底なし沼は実在する?底なし沼の仕組みや日本での死亡例を紹介!

底なし沼は架空のものだと思っている人も多いでしょうが底なし沼は実在します。日本でも海外でも死亡が確認された事故も起きる沼です。底なし沼に落ちた時の抜け出し方や沼の仕組みや構造などを詳しく解説しますので理解して近づかないようにしましょう。

底なし沼は実在する?底なし沼の仕組みや日本での死亡例を紹介!のイメージ

目次

  1. 1底なし沼は実在する?
  2. 2実在する底なし沼【国内編】
  3. 3実在する底なし沼【海外編】
  4. 4日本で起きた底なし沼の死亡事故
  5. 5底なし沼の抜け出し方
  6. 6危ない底なし沼には近づかないようにしよう!

底なし沼は実在する?

底なし沼

日本にも底なし沼のような沼が実在することを知らない人も多いようです。架空の存在のようにとられますが底なし沼らしき水辺は実在し、湿った土などの泥水が草木で隠れて水面が見えない水辺です。海外の砂地でも流砂という形で底なし沼もどきが突然現れることもあります。

底なし沼とは

底なし沼

では底なし沼とは一体どのような沼のことをいうのでしょう。これは日本も含めて世界中で起きる現象で、水分と砂や土の量が絶妙な割合で創り上げられた自然のいたずらです。水分が多いや、土が多い場合には底なしにはなりません。

この底なしという定義についても誤解があるようです。地球上にあるものですから、底が無いわけではなくその水たまりに落ちると抜け出し方が分からず死亡する確率が高いことから怖い底なしと言われるのです。

また、太古の昔1769年頃、大西洋の隣にあるカリブ海の南に位置するトリニダード・トバゴ島というところにタールピットと呼ばれるタールの池がありました。タールの表面には水がありそれを飲みに訪れる動物たちが足をタールに取られて身動き出来なくなりました。

今ではカリフォルニアのラ・ブレア・タールピットという博物館で天然アスファルトの池として保存されていますが、これがタールの底なし沼のようなものだったとのことです。マンモスや馬、鳥、人までもがタールに閉じ込められて息絶え化石になって発見されています。

底なし沼の深さは

底なし沼

ではどのくらいの深さがあれば底なし沼というのでしょうか。この疑問について、フジテレビの番組「トレビアの種」が調査したところ、北海道の竜神沼の深さは底なし沼と言われる割には意外と浅く2メートル37センチだったそうです。検証の結果は意外な数字ですが、底なし沼の恐ろしさは深さではないのです。

底なし沼の深さはどの底なし沼でもせいぜい深さは2、3メートル程で沼の定義は5メートルです。伝説になる話の中ではあちらの島まで続いているなど、かなり大きな話になっている沼もありますが、底なし沼の仕組みや構造を理解すれば深さはそれほど関係ない事が分かります。

底なし沼の仕組み

底なし沼

底なし沼の仕組みとは一体どのようになっているのでしょうか。先ほどにも記しましたが、底なし沼は湿地帯に現れ、構造は堆積された葉や茎が砂や土と混ざり水分が多く地盤が緩い場所に出来やすいという仕組みになっています。

これは焦ってもがくほどに深みに飲み込まれていきますので仕組みを把握して抜け出し方を把握しておくべきです。その地盤は土の粒子が細かい砂に近いものです。その砂と水分が底なし沼レベルに混ざって緩い泥ができて流砂になります。

そこに落ちれば圧力がかかり不安定な構造で粘土のような流砂が動き出して抜け出せなくなるという仕組みです。これは日本では水辺ですが海外では砂漠で起きやすい現象です。この流砂からの抜け出し方は素速い行動が死亡率を低くします。蟻地獄のよう言われますが蟻地獄はすり鉢状の巣穴のため別物です。

実在する底なし沼【国内編】

底なし沼日本編

前記にも出て来ましたが、日本でも北海道をはじめ全国に底なし沼は実在します。最近では災害が起きた後に各地で水たまりが巨大な池に変化して泥水で水面も不透明な沼も出来ているようです。その実在する日本の底なし沼で有名な場所を紹介しましょう。

ここに上げた以外にも、条件さえ合えば日本でも海外でもあらゆる所に底なし沼は出現する可能性はあります。災害や異常に雨が降った後など、今まで無かった水たまりが池のような構造になってしまう場所も底なし沼の危険がありますので平気だと思っても決して近づかないようにしましょう。

実在する底なし沼・和歌山

底なし沼で有名な和歌山の「浮島の森」は、その名の通り森が浮いている日本の天然記念物です。古くは縄文時代に遡ります。その頃は海でしたが後に水が湧き出る湿地帯と変化して泥炭で出来ている島の上に森があり今は周りに住宅もあります。

