コバンザメとは?生態や大型生物に張り付く吸盤の仕組みなど詳しく紹介!

他の大型生物に張り付いて生活するコバンザメですが、実はサメ類とは無関係ということを知っているでしょうか。面白い特徴を持つコバンザメ、その生態や張り付く吸盤の仕組みをまとめてみました。さらにコバンザメの釣り方や調理方法までも紹介します。

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目次

  1. 1コバンザメってどんな魚?
  2. 2コバンザメの生態
  3. 3コバンザメはどうやって張り付くの?
  4. 4コバンザメの釣り方
  5. 5コバンザメの食べ方
  6. 6面白い生態を持つコバンザメのことをもっと知ろう!

コバンザメってどんな魚?

水族館にいるコバンザメは他の魚よりも脇役感が強い魚ですが、その生態や特徴には驚くような秘密が隠されています。こちらの記事ではコバンザメの詳細を紹介します。まずは生態などの特徴を知る前にコバンザメがどのような魚なのかチェックしてみましょう。

多くの人が名前を知っているコバンザメ、でも実際に見たことがない、基本的な特徴や生態を知らない方がほとんどではないでしょうか。どんな魚か知ることで興味が湧くかもしれません。

コバンザメはサメではない?

コバンザメと言われる魚は名称だけを見てサメ類の一種と思われることも多いですが、実はサメの仲間ではありません。名前に「サメ」と付いていてもまったく別の種類になります。

コバンザメは鯛やアジなどと同じスズキ目のコバンザメ科に属する魚で、サメ類とはなんの関係もない魚だったのです。分類上サメは軟骨魚類でコバンザメは硬骨魚類に分類されるため、サメとは無関係の別の魚なのです。

軟骨魚類とは骨格がすべて軟骨で、軟骨魚類の代表格にサメが存在し、それ以外にはエイやギンザメが軟骨魚類として挙げられます。一方コバンザメは硬骨魚類、骨格が石灰質を多く含む硬い骨になっています。

コバンザメの名前の由来

生物学上サメ類とは無関係のコバンザメ、ではなぜ「コバンザメ」という名前が付いているのでしょうか。まずコバンザメの「コバン」は頭にある吸盤の見た目が小判に似ていることから由来します。

そしてコバンザメが泳ぐ姿がサメに似ているために「コバンザメ」という名前がついたようです。漢字表記は「小判鮫」、英名では「Live sharksucker」や「suckerfish」と表記されます。

他の生物にくっついて泳ぐ姿が特徴的

コバンザメの特徴といえば他の生物にくっついて泳ぐことです。特に大型魚にくっついていることが多く、サメやカジキ、ウミガメ、クジラ、マンタなどにくっついている姿を見かけます。

まるで大型魚の子どもであるかのようにくっついているコバンザメ、水族館などでは水槽に張り付く姿を見ることができる場合もあります。他の大型生物だけでなく、ときには船にくっついていることもあります。

参考動画

こちらの動画ではジンベエザメにくっついているコバンザメを見ることができます。このコバンザメはジンベエザメの背中にくっついているので、仰向けになっています。

このようにコバンザメは上下関係なく他の生物に張り付く特徴があるのです。ジンベエザメ以外にも亀の背中に仰向けでくっついていることもよくあります。

コバンザメの生態

頭の吸盤だけでも特徴的なコバンザメは、その生態を知れば知るほど不思議な魚です。コバンザメの仲間は3属8種、そのなかには張り付く生物が決まっている種類もいるそうです。

体長平均は70cmほど、最大全長1m、体重2kgになる場合もあります。水族館では見かけることもあるコバンザメ、生息域や生育環境などを見てみましょう。

コバンザメの生息域

コバンザメが生息しているのは深度20~50m、世界中の海に生息しています。主に熱帯や亜熱帯など暖かい海を好み、サンゴ礁域などでも良く見られます。日本国内においては南は沖縄から、北は北海道まで幅広く生息しています。

コバンザメは「片利共生」

コバンザメは大型生息を宿主にして張り付き、宿主のエサのおこぼれをもらったり寄生虫や排泄物などを捕食しています。さらに自分よりも大きな魚に張り付くことで余分なエネルギーを使わず移動し、外敵からも身を守っています。

このように宿主にはなんのメリットもなく、コバンザメのみがメリットを得る共生関係を片利共生(へんりきょうせい)と呼びます。

単独で泳ぐこともある

常に大型生物にひっついているイメージがあるコバンザメですが、単体で泳ぐこともあります。単体で泳ぐコバンザメの多くは成長したもので、特にサンゴ礁域などでは単体でエサを捕っているところを見ることもできます。

サンゴ礁域でエサを食べるときは死んだ魚や寄生虫なので、サンゴ礁の掃除の役割も果たしています。単体で泳ぐ理由は新たな宿主を探していたり、子孫繁栄のための相手探しになります。

また、稚魚のときも単体で泳ぐことがあり、これは頭にある吸盤が未熟なため使えないからです。他の大型生物にくっつくための吸盤は30cmほどにならなければ機能しません。

コバンザメはどうやって張り付くの?

