2019年12月09日公開
2019年12月09日更新
人気の植物ミルクブッシュとは?初心者でも失敗しない育て方のコツをご紹介!
ミルクブッシュは丈夫で育てやすくガーデニング好きの人たちに人気の高い多肉植物です。ここではミルクブッシュの育て方やトラブルの対処法、花言葉や風水などの紹介をしていきます。これからミルクブッシュを育てたい方や現在育てている方はぜひ参考にしてください。
目次
多肉植物のミルクブッシュとは
ミルクブッシュとは乾燥地帯に自生している多肉植物で暑さに強く、南アフリカでよく見かけることができます。ミルクブッシュはトウダイグサ科ユーフォルビア属に分類されています。
繁殖力が旺盛なため、枝分かれをよくするのもミルクブッシュの特徴のひとつです。幼苗のときには多肉植物のような見た目をしていますが成長するにつれて見た目が変わり、最終的には樹木になります。

ミルクブッシュの名前の由来
ミルクブッシュは茎を切ると切断面から白い液体が出てきます。この白い液体の見た目がミルクのようなので名前にミルクとついています。そしてブッシュは根元から多くの枝を出す低木を指す言葉なので、その二つを合わせてミルクブッシュと名付けられました。
またサンゴのような見た目をしていることから和名ではミドリサンゴやアオサンゴと言われています。
ミルクブッシュの花言葉
日本ではあまり見かけないですが、ミルクブッシュは小さな黄色い花を咲かせます。南アフリカでは花が咲いているのを見ることができますが、気候が違う日本では花を咲かせるのはなかなか難しいです。
開花しているのを見るのは残念ながら難しいですが、ミルクブッシュにも花言葉があります。「穏やかな性格」という花言葉です。ミルクブッシュの優し気で癒される見た目通りのぴったりな花言葉と言えるでしょう。
ミルクブッシュの風水
観葉植物を部屋に置くことは風水では良しとされているので、ミルクブッシュももちろん運気アップにつながる植物です。お部屋の北か東に置くことで金運アップが期待できます。
風水では緑色の植物はいい運気をもたらすと言われているので、ミルクブッシュはまさにいい運気を運んできてくれるのではないでしょうか。部屋に飾れば見た目もおしゃれですし、運気アップも期待できる育てるのにおすすめの植物です。
ミルクブッシュの白い樹液には注意
枝を切断することで出てくる白い樹液は名前の由来にもなりました。この乳白色の樹液は昔、草食動物に食べられてしまうことがないようにと発達したもので毒を持っています。
枝が折れるだけでなく、傷ついてしまったときにも出てきてしまいますので触らないように気を付けてください。とても危険というわけではありませんが、皮膚についてしまうとかぶれてしまうことがあります。
ミルクブッシュの育て方
ミルクブッシュは育て方も簡単で、繁殖力も強く丈夫なので簡単に育てることができ初心者にもおすすめの植物です。家の中でも外でも育てることができます。ここではミルクブッシュの育て方を詳しく説明していきます。
育て方①環境
春から秋にかけて外で育てることができます。暑さには強いですが直射日光に当たっていると葉やけを起こしてしまいますので、遮光をするか日陰に移すようにします。
屋内で育てることもできますが、日に当てたほうが丈夫に育つので日の当たる窓際に置くのがいいでしょう。この時もレースのカーテン越しに日を当てるようにしなければ葉焼けしてしまいますので注意してください。
また屋内に置く場合にはエアコンなどの風が直接当たることのないように気を付けます。ミルクブッシュは寒さに弱いので5度以下になったら部屋に入れて育てます。直射日光はなるべく避けて、カーテン越しなど柔らかい日の当たる場所に置いておきます。
育て方②水やり
ミルクブッシュは気温が低くなると休眠に入るので季節によって水やりのしかたが変わってきます。気温の高い春から秋にかけては成長期なので、土の表面が乾いたらしっかりと水やりをします。この時鉢の底から水が出てくるまでたっぷりと水やりをします。
日中に水やりをすると蒸れてしまうことがあるので、晴れている日の朝早くか夜に水やりを行います。冬になり気温が下がってくると休眠期に入るので温かい時期ほどの水は必要なくなります。15度以下になるのが休眠気に入るおおよその目安です。
水やりの回数は減らして土が完全に乾いてから水やりをします。土の表面が乾いてから4、5日経てば土が完全に乾いているでしょう。月に3回程度の水やりが目安になります。
この時もし葉が落ちるなどしてきて枯れそうになってしまったら、少し水やりの頻度をあげてください。
育て方③肥料
夏から冬にかけては肥料をあげなくても育ちますので肥料は必要ありません。寒さの弱まる春ごろに暖効性肥料を与えます。
育て方④植え替え
ミルクブッシュは1,2年で植え替えの必要があります。鉢の底から根っこがはみ出してしまったり、水やりをしたときに鉢の底から水が出てくるのが遅くなったら植え替えのサインです。