葦(よし)や笠菅(かさすげ)のような水性植物が枯れて根元に落ち土になる前にまた別の枯れた葉が落ち、その積み重ねが泥になりそこに自然が運んできた植物の種が芽を吹いて森になったという仕組みです。出来たばかりの頃は自然の美しさがあり水質も綺麗でしたが汚水が流出して水質は悪化しています。

浮島の森の土壌は泥の底なし沼です。森の周囲や森の中を橋が渡してあってそこから降りる事は許されません。一度降りると二度と戻ってこれないからです。この底なし沼には大蛇に美女が飲み込まれたという蛇の穴伝説やおいの伝説と呼ばれる伝説があります。美女の名前を「おいの」と言います。

おいのは父親と2人で浮島に薪を取りに行きお昼の弁当で箸を忘れたため「カシャバ」という枝を求めて森の奥へ入ったおいのは戻らず父が心配で見に行くと、丁度おいのが蛇の穴に引きずり込まれる瞬間でした。父親はなすすべも無く呆然と見ているだけでした。後にこの様子が俗謡として残っています。

実在する底なし沼・鹿児島

鹿児島県の屋久島からもっと南に下りた所に島が点々と7つあります。それがトカラ列島と言い、その2番目の島を中之島と言います。その中之島に底なし沼と呼ばれる池があります。その池の名前は御池(おいけ)でここも底なし沼と称されています。

山々に挟まれているので1年中地下水が流れ込んで一定の水量が保てる池です。またこの池は川にも流れ出ているためそれを利用して水力発電所も設置されています。ただ底なし沼と言われる理由は、ほとんど人が関わらず自然のままの池のため低い湿地帯の土壌に落ちると上がってこられないからです。

実在する底なし沼・北海道

前記にもあるようにこの北海道の竜神沼の深さは底なし沼と言われるほど深くありませんでしたがそれが底なし沼ではないという定義にはなりません。このような沼は一度落ちると深さには関係なく身動きが取れなくなり絶望感に支配されます。

底なし沼は浅くても地盤の硬さによっては十分に足を取られてしまい這い上がれなくなることは間違いありません。このような底なし沼とされる地にはだいたい伝説があります。この竜神沼にもありました。この沼が竜神と言われる由来の伝説です。

昭和40年頃に15名ほどの行者が竜神沼を訪れてお経を唱えながら沼の周囲を回り続けると、40~50周くらいの時に突然周囲は暗くなり沼から竜の姿が現れたという伝説があります。それからこの沼に竜神沼という名で呼ばれるようになったようです。

北海道の釧路の湿原に「やちまなこ(谷地眼)」という底なし沼があります。これは1箇所ではなく複数の小さくて深さのある沼を総合してやちまなこと言い、このやちまなこは深さのあるツボ型の沼で草木が密集しているために水面が見えず気づかずに落ちそのまま死亡する野生の動物たちも多数います。

信じられないかも知れませんが「やちまなこで体験ツアー」なるものがあるのです。これは「レイクサイドとうろ」という個人が運営している所有地ツアーで釧路湿原のどこにあるかは国定公園のため公開されていません。どうしても底なし沼に入いりたい人は「レイクサイドとうろ」に問い合わせてみてはいかがでしょう。

実在する底なし沼【海外編】

海外の底なし沼

日本だけでなく海外の方が底なし沼は多く実在するようです。海外には砂漠が多数ありますので、雨上がりの砂漠は流砂が出来やすくとても危険です。また地下水の影響も砂漠にはあるようです。

流砂というのは、砂に水分が加わって粘土質の泥になり、そこに圧力がかかると地盤そのものが動きだし人や物を吸い込む構造になっています。それが人の場合だと腰まで流砂に埋まると抜け出し方が難しく、死亡率も高くなります。そんな危険な仕組みを持つ沼をいくつかご紹介します。

実在する底なし沼・イギリス

モーカム湾

イギリスのランカスター北側のモーカム湾はその地域に住む住民からも敬遠されるほど砂や泥が入り交じって危険という声を聞きます。貝を採取中知らずのうちに潮が満ちて帰れなくなるケースや最悪は溺れて死亡する人もいるようです。

また、干潮時に貝を拾うことに夢中になって流砂に足を取られてしまう場合もあり大変危険です。向こう岸に歩いて渡る事も出来ますが、このような危険を伴うため専用のガイドがいるほど恐ろしい構造の緩い地盤があるところです。

実在する底なし沼・アメリカ

アメリカのルイジアナ州バイユー・コーン付近の沼で岩塩を採るために掘削作業を進めていた時に起きた恐ろしい現象で、メディアでも注目されました。この現象はここだけではおさまらず中国などでも起こっているシンクホールという説もあるようです。

