2020年03月19日公開
2020年03月19日更新
100均の保冷剤をDIY!消臭剤や芳香剤の作り方をレポート!その他の活用法もご紹介
冷蔵庫に溜まりがちな保冷剤ですが冷やす以外にも使い道があります。それは消臭剤や芳香剤にすること。作り方は簡単で、材料も全て100均で揃えることができます。色やパーツを加えることもできるので、自分好みに作ることができます。その他の保冷剤の活用法も紹介します。

目次
保冷剤の成分は?
保冷剤の中の成分は水と高吸水性ポリマーです。材質に高吸水性樹脂やポリアクリル酸ナトリウムと書かれていたら同じものと思ってください。
吸水性ポリマーは自重の数百倍から1,000倍の水を吸収する特性があります。食品を冷やす、発熱時の熱冷まし、暑い時に涼をとるなどさまざまな使い道がある保冷剤ですが、冷やす以外にもいろんな活用法があります。
おすすめは消臭剤や芳香剤にすること。吸水性ポリマーの表面のデコボコが匂いを吸い取ってくれるので、好きな香りのアロマオイルを加えるだけで、自分好みの消臭剤や芳香剤が簡単にできます。
作り方はとてもシンプルで材料も全て100均で揃えることができます。香りはアロマオイル以外にも柔軟剤も使えます。すごくいい香りの柔軟剤がたくさんあるのでいろいろ選ぶのも楽しそうです。

保冷剤で消臭剤を作る材料を紹介
今回作る消臭剤の材料はすべて100均で揃えることができますし、代用できそうなものが家にあればそれを使っても大丈夫です。気軽にお手軽消臭剤を作りましょう。
①保冷剤
ジェル状に柔らかくなるタイプの保冷剤を使用してください。ハードタイプの保冷剤は消臭剤を作るのには、向いていません。
使用する際は、常温で柔らかくしてから使ってください。
②ビン
ガラス、アクリル、プラスチック製のビンや容器を使用します。紙はポリマーがだんだん滲みてくるのでおすすめできません。
形はどんな形状でも大丈夫です。家にあったジャムビンなどでも十分に使えますし、布をかぶせないのならガラスの器などに入れてもいいですね。
③アロマオイル
次はアロマオイルです。消臭や芳香にアロマオイルを使います。使いたい場所や目的に合わせて香りを選ぶといいです。高価なアロマオイルでなくても、100均のもので十分です。
また柔軟剤や香水もおすすめです。しっかりした香りのものが多いので芳香剤にぴったりです。
④アレンジ素材
必ず必要ではありませんがビンに布をかぶせるとぐっとおしゃれになります。ほこりを避けるという意味でも役立ちます。かぶせた布をひもやワックスコードで結ぶとかわいくなりますよ。
その他は園芸で使う丸いビーズになったジェルポリマーも使いやすくておすすめです。ジェルポリマーは保冷剤と同じ高吸水性ポリマーでできているので扱いやすいです。
色は透明感のあるブルー、イエロー、オレンジなどカラフルな色があるので簡単におしゃれな消臭剤ができます。
ジェルに色を付けることも簡単にできますし、水性ペン、絵の具、マニキュアなどが使えます。
他にも季節感のある貝殻などを入れるととてもかわいいです。ビーズやスパンコール、ラメを入れるなど、アレンジは自由自在です。ジェル自体は無色透明なのでアイデア次第でどんな風にも作ることができるのがいいところです。
保冷剤で消臭剤の作り方
作り方はとってもシンプルです。楽しみながらあっという間に作ることができますよ。
作り方①ビンに保冷剤の中身を入れる
常温に戻したプルプルのジェルをビンに入れます。底をトントンすると隙間なくジェルが入ります。
もし色を付けたいならこの時に着色します。絵の具やマニキュアを使うときは少しずつにしましょう。思ったより色が濃くなるので気をつけてください。
色を付けたら割り箸でまんべんなくかき混ぜてください。
こちらは園芸用の丸いビーズのジェルポリマーと保冷剤のジェルをまぜたもの。形は違いますが、保冷剤のジェルもジェルポリマーも材質は同じです。
透き通った綺麗なブルーがとってもきれいでインテリアにもいいですね。
作り方②アロマオイルを入れる
次はアロマオイルや柔軟剤を数滴~10滴ほど入れてかき混ぜます。作り方はこれでおしまい。とっても簡単ですね。
作り方③かわいくアレンジする
ほこりを避けるため、倒したときに中身がこぼれないためにも布をかぶせるのがいいと思います。布やひもの色を変えると雰囲気が変わるので、場所や目的に合わせていろいろ変えてみるのもいいですね。
ジェルはだんだん乾燥して小さくなっていきますが、水を足すと元のプルプルに戻ります。香りも2,3週間ほどでなくなるので足してからかき混ぜると復活します。
