2020年02月02日公開
2020年02月02日更新
登山をサポートしてくれる登山時計とは?人気の時計12選の特徴を詳しく紹介!
登山に使われる登山時計には、時刻を知る事が出来るだけではなく、様々な機能に依って登山をサポートしてくれます。普通の時計では搭載されていない多彩な機能が揃っています。そこで今回は、登山時計のおすすめモデルやその機能について解説します。

目次
登山時計の三大機能
登山時計には、通常の時計には備わっていない様々な機能が備わっており、それらが登山を多方面からサポートしてくれます。登山のみならず、マラソンを始め他のアウトドアでも活用できます。まずは登山時計の三大機能と呼ばれるものについて紹介します。
機能①高度計
その1つが高度計です。GPSに依って現在の高度を把握する事が出来ます。登山をする際には標高が高い所へと昇る事になる訳ですから、正確に自分のいる高度を知れる高度計付きの登山時計があれば、山を登るペース配分も考えられるようになります。
地図を見ながら登ったりするのがあまり得意でない方でも、登山時計の高度表示によって現在地が発見しやすくもなります。そして、万が一山中で遭難してしまった場合には、高度計の高度を伝える事で救助確率を高める事もあります。
機能②気圧計
気圧を計測する気圧計も備わっています。登山をしている中で、天気の変化や予測を立てる場合にはこの気圧計の存在が必須となります。気圧が変化する事で、後に雨が降ってくるか否かを知る事が出来る様になるからです。
よく言われているように、山間部の天候は平野部の天候よりも変わりやすいものです。予測できない雨に見舞われると思わぬトラブルが発生する事も考えられますので、そういった事態を防ぐためにも必ずこの機能は必要です。
機能③コンパス
電子式のコンパスも登山時計に備わっている機能の1つです。山に登る時には事前に一定のルートを作り、それに従って上るものですが、方位を知りルート通りに山頂までたどり着き、下山するためにはこの機能も欠かせません。
コンパス無しで進もうと思うと、自分は正しい方向に進んでいるつもりでも、予想していなかったところで迷い、最悪目的地にたどり着けない場合もあります。安全に登山を成功させる為にも、やはりコンパスは登山時計にあるべき機能なのです。
あると便利なその他の機能
これらは三大機能と言われるほどに必須のものですが、他にも様々なサポートをしてくれるシステムが備わっています。例えば、GPS機能は現在の自分の位置を知る事は勿論、それを記録して後日確認する事も可能になります。
また、温度表示機能があればアウターを追加するか否かなどの判断が出来る様になりますし、アプリ機能があればスマホのアプリとも連動させられます。他にも、登山中に使えなくならない様ソーラー発電機構があると、より安心して使えます。
登山時計に欲しい性能
この様に、自分の身一つでは心配極まりない登山も、登山時計を装備する事によって格段に安全性を高める事が出来るという訳です。では、三大機能程絶対的に必要という程ではありませんが、あってほしい性能も幾つか紹介しましょう。
性能①耐衝撃性
登山中には、地面にクッションが置いてあるという場面は全く持って存在しません。もし登山時計を落とす様な事があった時、大抵岩肌などの硬い場所ばかりですから、衝撃で使えなくなってしまうと非常事態に陥ります。
それを防ぐためにも、登山時計の耐衝撃性はあって欲しい性能です。予期せぬトラブルにも対応できる、頑丈さも大切なポイントです。
性能②防水性
いくら気圧計に依って先の天候の変化を予測する事が出来るとは言っても、絶対ではありません。つまり、予期せぬ所で悪化して雨が降ってくる場合もあります。その場合、十分な耐水性があれば雨、そして標高の高い場所にある積雪にも対応できます。
防水性能と言ってもいろいろありますが、登山で使う時計ならば日常生活で必要なレベルより、高度の高い場所に対応した10気圧以上のものがおすすめです。
性能③視認性
視認性、つまり見やすさも重要なポイントです。大きくアナログ・デジタルタイプと最近になって登場したスマートウォッチタイプに分けられ、例えばアナログ式の登山時計は例え大雨になろうと十分な視認性を備えています。
対して、デジタル式は正確な時間を刻み続けられるなど、三大機能以外が充実している点が顕著ですし、スマートウォッチ式はタッチ操作など現代的な使い方が出来ます。もし視認性第一で選ぶのなら、アナログ式が最もおすすめできます。
登山時計の選び方
以上、登山時計に備わっている三大機能と、それ以外にあって欲しい性能についてを解説しました。一口に登山時計と言っても、様々なメーカーからラインナップしています。その中で自分に合ったモデルはどれなのか、その選び方を解説しましょう。
選び方①電源方式
