出典: https://slitanimation.com/

タラヨウの葉は常緑で細長く、20cm位あります。この葉の裏側に枝や釘、爪先などで文字を書くとその跡が黒く変色します。そして、書かれたものは葉が枯れても残ります。

古くは武士がタラヨウの葉に文を書いて送っていたことから、現在の「葉書(ハガキ)」の語源になったようです。今でも、タラヨウの葉に切手貼れば郵便として送ることができるので、試してみても面白いでしょう。
 

クロガネモチ(黒鉄黐)

庭木としてはもちの木とこの「クロガネモチ」が一般的です。モチノキ属の中でも、もちの木と酷似し、見分けにくい種類です。もちの木とクロガネモチとの見分け方は、両者のシンボルでもある赤い実です。

もちの木の実はまばらにつきますが、クロガネモチは房状につくのが特徴です。また、もちの木の実は10mm程ですが、クロガネモチの実は5~6mmと更に小さいです。

似ているようでもよく見ると違いが分かるので、赤い実を付けている樹木を見たらじっくり観察してみるのも楽しいでしょう。

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もちの木の育て方【栽培管理】

ここからは、もちの木の育て方をご紹介します。まずは、植物を育てる上で基本となる、日当たりや適した土、植え付け方法など、栽培管理について見ていきましょう。

育て方①日当たり

もちの木は大変丈夫な植物で、日陰でも育てることができ枯れることもありません。しかし、本来は日当たりと風通しが良い場所を好みます。西日の当たらない日なたで育てると、生育が良くなります。

育て方②用土

極端に水はけが悪いところじゃないかぎり、もちの木はどこでも育ちます。強いて言うならば、肥沃な土を好むので堆肥を混ぜ込んでから植え付けを行うと良いでしょう。腐葉土や川砂などを混ぜ込んでおくのもおすすめですが、あまり神経質になる必要はありません。

育て方③植え付け・植え替え

出典: http://yadonegarden.com/

もちの木の植え付けの適期は、4~5月もしくは9~10月頃です。根鉢の2~3倍の大きさの植え穴を掘り、苗木を植え付けます。この時、麻布で巻いてあるものはそのままの状態で植えます。外すと根鉢が崩れてしまうので注意して下さい。

植え付けたら、根鉢のまわりにたっぷり水を与えてあげましょう。苗木がぐらくらするようなら、支柱を立てると安心です。

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もちの木の育て方【日々の管理】

もちの木はとても丈夫な植物なので、肥沃な土に植え付けさえすれば特別に管理をしなくても旺盛に生育します。樹木を始めて育てる方でも管理しやすいでしょう。

次は、もちの木の日々の管理をご紹介します。あまり手をかけなくても、基本の管理さえしていればぐんぐんと成長します。

育て方④水やり

植え付け後は、苗木がしっかり根付くまで水やりを続けて下さい。地植えして一旦根付いてしまえば水やりは必要ありません。真夏に日照りが続く時や、極端に乾燥している時のみ、たっぷりと水を与えてあげましょう。

育て方⑤肥料

肥料は2月~3月に寒肥として、固形の油粕や緩効性化成肥を株元に施します。肥料を必ず与えなければ枯れてしまうわけではありません。その後の追肥は特別必要ありませんが、成長が悪いと感じたら春から夏にかけて同様の方法で施してあげると良いでしょう。

育て方⑥病害虫

植物につく害虫を放っておくと株自体が病気になり、枯れてしまうこともあります。もちの木がかかりやすい病気と害虫、その駆除方法をチェックして、早めに対処しましょう。

主な病気

出典: https://fplant.jp/

もちの木の主な病気は「すす病」です。庭木に限らず、草花、観葉植物、野菜などどんな植物にでも発症する植物の病気の一種です。この病気を発症する原因は、「すす病菌」というカビの一種で、植物についた害虫の排泄物によって侵されていきます。

すす病の症状は、葉っぱに「すす」を振りかけたような黒く細かい斑点が広がります。放置しておくと葉全体が黒くなり、景観が損なわれるだけでなく成長不良に繋がります。

対処法は、まず害虫をしっかり防除すること、症状がある場合は、拭き取る・摘み取る・剪定などで、黒い部分を取り除きましょう。すす病に有効な薬剤を使用するのもおすすめです。

主な害虫

出典: https://www.sc-engei.co.jp/

もちの木はカイガラムシに注意が必要です。カイガラムシは、貝殻に似た貝をかぶって枝、茎、葉などに定着します。枝が混んで風通しが悪くなると発生しやすいので、剪定で風通しをよくすることが発生を防ぐポイントです。

カイガラムシの排泄物よって、すす病を発症するこどあるので、見つけ次第駆除が必要です。駆除は薬剤を使うよりも、ブラシやナイフを使ってそぎ落とす方法が効果的です。

育て方⑦剪定

まず、植えつけ時に枝を間引くように剪定し風通しを良くしてあげましょう。若い樹木は、生育旺盛で枝も伸びやすいため、こまめに剪定してあげましょう。

もちの木は、大きくなるに従って樹形が整うのでそれほど剪定は必要ありません。長く伸びすぎた枝のみ剪定する位で十分です。

もちの木は強い剪定に耐えられるので、自分好みの樹形にすることもできます。剪定を行う適期は、6月~7月、11月です。春先に剪定をすると、花付きや実付きが悪くなってしまうので控えましょう。

もちの木の剪定を詳しく動画で

こちらの動画では、もちの木の剪定する過程を見ることができます。解説しながら実践しているので、ハサミの入れ方などとても分かりやすいです。樹木を剪定したことがない方は、是非参考にしてみて下さい。

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もちの木の増やし方

もちの木は、種まきと挿し木で増やすことができます。どちらの方法も難易度が高めで、成功率も低いですが、その分発根した時の感動はひとしおでしょう。チャレンジする価値はあるので、庭にもちの木がある方は、是非試してみて下さい。

増やし方①種まき

出典: https://www.shigei.or.jp/

もちの木の実の内部には数個の種子が入っており、採取して種まきをします。10月~11月頃、赤く熟した実を摘み取り、中の種を採取します。果肉をきれいに洗い流し、赤玉土小粒などにすぐ種まきをします。

乾燥してしまうと発根率が下がってしまうので、採取したらすぐ種をまくのがポイントです。発根まで2~3年かかる上に、失敗することもありますが挿し木よりは可能性が高いです。乾燥しないよう戸外で管理し、慌てずじっくり待ちましょう。

増やし方②挿し木

出典: https://www.sc-engei.co.jp/

もちの木を増やすもう1つの方法が挿し木です。花が終わった6月~8月頃、元気な枝を選び葉を2~3枚ほどつけて10cm程剪定します。30分~1時間程水につけ、赤玉土小粒や鹿沼土を入れた育苗ポットに挿し木します。

直射日光の当たらない、風通しの良い場所で水やりをしながら管理します。挿し木での発根率は低く難易度も高めなので、どちらかと言えば種まきでの増やし方をおすすめします。

赤い実が愛らしいもちの木を育ててみませんか?

出典: https://www.uekipedia.jp/

もちの木のは日本庭園のイメージがありますが、赤いキュートな実は洋風ガーデンにもよくマッチします。一度植えてしまえば、育て方も手間がかからず簡単なので、樹木を育てたことがない方にもおすすめです。

縁起が良いもちの木は、きっとその家のシンボルツリーとして家族を見守ってくれるでしょう。これを機会に赤い実が愛らしいもちの木をお庭で育ててみてはいかがでしょうか。

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この記事のライター
kayo7110

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