突然沼の底が抜けたかのような事態に陥り、そこにあった木々が水面に飲み込まれてしまいました。その後も地震が何回か起きたため、近隣の住民たちも避難を余儀なくされました。この地盤が動く現象は現在も続いているようです。これは人工的に引き起こした失態です。

日本で起きた底なし沼の死亡事故

底なし沼

底なし沼での死亡事故というのは日本でもいくつか確認されています。死亡に繋がる事故の大半はパニックです。いつどんな時でもパニックは人を混乱させますので、まず第一にするべきことは落ち着く事でしょう。

冷静に対処することで周りも見えてきますのでひとまず深呼吸しましょう。意外に大した状況でなくてもパニックは命取りになることがあります。それでは今までに日本で起きた底なし沼での死亡事故をいくつか見ていきます。

宮城県大衡村の底なし沼

宮城県の大衡村(おおひらむら)にある「八志沼」は、すり鉢状になった底なし沼と言われバス釣りに人気の場所ですが、つい最近親子で沼に行き、車内で待っていた母親以外がその沼に落ちて父親と子供ふたりが死亡するという悲惨な事故が起きました。

この沼は苔や泥で大変滑りやすい地形になっています。一度沼に落ちると大人でも這い上がるのは難しいと言われていますが、沼の周りにも柵や手すりも無く実際にその親子の状況を目撃した人はいず、車内で待っていた母親が見に行った時にはすでに遅し、病院に搬送されましたが死亡が確認されました。

死亡事故を防ぐには

底なし沼

底なし沼での死亡事故を防ぐには、何に気を付ければ良いのでしょう。古くからある沼にはその地域の住民たちの間で、囁かれている伝説が多々あります。それは決して空想ではなく、実際に何かあったからそう言われることがほとんどですので、甘く見ず古株の住民の話を真に受けた方が良い事もあります。

底なし沼の抜け出し方

底なし沼

伝説とは言え現実にもし底なし沼に落ちてしまった場合の抜け出し方を考えてみましょう。その沼のことを詳しく知らなかった場合に起こる事故は、沼の知識を持っていれば避けようと思えば避けられたはずです。

例えその沼の知識が無かったとしても、土壌の緩い場所に落ちた場合の抜け出し方を知りましょう。抜け出し方を知らずにいると大変危険です。まず落ち着いて状況を把握する事が最初の行動です。そして沼の構造や仕組みを理解しましょう。

また、底なし沼に落ちた時に他人に頼ることはその人も一緒に底なし沼に引きずり込むことになりかねませんので危険です。また、誰かが底なし沼に落ちても決して自分が何とかしようと手を出すことも避けてすぐにレスキューを呼びましょう。

抜け出し方①手がかりをつくる

底なし沼の手がかり

もし底なし沼で危機に陥った時には慌てないで一度目を閉じてみてスーッと息を吸ってゆっくりはきます。両手が動く状態でしたらまだまだ助かる可能性は十分にあります。

周りを見渡して構造物や木々を探します。あればそれに掴まって上半身を持ち上げます。もし何も無ければ身につけているバッグや衣類を外してそれを足がかりにして上半身を乗っけてゆっくりと抜け出します。

抜け出し方②倒木などを渡す

底なし沼に倒木などを渡す

底なし沼には倒木がよく見かけられますので、落ちた側に倒木が無いかを探します。あればその倒木を地上と沼に渡してその上に乗り上げます。地上から離れていても倒木は浮きますので、体重を倒木に預けても身体は浮くはずです。その倒木の上で沼を漕いで地上まで辿り着かせます。

抜け出し方③体を水に浮くように動かす

倒木も構造物もリュックや衣服も役に立たない場合には、身ひとつで対処するしかありません。それでも抜け出す事は可能ですので諦めず、両手を左右にゆっくりと揺らして、そこに少しの水が流れる隙間を作ります。これで下半身の周りの泥が柔らかくなりますので次にゆっくりと仰向けになります。

泥の上に寝転ぶ感覚です。この時点ではまだ下半身が泥に自由を奪われていますので、両手でゆっくりと背泳ぎの要領で腕を動かすと次第に下半身も泥から抜け出せるはずです。あとはそのまま地上までゆっくり漕いで行きましょう。

危ない底なし沼には近づかないようにしよう!

底なし沼には近づかない

日本と海外の底なし沼について基本的な構造や仕組みは分かって頂いたでしょうか。もし底なし沼に遭遇した場合には決して入ろうとはせず近寄らないことです。命を簡単に落とす事が無いように、底なし沼の構造や仕組みを理解して、神秘の沼として観賞する程度に留めて絶対に近づかないようにしましょう。

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この記事のライター
駒崎雅代

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