まず1つ目の選び方として、登山時計の電源方式を確認してみましょう。これは大きく分けて電池式、ソーラー式、充電式の3つに分けられ、電池式は名前の通り電池を使って動くタイプです。耐衝撃性が高いですが、登山中の電源切れに注意が必要です。
ソーラー式は、日光に依って充電が行える、アウトドア派な方式です。使わない場合には、日向など日のあたる場所に常におくべきです。最後に充電式は、多彩な機能を備えていますが最大100時間程度の駆動時間な為、どちらかというと短時間の登山に向いています。
選び方②操作性
登山時計の操作性も、大切な選び方のポイントの1つです。どれ程多くの機能を備えた登山時計であったとしても、それを十分に使えるような操作方法が分からなければ、宝の持ち腐れといった形になってしまいます。
過酷な状況に赴く訳ですから、ある程度以上の操作のしやすさは大切です。加えて、小さすぎるボタンや複雑な操作が必要なものはストレスにもなり得ますから、操作性第一なら直感的に操作ができる様な登山時計がおすすめです。
選び方③重さ
機能が沢山備わっているモデルほど1つで様々な事が把握できる様にはなりますが、それに比例して本体の重さも重くなっていく傾向にあります。腕時計とは言えど、長時間登山をしている間に付けていると気付かない間に負担にもなっています。
確かに機能が多い方が便利ではありますが、本当に必要かどうかも見極める必要があります。登山で使うであろう機能が搭載されているのかを吟味し、なるべく腕に負担を掛ける事の無い軽量な登山時計を探してみましょう。
選び方④予算
一口に登山時計と言っても、その価格の幅は非常に大きくなっています。これに関しては登山時計に搭載されている機能の多さによって大きく左右されており、安価な物なら1万円以下から、最大で10万円に迫る登山時計も珍しくありません。
そんな中で自分がどんな風に登山時計を使いたいのかをよく考え、必要な機能を備えているものと予算の都合とを見ながら決めていきましょう。
メーカー別おすすめ登山時計【スント】
ここからは、おすすめの登山時計のモデルをメーカー別に紹介していきましょう。まずは、1963年創業のスントのモデルからです。北欧で誕生したブランドらしく洗練されたデザインと機能性を誇り、ダイビングなどのスポーツで幅広く使われています。
おすすめ①スント ナイン
まずは「9(ナイン)」という登山時計からです。スント製のスマートウォッチ式登山時計で、タッチパネル方式の為スマホ感覚で操作できます。10気圧の防水に心拍計などの機能を搭載していますが、最大使用時間が100時間までの為短時間の登山向けです。
本体サイズ | 50×50×16.5mm |
本体重量 | 72g |
防水性 | 10気圧 |
バッテリー時間 | 25~120時間 |
主な機能 | 時刻表示・心拍・消費カロリー・速度・距離・方角・高度計測 |
おすすめ②スント コア アルティメットブラック
2点目は「コア アルティメットブラック」です。デジタル表記式の登山時計で、登山を行う中での耐久性と気にならないフィット感を持ち合わせています。天候傾向や湿度、温度などアウトドア向きの機能を備え、3万円を切る本体価格と中々リーズナブルです。
本体サイズ | 49.1×49.1×14.5mm |
本体重量 | 約79g |
腕周り | 14~23.5cm |
文字盤カラー | 液晶 |
耐水圧 | 30m |
おすすめ③スント コア・グレークラッシュ
3点目の「コア・グレークラッシュ」は、最も大きな特徴として、天候の変化を音で知らせてくれるウェアザーアラーム機能を搭載しています。デジタル式の本体は軽量ですが、防水性が3気圧と低めな為、大雨などには注意が必要です。
本体サイズ | 50×50×15mm |
本体重量 | 約82g |
防水性 | 3気圧 |
文字盤カラー | 液晶 |
主な機能 | 高度計機能、ウェザーアラーム、温度計機能、コンパス機能 |
おすすめ④スント アンビット3 ピーク
「アンビット3 ピーク」は、最大で200時間の連続使用を行える大容量バッテリーを搭載した登山時計です。10気圧の防水性にナビゲーション機能や天候予測など搭載機能もぬかりなく、アプリとの連動でデータを残しておく事も可能になります。
本体サイズ | 50×50×17mm |
本体重量 | 92g |
駆動時間 | 20~200時間 |
電池 | 専用バッテリー |
防水 | 10気圧 |
メーカー別おすすめ登山時計【カシオ】
スントのおすすめ登山時計の次は、カシオのおすすめモデルのご紹介になります。電卓、電子辞書、そして時計などを取り扱う、言わずと知れた日本の電子機器メーカーで、その技術を活かした電子時計シリーズは世界的な知名度と人気を誇ります。
おすすめ⑤カシオ プロトレック PRW-2500-1JF
