北アルプス南端「乗鞍岳」は初心者の山小屋デビューにおすすめ!【登山レポート】

今回ご紹介する登山スポットは、北アルプスの南端、長野県と岐阜県をまたぐ場所に位置する乗鞍岳(のりくらだけ)です。初めて山小屋での宿泊をした筆者自身の体験をともに、乗鞍岳へのアクセスや道中の見どころ、おすすめの装備・注意点や注意点などたっぷりご紹介します。

北アルプス南端「乗鞍岳」は初心者の山小屋デビューにおすすめ!【登山レポート】のイメージ

目次

  1. 1乗鞍岳とは
  2. 2乗鞍岳の基本情報
  3. 3乗鞍岳&山小屋体験レポート〜1日目〜
  4. 4乗鞍岳&山小屋体験レポート〜2日目〜
  5. 5初心者でも登りやすい乗鞍岳に挑戦してみよう

乗鞍岳とは

ようこそ乗鞍岳へ

乗鞍岳は標高3,026mの剣ヶ峰を最高峰とした山々の総称です。23の峰と7つの湖、8つの平原からなり、日本百名山にも選ばれています。道中では山々の絶景、美しい湖や高山植物を楽しみながら登山をすることができる人気のスポットです。

魅力その①往復約3時間の登山で絶景が見られる

乗鞍岳山頂

乗鞍岳の魅力は初心者でも高山での登山に挑戦しやすいこと。乗鞍岳の畳平バスターミナルは標高2,702mに位置しており、ここから登山がスタートとなります。
そのため最高峰の剣ヶ峰の山頂まで片道約1時間30分で到着でき、初心者でも比較的登りやすいことでも人気があります。

魅力その②4箇所の登山と多彩な景色が楽しめる

魔王岳と大黒岳

乗鞍岳には「剣ヶ峰」「富士見岳」「魔王岳」「大黒岳」と4つの登山スポットがあり、1日間(登山慣れしている人なら1日間でも!)で全ての山に登ることができます。またそれぞれの山の地質や見える景色も全く異なるため、一箇所で様々な登山体験ができちゃいます。

魅力その②山小屋宿泊で星空&ご来光鑑賞ができる

早朝の乗鞍岳

標高2,072mの澄んだ空気の中、満天の星空を鑑賞することができます。山の中は星空を邪魔する光が全くないため、鮮明に星が浮かび上がります。また早朝には近くの山に登ってご来光の絶景を鑑賞することができます。標高の高い乗鞍岳の山小屋に宿泊するからこそできる貴重な体験です。

乗鞍岳の基本情報

魅力いっぱいの乗鞍岳に行く前に知っておきたい基本情報をご紹介します!

乗鞍へのアクセス

松本電鉄上高地線

登山のスタート地点となる乗鞍畳平バスターミナルまでは、新宿から電車とバスを乗り継いで約6時間で到着です。山小屋に宿泊するような高山登山は前日夜発の1泊3日スケジュールの場所が多いのですが、乗鞍岳はお昼頃に到着してからでも登ることができます。

乗鞍岳へのアクセス:
新宿7:00発 - (中央線) - 松本駅 - (松本電鉄上高地線) - 新島々駅 - (アルピコ交通) - 乗鞍高原観光センター - (シャトルバス) - 乗鞍山頂畳平12:50着
※時期によって時刻表の変更があるため事前に公式サイトをご確認ください。

乗鞍岳のおすすめシーズンと気候

高山植物

おすすめシーズンはお花が見られる7月上旬〜8月下旬頃、例年11月〜5月中旬頃までは冬期封鎖となります。

夏登山といえども乗鞍の7・8月の平均気温は12℃となるので、同じ時期の首都圏とは全く異なる気候です。朝晩はさらに冷え込み、早朝のご来光鑑賞時には氷点下になることもあるため、フリースやウィンドブレーカーなどの防寒具は必須となります。