大型生物にひっつくコバンザメ、宿主に張り付くために必要なのは頭にある吸盤です。この吸盤は背びれが独自に進化したものと言われています。しかし背びれが進化してなくなったことで、泳ぐのが下手という特徴があります。

泳ぎが下手なので移動やエサを捕ることが困難になるため、他の大型生物にくっついて生息しているのです。ではどうやってくっついているのか、張り付く仕組みを知ることで、万が一コバンザメにくっつかれても対処できるようになります。

コバンザメには吸盤で張り付いている

コバンザメが張り付くための吸盤は、宿主が早く泳いでも外れないように、前からの力には強い性質があります。吸盤には筋状の板が並び、張り付く際にはこの板を垂直に立てて圧力を下げます。

よく100円ショップなどで見かけるシリコンやゴム製の吸盤と同じ構造、といえば想像しやすいかもしれません。市販の吸盤と異なるのは張り付く場所、コバンザメの吸盤はコルクや発泡スチロール、人の手などにもくっつくことができます。

この吸盤の性能はかなり優れたもので、時速100kmで泳ぐカジキにすらくっつくことができます。宿主が早く泳げば泳ぐほど吸盤の威力は強まります。

自然界では宿主となる大型生物もコバンザメの存在を気にしませんが、水族館などエサの心配がいらない場所ではコバンザメの吸着から逃れようとするそうです。

ダイバーに張り付くことも

コバンザメが張り付くのは大型生物、しかし稀にダイビング中のダイバーにくっつくことがあります。海の中で突然コバンザメにくっつかれると慌ててしまいますが、そこは落ち着いて対処すれば大丈夫です。

コバンザメは前からの力には強い吸着力を持ちますが、後ろからは若干吸着力が落ちます。もし張り付いてしまったときはそっと押してみるといいでしょう。また、コバンザメが張り付くのはエサや移動をするためなので、遅く移動すると離れることもあります。

コバンザメの釣り方

水族館で見かけることができるコバンザメ、世界中の海に生息していることからもちろん釣り上げることも可能です。特に暖かい海では通年釣ることができます。しかし定置網にもほとんどかからず、水揚げされることも稀です。

コバンザメの釣り方は投げ釣りがおすすめで、生息地が沿岸部のため沖に出るほうがよく釣れる傾向にあります。釣り方で気になるのがエサですが、基本的に雑食性なのであまり気にしなくてもいいでしょう。

一般的にはコバンザメを目的とした釣り方よりも、他の魚を釣ろうとしてかかることが多くなっています。船で釣りをしていると囲まれた、という話も珍しくありません。コバンザメは釣り方が簡単で、狙いとしても面白い魚なので、釣り好きな方におすすめです。

コバンザメの釣り方ではなく、昔はコバンザメを使ったウミガメの釣り方があったそうです。コバンザメの尾ひれにロープを付け、ウミガメがいる場所で放すとウミガメにくっつき、そのままウミガメを捕獲したとの記述が残っているようです。

コバンザメの食べ方

コバンザメは水揚げされることも稀な魚で専門的な釣り方もありません。そのため市場にはほとんど出回らない魚です。水揚げされた場合も流通することなく地元で消費されます。場所によっては入荷したときのみ提供するお店もあります。

と、いうことはコバンザメは食べることができる魚です。スズキ目の魚なので締まった白身で皮目はゼラチン質になっています。クセのない白身で臭みもなく、適度に乗った脂が美味しい魚です。

食べ方は刺し身や塩焼き煮付け、汁物、から揚げなどさまざまな調理が可能、ムニエルなど洋風の食べ方も良く合います。

刺し身で食べる場合は鮮度優先、アニサキスなどの寄生虫が潜んでいることもあるのでしっかり確認しましょう。油との相性がいいので、火を通した食べ方もおすすめです。

面白い生態を持つコバンザメのことをもっと知ろう!

頭に吸盤を持ち世界中の海に生息するコバンザメ、宿主にくっついたり単体で泳いだりと面白い生態を持っています。釣り対象としても面白く、色々な食べ方もできる魚です。

水族館などでは見かけることも多いコバンザメですが、釣りや食すとなれば一気にレア度が上がります。もし釣りでコバンザメをゲットしたらじっくり観察してみるのもおすすめです。

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この記事のライター
-asagi-

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