スズメガの幼虫は害虫なのか?実は食べられる昆虫食?詳しく紹介!

スズメガという蛾はパッと見ると枯れ葉や木の幹と見間違えそうな模様をしています。その幼虫は厄介な害虫としてしられています。スズメガの幼虫の特徴や、成虫になってからの特徴、種類から駆除方法、その食べ方まで、詳しくご紹介いたします。

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目次

  1. 1スズメガとは
  2. 2スズメガの幼虫の特徴
  3. 3スズメガの成虫の特徴
  4. 4美しいスズメガの種類
  5. 5スズメガは害虫?
  6. 6スズメガは食べられる?
  7. 7まずはスズメガを探してみよう!

スズメガとは

大型の蛾スズメガ科の総称

「スズメガ」というのは、胴体が太く大型の蛾の「スズメガ科」に分類される蛾の総称で、「スズメガ」という蛾の一種ではありません。「スズメガ科」に分類される蛾は世界中に分布し、その数は1200種類にもなります。

スズメガは種類の数が多いことでも有名ですが、それ以上に有名なのが、とにかく大きいという事です。卵や幼虫も、他の蛾に比べて大きいのですが、成虫になると更に大きくなります。

スズメガの幼虫の特徴

幼虫の特徴①種類によって食べる植物が違う

スズメガの幼虫は、その種類により食べる植物が異なります。中には毒草を食草とする種類もいます。毒草を食べはしますが、毒は体外に排出できるようになっています。

蝶や蛾の幼虫を「芋虫」と言いますが、本来この芋虫はスズメガの幼虫のことです。サツマイモやサトイモといったイモ類の葉に、スズメガの幼虫がたくさんついていたことから、この呼び名が付きました。

どの種類も食欲旺盛で、農作物や庭木の葉などを食べつくしてしまうため、害虫とされることも多いです。

幼虫の特徴②突起がある

スズメガの幼虫は「毛虫」ではありませんので体に毛は生えていません。かわりにというわけではありませんが、尾部に突起があります。その為、パッと見ると、そちらが頭かと錯覚してしまいますが、突起のないほうが頭です。

幼虫の特徴③毒はない

スズメガの幼虫は、かなり毒々しい色をしたものや見た目をしたものが多いことから、毒を持っているのではないかと思われがちですが、実は毒は持っていません。そのため、さわっても特に問題はありません。

毛虫はその毛や突起に毒を持っていますが、スズメガの幼虫は、尾部の突起についても、現在その用途について明確化されておらず、触っても、特に毒があるというわけでもありません。

スズメガの幼虫は、あくまでも農作物や庭木への食害による害虫として扱われています。人間に対して直接の被害が及ぶことはありませんので、間違って触ってしまったからといって神経質になる必要はありません。

スズメガの成虫の特徴

成虫の特徴①花の蜜や樹液を吸う

スズメガの成虫は口吻が発達しており、様々な植物の花の蜜や、樹液を吸引します。口吻の長さは、それぞれの種が好む花の蜜腺に届くような長さをしており、エビガラスズメが最長で11cmも伸びます。

なお、南アフリカやマダガスカルには、25cmも口吻が伸びる種がいます。

主にスズメガの成虫は夜行性ですが、稀にオオスカシバやホウジャク類のように昼間行動する種もいます。

スズメガの中にはメンガタスズメのように口吻が短く、主にミツバチの巣に貯蔵されている蜂蜜を強奪したり、モモスズメのように口吻が退化し、幼虫時代に蓄積された養分のみで成虫の間を過ごす種もいます。

成虫の特徴②ホバリングする

スズメガの成虫は鋭角的な三角形の翅を持っています。この翅を高速で羽ばたかせ、空中でホバリング(静止)することが可能で、その状態で花の蜜や樹液を吸引することがあります。

成虫の特徴③高速飛行

スズメガの成虫は時速70kmで高速飛行することが可能です。これはスズメガの翅が鋭角な三角形をしており、体に対して翅が小さいからです。ちょうど戦闘機などと同じような形をしていることからも、空気抵抗が少ない作りになっていることが分かります。

スズメガの成虫は昆虫の中で一番飛行速度が速いと言われています。

美しいスズメガの種類

種類①オオスカシバ

大きさは開帳した状態で50~70mm、主に6月~9月に成虫を見ることが出来、日本全国に分布しています。

鶯色の太い胴体を持っており、翅は透明です。胴体の真ん中辺りに赤い帯状の模様と、胴体の後方に黒い毛束が付いています。腹部は白色で、正面から見ると腹部の白の方が目立ちます。

複眼は灰色地に黒紋なので、鳥の目のような印象を受けます。

日中に活動し、直線的に飛び、ホバリングしながら花の蜜を吸引します。その行動や形態から蜂と間違われることも多いようです。都会の公園、人家の庭先、街中の花壇など、身近な所に飛来してきています。

