七輪の使い方とは?初心者にも分かる使い方から手入れ方法まで徹底紹介!

七輪の使い方を覚えれば、キャンプで焼き肉だけでなく、煮物や蒸し物などいろいろな調理に使うことができます。七輪を使ったことのない初心者の方でも分かるように、使い方から手入れ方法、どんな料理に使えるかなど、徹底的にご紹介いたします。

七輪の使い方とは?初心者にも分かる使い方から手入れ方法まで徹底紹介!のイメージ

目次

  1. 1七輪とは
  2. 2七輪の使い方【目的別】
  3. 3七輪の使い方【火起こし】
  4. 4七輪の使い方【手入れと保管】
  5. 5七輪を使用するときの注意点
  6. 6換気・火事に気をつけながら七輪を安全に使おう!

七輪とは

七輪は、主に珪藻土という、藻類に分類される珪藻の殻が化石化して堆積した土で出来ています。熱に強く、水に弱いという特徴があり、微細な中空構造を持っています。

そのため断熱性が高く、赤外線の発生量も多く、熱効率が極めて高いので保温効果も高くなっています。本体は焼き物をしても熱くならないので、持ち運びや片付けに便利です。

七輪の本体は、今ではあまり見かけることがなくなったので、若い方だと現物を見たことがない場合もあるかと思われますが、時代劇や昭和初期が舞台のドラマなどで使われていたり、最近では焼き肉屋で利用されていることがあります。

ただ、焼き肉屋の七輪を「七輪」と認識されていない方もいらっしゃるかもしれません。もしもお店の人が丸い網を持ってきてくれて、上に換気扇が付いていて、網の下に炭が見えるのであれば、それが七輪で間違いありません。

七輪の由来

七輪は昔「七厘」と書かれていました。七厘とはお金の単位で、一分(これもお金の単位)にも満たない七厘程度のお金でも料理ができるという意味でした。これが七輪の名前の由来です。

この七厘という名前は、その昔、七輪を販売する際に使われていた宣伝文句でもあったそうです。

七輪の歴史

七輪の歴史は古く、九世紀頃にはすでに使用されていたようです。この頃はまだ屋外で使用するものでしたが、平安時代には屋内で使用できる「置き炉」として確認されています。

ちなみに置き炉は暖を取ったり、お香を炊くための設備器具で、持ち運びができるようになっていました。お茶を点てるためのお湯を沸かすという使い方もされていたようです。この頃の置き炉は粘土で作られた炉を木枠で囲んだものでした。

現在のような珪藻土が使われだしたのは江戸時代で、江戸時代の七輪は炭団が燃料の、底が浅い構造をしたものでした。ちなみに関西ではカンテキと呼ばれていました。

出典: https://www.amazon.co.jp/

七輪が今のような形になったのは明治以降からで、木炭や炭団や備長炭がたくさん入るようになり、今と同じようなバケツ状の形態が一般的になりました。

現在、七輪の生産地はほぼ、愛知県と石川県です。

七輪の構造

まず七輪は移動できるのが大前提ですので、持ち運びのための「ツル」と呼ばれる取っ手が付いています。本体下部には「風口」という空気の送風口が付いており、そこに付いた扉で火力を調節します。

内部が空洞になっており、その中央に段があり、そこに火皿(目皿、サナ)と呼ばれるお皿を取り付けます。火皿は木炭や備長炭を置く場所になります。

形状としては四角形や円形など様々で、木炭用と練炭用(正確には練炭用は七輪ではなく練炭コンロです)に分かれています。重量感があり、床面では安定しますが、大きいサイズになると、やや持ち運ぶのが重たいと感じることがあります。

七輪の使い方【目的別】

出典: https://www.amazon.co.jp/

七輪にはいろいろな使い方があります。代表的な使い方を目的別にご紹介いたします。

使い方①調理

焼く

七輪の一番代表的な使い方とも言えるのが、食材を「焼く」という使い方です。

七輪と炭火の両方が生み出す強烈な赤外線が、食品の表面を素早く硬化させ、風味を閉じ込めてから中心部にまで火を通します。炎ではなく赤外線で焼くというのが、七輪で焼く魚が何で焼くよりも一番おいしくなる理由です。

また、フライパンなどで肉や魚を調理する時は油を使うことが多いですが、七輪だと油は使いません。むしろ脂は網の下に落ちますので、とてもヘルシーに仕上がります。

焼いてる様子を動画で見てみよう

出典:YouTube「釣りよか飯」
七輪で魚やあさり等の貝を焼く場合の使い方を動画で見ることができます。美味しそうです。

煮る・蒸す

昔は蒸し物や煮物も七輪で行っていました。もちろん今でも可能です。お餅を蒸したり、後は中華街などでよく見かける中華まんを店頭で蒸かしている蒸し器を上に置けば、中華まんや小籠包を七輪で調理するという使い方もできます。