今回は8月上旬に訪れましたが、登山の時には半袖+ネルシャツ+ウィンドブレーカーで道中で脱ぎ着すると快適でした。夜の星空鑑賞やご来光の時にはヒートテック+ネルシャツ+フリース+ウィンドブレーカー+手袋を着用。山小屋内も冷えるため、衣類は多めに持ってくると安心です。

乗鞍岳&山小屋体験レポート〜1日目〜

乗鞍畳平バスターミナル

今回は山友達と女2人登山旅行をしてきました。2人とも登山を始めて1年ほど。低山中心でしたが思い切って長野の高山に宿泊で行ってきました。1泊2日の乗鞍岳での登山と山小屋に宿泊した際の様子を一挙にご紹介します。

まず初日は到着時に晴れていたこともあり、一番の目的である剣ヶ峰の登頂を目指して出発しました。

最高峰の剣ヶ岳を登頂

鶴ヶ池

まず初日は乗鞍岳の最高峰「剣ヶ峰」の山頂を目指します。
到着して軽くストレッチをして13:00頃の登山開始です。

まずは美しい色の「鶴ヶ池」を横手にスタート。この景色を見ただけでも満足してしまいそうですが、さらなる絶景を目指して足を進めます。

登山ルート:
畳平バスターミナル - (約10分) - 鶴ヶ池 - (約15分) - 富士見岳 - (約15分) - 肩の小屋 - (約50分) - 剣ヶ峰

富士見岳

1つ目の山「富士見岳」の山頂へ。高低差は少ないですが一気に登るため、片道15分ほどかけて息を整えながらゆっくりと登っていきます。

不消ヶ池

富士見岳の山頂からは穂高連峰やバスターミナルから鶴ヶ池周辺を見下ろすことができます。西側に見える「不消ヶ池」には夏の時期でも雪渓が残っており、他ではみることができない景色に一気に気分が上がります!

剣ヶ峰への道中

遠くに望む山々を見ながら歩いていきます。途中舗装された歩きやすい道もあります。

大雪渓

歩いていると山肌に真っ白の大雪渓が見えてきます。そしてよくよく目を凝らしてみると何とたくさんの人がスキーやスノーボードをしているではありませんか!ここは夏でも天然雪で滑れるスポットとしても有名なようです。

肩の小屋

平な道を進んで行くと赤い屋根をした「肩の小屋」山小屋があります。ここを超えると一気に岩だらけの山道に入っていきます。写真は振り返ってみたときの景色です。

剣ヶ峰への岩道

大きなゴロゴロした岩を一気に登るので、ゆっくり歩いていても息が切れてきます。開けた空の下、岩山を登るのは高山での登山ならではです。

蚕玉岳ピーク

山頂が見えてきました!蚕玉岳(こだまだけ)のピークに到達すれば山頂までは残り30分程度。

権現池

ここから望む「権現池」の美しさでここまでの疲れが回復しました。日本でも珍しい高所にある火口湖。ちょっと雲が増えてきたので先を急ぎます。

剣ヶ峰登頂

険しい道を登ること約30分。ついに標高3,026mの剣ヶ峰の山頂に到着しました!

雲に覆われた剣ヶ峰の山頂

と喜んでいると一瞬で辺りが雲に覆われてしまいました・・・山の天気が変わりやすいというのはまさにこの事ですね。朝買っておいたおにぎりを食べながら、どんどん流れていく雲と合間に見える絶景を満喫。
山頂には小さな神社もあり、お参りして下山しました。

山小屋「乗鞍白雲荘」に宿泊

乗鞍白雲荘

乗鞍岳にはいくつか山小屋がありますが、今回は畳平バス停近くの「乗鞍白雲荘」に宿泊しました。1泊2食付、男女別の相部屋タイプでお風呂がついています。(実は山小屋にお風呂がついているのは珍しいそう!)