目的別おすすめのアロマオイル
基本的に好きな香りにするのが一番いいと思いますが、目的に合わせてアロマオイルを使うのもおすすめです。
リビング
リビングなど普段家族が集う場所はリラックスできる香りがおすすめです。
・ラベンダー
・ベルガモット
・サンダルウッド
・ネロリ
ワークスペースや勉強部屋
作業や勉強に集中できるすっりきとした香りがぴったりです。
・ローズマリー
・ペパーミント
・レモングラス
・ユーカリ
玄関
家族やお客様がまず入る玄関はいい香りでお迎えしたいですね。すっきりした香りはみんな大好きです。
・レモン
・レモングラス
・ユーカリ
・ペパーミント
トイレ
トイレにはすっきり爽やかな香りがおすすめです。
・ペパーミント
・ローズマリー
・レモングラス
・ラベンダー
・ゼラニウム
・ティートリー
・ユーカリ
保冷剤のその他の活用法を紹介
①ハーバリウム
消臭剤や芳香剤以外に保冷剤はハーバリウムも作ることができます。こちらも作り方は簡単です。
100均などにある造花を適当な大きさにカットしビンに入れます。その上から保冷剤の中身をニュルニュルと入れます。
初めは気泡だらけで何だかよく分かりませんが、底をトントンすると気泡が抜けていき透明感が増します。
ジェルを入れたことで造花がずれてしまっても後から割り箸で直すといいです。側面から見て造花がきれいに見えるように並べてください。
最後にもう一度底をトントンして気泡を抜き、蓋をして完成です。多少気泡が残ってしまいますが、それはそれで綺麗です。
本当のハーバリウムに比べるとやっぱりちょっと気泡が気になりますが、造花なので劣化しにくいというメリットもあります。
造花を入れ替えたら季節感があっていいと思います。
②園芸アイテム
保冷剤のジェルは90%以上が水分です。そして保水力が抜群なので園芸アイテムとしてとても役立ちます。
植物を植えるときにジェルを混ぜると水分がゆっくり土に浸透していきます。水分をたっぷり蓄えているので、真夏や旅行で数日家を空けるときに水やりと同じ効果が得られます。
こうした高吸水性ポリマーの使いかたは、砂漠に植物を育てるときにも応用されています。
③掃除アイテム
保冷剤は掃除のアイテムにもなります。活躍するのはキッチンのシンクです。シンクには目に見えない細かい傷がたくさんついていて、洗剤ではなかなかその傷に入った汚れを落としきることができません。
保冷剤のジェルの表面はデコボコしているので、その凹凸が傷に入りこみ汚れを吸着してくれるのです。これで水垢の汚れもすっきりです。
ただしここで絶対にしてはいけないことがあります。それはジェルをそのまま排水溝に流すことです。保水効果が抜群の高吸水性ポリマーなので、排水溝が詰まってしまう可能性があるからです。
④虫よけアイテム
ジェルにハッカ油やレモングラスのアロマオイルを入れると虫よけ効果が期待できます。蚊取り線香や薬品ほどの効き目はありませんが、煙を使いたくない場所などにいいですね。
高吸水性ポリマーは保冷剤以外にも使われている
高吸水性ポリマーと聞いて一番思い浮かぶのは紙おむつだと思います。しっかり吸水し、ほとんど漏れることがない優れものです。
他に猫のトイレにしく砂にも混ぜられていて、紙おむつ同様しっかり吸水するので後片付けが楽になります。
意外なところではジェット機の倉庫の壁に貼り付けられていることです。海外から運ばれる魚が入っている袋が万一破れたとき、ジェット機の複雑な機械に水がかかってしまうと大変です。
それを避けるためにジェット機の倉庫の壁にシート状の高吸水性ポリマーを貼り付けて水分を吸い取るようにしています。
さらにトンネルの裏側にも使われています。トンネルの裏のすきまに高吸水性ポリマーをつめると、土の中の水分で大きく膨らみすきまを埋めることができます。
高吸水性ポリマーは私たちの身近なところから思ってもみないところまで、いろんなところで使われているんですね。
保冷剤を捨てる前に有効活用しよう
ついつい冷蔵庫に溜まってしまう保冷剤の活用法いかがだったでしょうか。ビンや布を家にあるものを使うとお金をほぼかけることなく、自分好みの香りの消臭剤や芳香剤を作ることができます。
水分や香りがなくなっても後から足せば何度も使えるので経済的でもあります。
市販品ほどきつく香ることはありませんが、ふわっとアロマの香りが漂ってきてリラックス効果抜群です。作り方が簡単なのでお子様と一緒に作ってみるのも楽しそうですね。
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