炊く

今ではご飯を炊くのは炊飯器ですが、終戦後の長屋時代まで、ご飯は七輪で炊いていました。七輪の上に土鍋を置いてご飯を炊くと、とっても美味しい銀シャリを味わえます。七輪は高火力ですので、かまどと同じようにふっくらと炊き上がるのです。

お米と一緒に備長炭を入れて炊くという方法もあります。

燻す

これは七輪から煙が出ることを利用して行います。煙は食材の脂が炭火に落ちることで出てきます。その煙に燻されて、炭火焼独特の美味しさが引き出されます。七輪の場合は煙を上げて調理するほうが美味しくなるので、煙を厭わずどんどん出して調理しましょう。

サクラやヒッコリーのチップを燃やせば、燻煙も可能です。

使い方②暖をとる

真冬の外での仕事は、体の芯からくるような寒さがこたえます。焚き火は禁止という自治体が多い昨今、そんな時こそ七輪が良い仕事をしてくれます。

七輪は屋外ならば、木炭や豆炭など、各種の炭を使えますので、調整をきちんとすれば、焚き火のように大きな火が上がることもありません。しかし手をかざせば暖かく、ストーブと同じような使い方が可能です。

使い方③災害時

「もしも地震や豪雨などの天災に見舞われたとしたら」、が最近は他所事ではなくなってきました。災害時には、電気やガスが止まってしまうことが多々あります。普段は電気やガスに頼った料理をしていたとしても、こんな時はそれらが使用できません。

そんな時のために七輪と備長炭は用意しておくと役立ちます。調理機代わりにも、ストーブ代わりにもなる頼れる存在が七輪です。

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七輪の使い方【火起こし】

火起こし方法①火起こし器

出典: https://www.amazon.co.jp/

一番簡単なのは「火起こし器」を使って、ガスコンロで着火する方法です。火起こし器というのは、底が網目状になった熱の伝わりやすい、片手鍋のような形をした道具です。

使い方は、火起こし器に炭を詰め、ガスコンロにかけます。この時、炭の質や保管状況により、パチパチと火花がはじけたり、散ったりすることがありますので、覗き込まないようにしてください。蓋が市販されていますので、併せて購入し利用すると安心です。

10分~20分待って、中の炭が半分くらい赤くなっていれば、火起こし器を傾けて、七輪の中に炭をあけます。もしも卓上七輪などの小さなものを使用するのなら、傾けて入れると外に出てしまうかもしれませんので、火ばさみで炭を挟んで移動させます。

網を載せて熱している間に、炭の表面が白くなってきたら、十分に火力が伴っている状態ですので、調理が可能になります。

なお、火起こし器は外側が大変熱くなりますので、カセットコンロでは絶対に使用しないでください。炭に十分な火が付くまでに、時間がかかりますので、その間にカセットボンベが熱を持ち爆発する可能性があります。

また、室内で火起こしをするなら、火爆ぜが少なく、高温になり、なおかつ煙も出にくい備長炭かオガ炭を使うのがおすすめです。

火起こし方法②着火剤

着火剤は、確実な火種となってくれますので、七輪で火起こしをする際、大変助かります。あると便利ですので用意しておくに越したことはありません。

着火剤には良く知られている種類が2つあります。1つはゼリー状の可燃性物質をパックに詰めているタイプです。もう1つは、圧縮木材繊維を使用していて、パッと見はコルクのように見えます。

また、最近出てきたもので、防水性があり、繰り返し使えるものもあります。

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着火剤を利用する場合、燃えてもいい場所に小枝などと一緒に着火剤を置き、ガスバーナーかロングノズルライターで着火します。火がついたら七輪の火皿の上に移動させて、着火剤の上に炭を置きます。

手に持って着火すると危険ですので、必ず地面に置いて着火してください。

火起こし方法③ガスバーナー

ここで言うガスバーナーとは「カセットガストーチバーナー」のことです。燃焼パワーが強く、着火剤がなくても火が付くのが特徴です。OD缶(OutDoor缶)とCB缶(カセットガス)がありますが、CB缶の方が安価です。

ホームセンターなどでは「クッキングバーナー」や「トーチバーナー」という名前で販売されています。バーナー本体とガスボンベを合わせても2000円弱といったところです。

屋外でのキャンプや、非常時でも使用できますので、七輪を使うなら用意しておいて損はありません。

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1988年以降に規格が統一されましたので、CB缶ならどれでも使えます。 ただし、バーナーには切欠きタイプとねじ込みタイプがあり、ガスボンベはこのタイプに合わせないと使用できません。

切欠きタイプのボンベの口は四角く欠けており、ねじ込みタイプはボンベの口に何もついていないのが特徴です。バーナーがどちらのタイプか確認してからCB缶を購入してください。ただ安全性も考慮すると、同じメーカーのものを使用するのが一番安全です。

電子着火機能の付いているバーナーなら着火ボタンを押し、火皿に置いた炭が赤くなるまでよく炙ります。機能の付いていないバーナーは、ガスを出したらライターで着火します。

火起こしから火消しまで動画で確認しておこう!