相部屋

2段ベットの様なつくりでカーテンがあるため、相部屋でも落ち着いて過ごせました。平成25年より順次改装を進めているそうで、洗面所やお風呂も新しく山小屋とは思えない快適さです。

また注意したいこととして、山小屋宿泊では洗剤類(シャンプー・リンス・ボディーソープ・クレンジング・歯磨き粉など)が一切使えません。これは浄水システムがないためで、使った水は全てそのまま流しているためです。

白雲荘では宿で指定された石鹸の利用のみOKでした。なので特に女性は拭き取りタイプのクレンジングシートや洗い流さないタイプのヘアクリーム、お手拭きシートの持参をおすすめします。

夜は満天の星空鑑賞

星空イメージ

晴れた日には山小屋のウッドデッキから360度に広がる星空を見ることができます。無数の星や天の川が目の前に広がり、夜空に吸い込まれそうなほどの美しさです。ぜひご自身の目で見に行ってみてください!

鑑賞中には宿の方が星の説明もしてくれます。望遠鏡を使って本物の火星や木星をくっきり見る経験もできました!

乗鞍岳&山小屋体験レポート〜2日目〜

早朝の乗鞍岳周辺

2日目はご来光のために早朝登山から始まり、午前中から午後にかけて周辺の探索スポットをゆっくり周って過ごすことにしました。思い残すことのないよう乗鞍岳を満喫します!

早朝のご来光鑑賞

大黒岳から見たご来光

星空の感動も覚めやらぬまま、次の日は早朝からご来光を見に山小屋を出発します。近くには「大黒岳」「魔王岳」や「富士見岳」など片道20分程度で登れる山があるため、日の出予定時刻の30分ほど前に出発します。出発時は暗いのでヘッドライトが必需品です。

日の出の目安時間は7月4:50頃 8月5:00頃 9月5:20頃となります。
鑑賞時は立っている時間が長くなるため、完全防寒で向かいましょう。

大黒岳の道

私たちは山小屋から一番近い「大黒岳」よりご来光を鑑賞しました。階段で登っていくため、朝方足元が暗くても登りやすいことや、近くに遮る山がないため、ご来光に向いている山です。

壮大な雲海とそこからゆっくりと赤く染まっていく空のスケールの大きさに感動間違いなし。
30分ほど上っていく朝日を眺めていました。

周辺を散策

魔王岳

ご来光から帰った後は朝ごはんを食べ、周辺散策へ向かいました。まずはまだ登っていない「魔王岳」へ。ここは山頂まで片道15分と登りやすい山ですが、山頂からは笠ヶ岳、焼岳、槍ヶ岳など北アルプスの山々を望むことができます。

魔王岳からの眺め

岩山である剣ヶ峰とはまた違って、緑に覆われた山々が広がります。お喋りしながらのんびり登山しました。

お花畑

バスターミナル横に位置する「お花畑」には一周40分ほどの木道があり、気持ちよくハイキングができます。7月上旬から8月中旬にかけて高山植物のお花畑が広がります。(筆者が行った8月上旬はお花が終わりの時期で少なめだった様です。)

帰りはバスターミナル周辺でおやつを食べたりお土産を購入でき、何から何まで便利な場所でした。帰りのバスは混み合うためちょっと早めに並んでおくことをおすすめします。

帰りは行きと反対のルートを辿り、乗鞍山頂畳平バスターミナルを15:05に出発し、新宿に21:00頃の到着となりました。

初心者でも登りやすい乗鞍岳に挑戦してみよう

高山植物

いかがでしたでしょうか?アクセスも良く、初心者でも登りやすい、しかも見所たくさんという魅力に詰まった乗鞍岳はぜひ一度は訪れてみたいおすすめ登山スポットです。

標高3,000m級の山頂からの絶景、美しい雪渓や湖と緑の山の美しさは一度見たら目に焼き付いて離れません。また満天の星空や山頂からのご来光鑑賞は大自然の素晴らしさを改めて感じる機会にもなるはず。

ぜひこの記事を参考に、次の登山シーズンには乗鞍岳へ登山に行ってみてください!

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この記事のライター
よしだ
旅行、登山、スノボが好きです!

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