1点目の登山時計は「プロトレック PRW-2500-1JF」です。防水性20気圧と非常に高く、腕を持ってくると自動点灯するオートライト機能や、アジアを中心とした4か国での時刻調整が出来ます。それでいてお値段3万円を切るリーズナブルさです。
バンド長 | 約14.5~21.5cm |
防水 | 20気圧 |
本体重量 | 81g |
電波時計 | 日本・北米・ヨーロッパ・中国地域対応 |
EL | ブルーグリーン |
おすすめ⑥カシオ プロトレック PRW-7000-8JF
2点目「プロトレック PRW-7000-8JF」は視認性の高いアナログ&デジタル式の登山時計です。方位や気圧、温度といった計測情報を如何なる状況下でも素早く伝え、様々なアウトドアシーンにも対応します。こちらも20気圧と防水性が特に高くなっています。
バンド長 | 約15~22cm |
本体重量 | 95g |
防水 | 20気圧 |
表示タイプ | アナログ&デジタル式 |
主な機能 | ソーラー電波時計 , 方位計測 , 気圧・高度計 , 温度計 |
おすすめ⑦カシオ プロトレックスマート
3点目は「プロトレックスマート」です。この登山時計は3つの衛星を使用したGPS機能を搭載しており、現在位置の割り出しは非常に性格です。充電式のバッテリーは一度フル充電すれば3日間持たせることが出来、最大でなんと1か月もの間使えます。
電源方式 | 充電式 |
防水 | 5気圧 |
タイプ | デジタル |
主な機能 | 日の出日の入り、ナビゲーションシステム |
メーカー別おすすめ登山時計【ガーミン】
続いてはガーミン製の登山時計の紹介です。アメリカで生まれ、現在本社はスイスにあり、航空機のGPSシステムを手掛ける技術を生かして時計開発も行っています。
おすすめ⑧ガーミン Instinct Flame Red
1点目は「Instinct Flame Red」です。アメリカの国務省MIL規格をクリアする程の耐久性、耐水性を持ち、強化ガラスやポリマー、そして10気圧の防水性がそれを証明します。
電源方式 | 充電式 |
防水 | 10気圧 |
タイプ | デジタル |
主な機能 | スマホ連携・心拍計 |
おすすめ⑨ガーミン epix™J
「epix™J」は、タッチパネル式カラーディスプレイタイプの登山時計です。温度計、心拍計など必要な機能は備わっており、トレーニングなどの健康管理にも向いています。
本体サイズ | 51×53×18mm |
本体重量 | 約85g |
バッテリー方式 | 充電式リチュームイオン |
稼働時間 | 最大50時間 |
メーカー別おすすめ登山時計【ラドウェザー】
ラドウェザーは、2009年に日本とアメリカとで共同開発された登山時計を扱うメーカーです。デザインは硬派になりすぎずファッション性があり、それでいてリーズナブルな価格が魅力です。
おすすめ⑩ラドウェザー SENSOR MASTER V lad048
1点目の「SENSOR MASTER V lad048」は、USBでいつでも充電可能なバッテリー備えた登山時計です。3大機能の他心拍計なども備え、17000円程度の非常にリーズナブルな価格設定となっています。
電源方式 | 充電式 |
防水 | 3気圧 |
タイプ | デジタル |
主な機能 | 温度計・心拍計・消費カロリー計算 |
おすすめ⑪ラドウェザー WEATHER MASTER lad002
2点目は「WEATHER MASTER lad002」です。スイスで制作されたセンサーを搭載し、気圧や天気などをリアルタイムで計測します。アウトドアに必要な機能をしっかり備えつつ、低価格さはこちらでも維持されています。
腕周り | 約110~200mm |
本体重量 | 58g |
防水 | 10m |
タイプ | デジタル |
メーカー別おすすめ登山時計【セイコー】
最後はセイコーの登山時計の紹介です。日本の老舗時計メーカーであり、どのモデルも軽量かつ丈夫な安心できる性能でもって、安全に登山を楽しむサポートをしてくれます。
おすすめ⑫セイコー プロスペックス SBEB003
「プロスペックス SBEB003」は、紹介する中でも最大のバッテリー容量を備え、フル充電なら5カ月、最大18か月の長時間使用を可能にします。三大機能など必要な機能を搭載しながら、2万円以下とお求めやすいです。
電源方式 | ソーラー発電 |
耐水 | 10気圧 |
タイプ | デジタル |
本体重量 | 52g |
登山時計は登山のマストアイテム!
登山時計は様々な機能で登山をサポートしてくれるマストアイテムとも言えるアイテムです。是非自分に合った登山時計のモデルで登山を楽しんでみて下さい!
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