出典:YouTube「まさやんSTRONG日記」
分かりやすく、火起こしの方法と火消しの方法も紹介されている動画です。雰囲気を知るためにも、実際に火起こしをする前に一度ご覧ください。

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七輪の使い方【手入れと保管】

七輪の手入れ

七輪は水洗い厳禁になっています。七輪の主原料になっている珪藻土が、水につけると伸縮し、割れやすくなってしまうからです。本体や火皿は、ハケでススを払ったり、乾いた布や濡らしてよく絞った布で拭き取るようにするのが、七輪を長く使い続ける秘訣です。

七輪の保管方法

出典: https://www.amazon.co.jp/

保管場所は湿気の少ない場所にします。珪藻土は吸湿しますので、湿気の多い場所に置いておくと、水分を吸い取ってしまい、表面が弱くなってしまうからです。

なお、炭も湿気を吸い取る性質を持っています。次回使用する時に、着火まで時間がかったりと問題が生じる可能性がありますので、七輪・炭共に、湿気のある場所で保管するのは避けてください。

炭の片付け方

炭火がまだ残っている場合、火消し壺に入れて片付ければ、次回、残った炭を再使用することが可能になります。灰と炭粉を片付けるには、まず七輪をよく冷ますことが必要です。七輪が冷却されたら、逆さにして内部に残った灰や炭を落とします。

空気口の金具も詰まってしまいますので、七輪を横倒しにし、空気口を開閉したり金具を叩いて詰まった灰を取り除きます。

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炭の保管方法

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炭は保管前に必ず乾燥させてから湿気の少ない場所で管理するようにします。特に水で消化した木炭や備長炭は、一度乾かさないと次回以降使用することができません。数日間、太陽と風にあてて放置しておけば乾燥します。

カビ防止という意味でも必ず乾燥させてから、容器に入れて保管するようおすすめします。

七輪を使用するときの注意点

注意点①換気

室内で火起こしをする際、火事の他に一番気を付けて欲しいのが一酸化炭素中毒です。着火した備長炭を七輪に入れ、寒いからと窓を開けずに閉めたままにしていると、室内に一酸化炭素が充満します。

一酸化炭素が充満すると酸欠となり、頭がふらふらするだけならいいですが、命の危険すら起こしかねません。室内で七輪を使用する際は、必ず定期的に換気するように心がけてください。

なお、七輪で練炭を使用する方がいるようですが、練炭は構造上七輪で使用することに無理があります。練炭は練炭コンロを用意して使ってください。練炭を七輪で使用すると、一酸化炭素の量が多く発生してしまい、一酸化炭素中毒の危険が高くなってしまいます。

注意点②室内で使用する時

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とはいえ、室内で七輪を使用する場合は、備長炭を使うのが初心者には一番簡単です。火起こしは自宅のコンロで行います。火起こし器に備長炭を入れ、中火で程よく赤くなるまで備長炭を熱します。

この際、強火にすると爆跳するおそれがありますので、火加減には注意してください。

また炭火の起こし方で「夏下冬上」という言葉があります。夏は火種を炭の下に置き、冬は逆に火種を上に置くと火のつきが良いという古くからの教えです。

注意点③使用する場所

室内用の七輪は、安全に考慮された作りになっているとはいえ、やはり使用場所として相応しくない場所というのはあります。例えば、室内の壁際や、大量にモノが置いてある部屋で使用するのは避けるべきです。

火事の心配がなく、換気のできる窓がある場所へ七輪をセットしてから火起こしをするようにしてください。

換気・火事に気をつけながら七輪を安全に使おう!

七輪は昔から日本人の食卓を支えてきた頼もしい調理器具です。また、停電やガスが使えないときでも調理が出来たり、暖が取れたりと、非常時にも頼もしい存在となります。

換気と火事にさえ気を付けていれば、お手入れも比較的簡単ですし、最近はお手頃なお値段の七輪もずいぶん出回っています。十分に安全には気をつけた使い方を心がけ、この冬は七輪でおいしいお魚やお餅を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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この記事のライター
櫻 樹
神社巡りと刀剣鑑賞、カフェ巡りが好きなアニメ・ゲーム・2.5次元ヲタクです。

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