羽化後は翅に白い鱗粉が付いていますが、羽ばたくとすぐに落ちてしまい、透明になります。幼虫はクチナシ、アカミズキ、ツキヌキニンドウなどの葉を食べます。

幼虫の体長は60mm前後で、胴体に細かい横皺が入っています。緑色が一般的ですが、褐色のものもいます。主に6~10月を幼虫で過ごし、蛹で冬を越します。

種類②ベニスズメ

大きさは開帳した状態で55~65mm、主に4月~9月に成虫を見ることが出来、日本全国に分布しています。

淡赤色に黄褐色の筋模様の入った胴体をしており、後ろ翅の付け根がうっすらと黒くなっています。クヌギなどの樹液を吸引し、灯火にも寄ってきます。夜行性です。

幼虫はシロツメクサ、ブドウ、ミソハギ、ツリフネソウ、ホウセンカ、ヤナギラン、ツキミソウ、オオマツヨイグサなどの葉を食べます。

種類③キイロスズメ

大きさは開帳した状態で80~105mm、主に5月~10月に成虫を見ることが出来、北海道以外の日本全国に分布しています。ただし現在、準絶滅危惧種とされています。

黄褐色の胴体背中部分に十文字のような緑色の模様が入ります。翅は遠めに枯れ葉のように見えます。

幼虫は80~100mmの大きさになり、蛹となります。ナガイモ、ツクネイモ、ヤマノイモの葉を食べます。幼虫は緑もしくは褐色をしており、これが「芋虫」と呼ばれる元になったものとみられています。

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スズメガは害虫?

スズメガの幼虫の食欲は底なし

スズメガの幼虫の食欲は想像をはるかに上回ります。まだ体も小さく若い内の幼虫なら食害もそれほどではなく目立ちません。

しかし大きくなるにしたがって、その体を維持し、更に大きくするために必要な量の葉を食べるので、茎や枝だけを残し、周りの葉を食べつくしてしまいます。

幼虫が大きくなりだしてから気が付くことが多く、また、毛虫のように大量発生しませんので、一匹だけなら大丈夫だろうと思っている内に、被害が甚大になってしまいます。

事態に気付いた頃には既に野菜や果樹の収穫量は落ち、観賞用の草花だと、その観賞価値が落ちてしまいます。

スズメガの駆除は捕殺が一番

集団で発生せず、また他の幼虫よりかなり大きくなりますので、見つけるのは簡単です。

見つけたら捕殺が一番なのですが、幼虫を手で触るのも殺すのも嫌という方は、割り箸などで挟んで離れた地面などに置いておくか、土の中に埋めてしまえば、ムクドリなどの鳥が食べくれます。

基本的に薬剤は効きません。まだ小さい幼虫の内なら効くかもしれませんが、見つけられる程大きくなった幼虫には、ほぼ効かないと思っておいてください。

成虫が草花や野菜のそばを飛んでいた場合、卵を産み付けていないかを確認してみてください。もしも卵を見つけたら、産み付けられた葉っぱごと、切り取って捨ててしまいます。おそらく虫嫌いの方なら、幼虫を捕まえるよりは難易度が低いはずです。

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スズメガは食べられる?

スズメガの幼虫は高栄養価

虫を食用にするのは、昔からイナゴやハチノコなど、日本にもいろいろとありますが、実は中国ではスズメガの幼虫も食用にしています。これは日本では行われていないので中国だけの食文化と言えます。

スズメガは栄養価が高く、動物の飼料として用いられており、将来的な食物資源として注目されています。

幼虫は調理する前に、絶食させて腸内洗浄をしておきます。その後、軽く茹でるか炒めて火を通し、寄生虫の心配を取り除きます。その後、塩水につけ下味を付けてから素上げにします。

スズメガの幼虫その味は?

スズメガの幼虫の味は、旨味の強い枝豆のような味です。食感は肉厚で弾力があり、肉を噛みしめると、植物系の青臭さのない旨味が溢れ出ます。

ちなみにスズメガの種類によって、味も若干違ってくるようで、オオスカシバの幼虫の味は、エビのような、少し甘みのある味がします。おそらく何の葉を食べているかによって味が変わってくるのだと考えられます。

幼虫が何を食べているかという事を食べる前に調べておくことは大事です。食べているのが毒草の場合、幼虫の体内にも毒素が溜まっているためです。この場合、その幼虫はもちろん食べてはいけません。

美味しいけど慣れが必要

味は美味しく、タンパク質が豊富なため、未来のタンパク質摂取源として注目されているスズメガの幼虫ですが、その見た目の色のインパクトが大きく、なかなか口にするのが難しいとのことです。

加工して、スズメガの幼虫だとわからなくなれば別かもしれませんが、中国での食べ方のような素揚げなどでは、日本人が食べるには慣れが必要なようです。

ハチノコやイナゴも形はそのままなので、色が分からなくなって、慣れれば、ひょっとしたら形はそのままでも食べられる人は出てくるかもしれません。

まずはスズメガを探してみよう!

スズメガの中には、準絶滅危惧種に指定されているような希少種もいますが、たいていは街中や庭先、畑などで見かけることが出来ます。

もしも庭やベランダでスズメガが食べると言われている品種の植物を育てているなら、成虫が飛んできていないか少し気にしてみても良いかもしれません。

大切に育てた植物を丸裸にされる前、出来れば卵の時点で駆除したいものです。

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この記事のライター
櫻 樹
神社巡りと刀剣鑑賞、カフェ巡りが好きなアニメ・ゲーム・2.5次元ヲタクです。

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