植え替えをしなければ鉢の中で大きくなりすぎることによって、成長が鈍って枯れてしまいます。土が乾いているときに植え替えを行います。
この時根腐れを起こしているものは切り落とし、一回り大きな鉢に植え替えをします。植え替えができたらたっぷり水を与えます。
育て方⑤剪定
ミルクブッシュは繁殖力が強く、放っておくとどんどん成長し2メートルもの高さになることもあります。大きく育ってきたなと感じたら剪定して適度な大きさに保つようにします。剪定に向いている時期は5月から6月の間です。
暖かくミルクブッシュが元気に成長している時期に行うようにします。剪定の際は切断したところから毒のある乳白色の液体が出てきて危険なのでゴム手袋やゴーグルをして作業していきます。
剪定作業は植物にダメージを与えますが、ミルクブッシュは丈夫な植物なので気軽に切って問題ありません。大きく育ちすぎる前に剪定作業を行いましょう。
育て方⑥夏越し
庭などの屋外で栽培している場合、葉やけを避けるために40度を超える猛暑日には必ず日かげに移動させます。30から50パーセントの遮光で葉やけを防ぐことができます。
土の表面が乾いたら夜の涼しい時間帯にたっぷり水やりをします。水やりの3回に1回程度、活力剤を1000倍に希釈して与えることで夏バテ予防になります。
育て方⑦冬越し
ミルクブッシュは寒さに弱いので冬は室内で育てるのがおすすめです。気温5度以下になったら必ず室内に入れてあげましょう。霜がつくと枯れてしまいます。
冬は成長が緩慢になるので水やりの頻度を減らします。水を与えすぎると根腐れを起こして枯れてしまいますので注意してください。
ミルクブッシュの挿し木での増やし方
ミルクブッシュの一般的な増やし方は挿し木を使う方法です。挿し木を使った増やし方はとても簡単ですので、初心者の方でもすぐにできるでしょう。
まず剪定した枝を10センチほど用意したら白い乳液をきれいに洗い落とします。きれいに洗えたら用土に挿し木をし、1か月ほどで根が生えてきます。成功率は100%ではないので何本か挿しておくといいでしょう。
ミルクブッシュのトラブルと対処法
初心者でも育てやすいミルクブッシュですが、育てているうちにトラブルが起こることもあります。ここではミルクブッシュを育てるときに起こりがちなトラブルとその対処法をまとめてあります。
トラブル①葉がしわしわ
育てているうちに葉がしわしわになってしぼんでしまうことがあります。これは水不足が原因で起きるので水やりの頻度をあげましょう。
放っておいても育っていくので水やりを忘れがちですが、夏場の暑い時期には土の表面が乾いたらしっかりと水やりをすることが大切です。
水やりをしているのにしわしわになってしまった場合には根腐れが考えられますので、植え替えを行います。根腐れしてしまったところはカットして植え替えを行います。
トラブル②病害虫
丈夫であまり病気にならない植物ですが枝枯病になることがあります。枝枯病になると幼枝の一部に褐色の斑点模様が出てきて枯れてしまいます。病気になっている部分をきちんと取り除けば他の部分はそのまま育てることができます。
トラブル③茎が枯れる
茎に十分な日が当たっていないと枯れてしまいます。特に室内に置いている場合には日光不足にならないように気を付けてください。
日当たりにむらがあると日の当たっていないところだけ枯れてしまうので、室内に置いている場合にはたまに向きを変えてあげるといいでしょう。一度枯れてしまったら元には戻らないので枯れてしまった部分のみカットします。
おすすめのミルクブッシュの品種
ミルクブッシュにはいくつかの品種があります。ここでは人気の高いおすすめの品種を紹介しますので育てる際には参考にしてください。
おすすめ①ミルクブッシュ イエローマジック
緑色のイメージが強いミルクブッシュですが、イエローマジックは置く場所や光の強さによって色が変わる楽しみがあります。新芽が黄色やオレンジで置いておくと華やかさもあります。
おすすめ②ミルクブッシュ ピンクカメレオン
特徴はグリーンから紅葉へのグラデーションが美しい枝です。とてもかわいらしい色合いで人気が高いです。
おすすめ③ミルクブッシュ スティックオンファイヤー
春から秋にかけて枝先が紅葉していきます。季節によって違う色を楽しむことができます。成長期によく日光に当てて乾燥させておくことでより良い発色になります。
多肉植物のミルクブッシュを育ててみよう
手間もそれほどかからずに丈夫で育てやすい多肉植物のミルクブッシュは初心者からベテランまでおすすめできる植物です。1年を通して楽しむことができますので庭先に置いてみてはいかがでしょうか。
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